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お小遣いと療育

うちの家庭では
中学生になると
お小遣い制にしている。

中学に入る前に、
うちの子と取り決めをした。

お小遣いは、
お金のお勉強。

お金は湯水のように
湧いてくるわけではないことを
認識してもらって、
節約や貯めることも
勉強することを目的にした
お小遣い制。

上の子は物欲も無くて、
自分で考えて
お小遣いを貯める力が
あったもんだから、
スムーズだった。

下の子は
物欲が激しい。

おもちゃが欲しい。
ゲームソフトが欲しい。
課金したい。

そんな欲求に任せて
お小遣いを使って欲しくないけども。

自分が欲しいと思う物を
獲得する為には、
工夫や努力が必要だと
伝えた。

発達障がいがあるうちの子にとって、
獲得するまでの期間を我慢するのは
至難の業。

そこで、
モチベーション維持のため、
自立に向けてプラスとなるものを
ボーナスポイントとして
お小遣いに追加できることを
提案した。

例えば、
お手伝いをする
家族が助かる・喜ぶことをする 
など…

ただ、
日常生活の中で自立してもらいたい
ことも同時に療育として考えていて、

取り決めている
日常のするべきことの中で、
うっかり忘れてしまった時は、
マイナスのポイントとして
追加することも提案した。

例えば、
電気を消し忘れたとき。

電気もお金。
つけっぱなしだと、
電気代がかかって
生活費に直結するんだよって説明。

あと、水の止め忘れ。
これも出しっぱなしは
水道代がかかるんだよって。

あとは、
靴を直さなかったり、
帰ってから手を洗わなかったり、

して欲しい感染対策や、
社会に出て自分が困らないための
身につけておきたい行為。

一緒に取り決めて、
さぁ、スタート!

さて、
どうなったと思います?

開始してみて
まぁうっかりポイントが多いこと…w

あっという間に
うっかりポイントシールが
溜まっていく。

そうなんです。
うちの子の特性上、
お手伝いや家族が喜ぶことの行為の
何倍も、うっかりが多いのです。

貼った月をシールに書いて、
ボードに貼り付けていくと
こんな感じ。

失敗しました。

このように、
うっかりポイントが多いことを
可視化してしまったことで、
モチベーションどころか、
自己肯定感を下げてしまう結果に。

ただ、
自宅で出来るお手伝いも、
家族が助かること・喜ぶことも、
うちの子の場合、
ペルテス病があって
装具をつけてることで、
できることも限られるのです。

どうしたらいいだろう…

そこで、
学校の先生にお願いをしました。

支援学級の先生と
やりとりをしている連絡帳に
なんでもいいので、
うちの子が頑張ったことを
書いて欲しいと。

自己肯定感を上げるためには
成功体験の積み重ねが必要です。

学校から帰って寝るまでの間、
時間的にできることは限られる。

そう。
日中の活動の中では
学校にいる時間の方が長い。

学校で、
友達や先生達と過ごす中で、
うちの子が頑張ったことを
連絡帳に書いてもらうことにした。

例えば、

集団活動に参加することが
苦手なんだけど、
先生が促したことで
参加することが出来たとか。

交流級での授業が受けられたとか。

授業に集中して
頑張って取り組めたとか。

体育着に着替えられたとか。

ほんと、
ちょっとしたことでも良いので
書いて欲しいと担任の先生に
伝えることで、
担任の先生も、
うちの子のできることに着目して
マメに連絡帳に書いてくれる
ようになった。

困りごとやネガティブな
内容が多かった連絡帳が、
ポジティブな内容に変わった。

そして、
何より頑張ったポイントシールが
断然増えて、
うちの子のモチベーションも上がり
自立して欲しい生活行為が
言われなくてもできるようになった。

わかりにくいかもしれませんが、
6月くらいから逆転してきています。

夏休み明け、
学校に協力をもらったことで
更に頑張ったシールが増えました。

そう。
お手伝いシールから、
がんばったポイントに
名称も変えたのです。

発達障がいのある子どもは、
周りと同じようにできないことで
周りから、
「何で同じようにできないの?」
と言われたり、叱られたり
することが多くて、

「叱られる!」と思うと
余計にうまくできなかったり、
「自分は出来ないんだ」と
自己肯定感が下がりやすくなります。

小さなことでも何でも良いんです。
その子が出来たことを認める。
気づいた事を、
「がんばったね」「よく出来たね」
と、伝えてあげる。

そうすると、
「成功したんだ」と、
「自分もできるんだ」と
モチベーションが上がる。

うっかりの内容も変更。

少しずつ。

ゆっくりだけど、
成長していける。

#発達障がい
#ゆっくりだけど成長していける



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