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青春物語

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携帯のない時代の青春物語です。 初めて本気で人を好きになった片想いのお話です。 1話〜57話ですが毎日少しずつUPしてたので案外短いです。
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#創作

嘘つき!安心しろよって言ったじゃない!/青春物語48

私の心は退社を決めてから軽くなっていった。 この先、もう永尾さんの顔を見ることはないだろ…

どんなに後悔しただろう/青春物語47

私はどんなに後悔しただろう。 永尾さんが同棲していた彼女と別れ、傷心状態でいたのを知らず…

じゃあ聞いてもいい?/青春物語43

その日、永尾さんは当直だった。 私は残業するまでもなかったが、噂が気になっていたので退社…

私みたいな子供を手玉に取ることぐらい簡単だろう/青春物語30

一緒に朝を迎える。同棲…同棲… 思いがけない古賀主任の言葉に反応して何かが胸に突き刺さっ…

空気みたいな存在なんて歳取ってから感じられればいい/青春物語25

「ねぇ永尾さんが歌うみたいだよ」 お菓子をほおばってる私を見て天野ちゃんが言った。 そのう…

一緒に来たことが話題になってるよ/青春物語24

いつの間にかカラオケ大会になっていた。 101号室にて、購入したばかりのカラオケセットで毎晩…

彼と別のパーティーに/青春物語23

会社と、会社に隣接する倉庫が見えてきた。 私たちはその近くのマンション前でタクシーを降りた。 雪がフワフワと舞い始めていた。 「101号室で二次会するって言ってたけど まだいるかな?」 「どうしよう。ついて来ても良かったのか今頃、心配になってきた」 「大丈夫だよ。みんな歓迎するって」 彼はドアから少し離れてインターホンを押した。 その後ろに隠れるように私は立っていた。 「こんばんは。永尾です」 「おお〜待っていたよ」 そう言って何人か玄関に顔を出した。 と同時に私の顔を

揺るぎない愛なんてものはないんだよ/青春物語20

「だから自然消滅したんだよ」 静かに彼は言った。 「えっ、なんで!」 「シッ。声が大きい」…