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退院前夜に思うこと

2024年4月23日(火)消灯前
静かな病棟がさらに静けさを増す一歩前
最後の夕飯もしっかりいただいた
はいってしまった!

明かりを落とし身体を睡眠の方向へ誘導する。
痛み止めを飲んでおこうか。
初めての入院、最後の夜が始まる。

乳がん備忘録としてはじめたこのnoteを綴っていくのは入院中の有意義な時間の使い方につながった。

メリーさんのひつじのメロディと共にやってくるお食事のワゴン音、朝イチで海が見える景色のいい場所でひと息つく時間もあと一度きりか。

朝6時頃を皮切りにドレインの液体回収にきてくださる看護婦さん、その後定期的な検温や血圧測定、傷口の回診。毎朝綺麗に床を拭いてくださるスタッフさん。

携わる皆さんに感謝の気持ちでいっぱい。ここに入院できてよかった。

自分が入院してみて、世の中にはこんなに多くの方が病を患っていることを知った。特に女性特有の病で入院をしている人しかいないこのフロアーは、皆が同士のような感覚もあって心強かった。同じ乳がん患者さんと情報交換もできたことも大きい。明日からポンとまた普通の環境に身を置くことが少しだけ不安ではある。

ここはお米が美味しかった!

病院のお食事は薄味やら美味しくないやら噂には聞く。端から病院の食事に期待はしていなかった。ご馳走を食べに来ているんじゃないもん。患者さんの健康を第一に考え、一食でバランスの良いおかずを提供してくれてありがたい。自分では作らないような副菜の、アレンジ方法を想像したりなんかしてそれなりに楽しませてもらった。そしてなによりお米が美味しく、好きな炊き方でご飯が進んでしまった。全ての料理に蓋がついているのも衛生面と気遣いからか?新鮮だった。

そんな事をさっき同室の方と話していたら、沢山入院してきたという彼女も同じ意見だった。米好きにはたまらない病院だね~と落ち着いた。なんだそれ?だけど。

メニューが5種類から選べるシステムであることも長期入院の患者に取ってはありがたかった。だからメリーさんのひつじが聞こえたら「あ、ごはんきた♡」と少しトキメクのだった。

大好物のカステラがデザートにでた日は
さらにトキメいたし、長崎に美味しいカステラを食べに行きたいなぁ♡と小さな希望までできたのだった。

もうこの先入院をすることはない
いや、もう入院はごめんだ
いくらお米が美味しくても!(笑)


おやすみなさーい






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