たぶん別れ話だろう/青春物語17
社員旅行以来、永尾さんへの気持ちが大きくなっていった。
彼も毎日、私を何かしら気に掛けてくれていた。
好きになってはいけないと思えば思うほど気持ちは募っていった。
そんなある日、久しぶりに健太郎先輩から電話があった。
「今度の日曜、空いてる?」
「うん、空いてるよ」
「じゃあさ、いつもの駅まで来てよ。俺、夜勤明けになるからさ」
「無理しなくていいよ。また今度で」
「午後からでいい?話したいこともあるからさ」
「話?なんの話?」
「会ってから…」
彼の話は想像できた。
たぶん