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頭が狂いそうな話(私にとって)

結婚式は女をだます儀式だ。

結婚式は盛大にやってあげてくれと思う。なぜなら女はこれから約50年もの間、無償で奴隷となるのだから。だから奴隷契約の儀式は、できるだけその臭いを消して、神聖に執り行うべきである。

最も不思議なのは、その奴隷契約の儀式を、女が喜んでしたがるということである。これは、決して進んで奴隷になろうとしているということではないだろうから、その臭いがきれいに拭われた結果だといえよう。多くの女と男にとって、その状況は決して悪くないだろうが、困るのはその「多く」に含まれない私のような人々である。私は(自分の性別を訊かれたときは私は必ず自らの下半身を確認する、だから一拍)、女であるが、女であるというだけで、その奴隷契約の盛大な儀式を、やりたいであろうと思い込まれてしまうのだ。これは大変な迷惑である。
自分の人生において、常に私は主人公であったから、特に結婚式を「唯一、自分が主人公になれる日!」などと考える発想がないのである。それに、私以外の人間の人生において、私が主人公になる必要性を感じないので、本当にわざわざ主人公になる機会などいらないのである。

私は、結婚式産業に殺られてしまうかもしれない。
だが、やはり書かなければならないのだ。


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