見出し画像

期待のワクチン。。。

今、世界を騒がせている新型ウイルス性疾患。
陰謀だという話もあるし、人工ウイルスだという話も。

検査方法はPCRという、これまで感染症の診断には利用されたことのない方法が用いられています。ウイルスというのは自分で増えることができず、感染した細胞に遺伝子を覆製させて増えるもの。DNAやRNAという遺伝子の本体である「核酸」からできています。その遺伝子配列の一部分を増幅して検知する方法で、これまでは研究目的にしか用いられてきませんでした。

感染力のない段階でも検出されてしまうし、いったん検出されると「患者」扱いされてしまうのはどうかと思うし、世界中が同じ「ウイルスの断片」で一喜一憂しているのはどうなんだろう、と思ったりもします。まだ感染力を持たないうちから陽性になるし、治ってきて感染力がなくなっても下手をすると陽性になってしまう。感度は高い、とも言えるので、この方法が用いられているようです。

それと、治療薬についてはいくつかの「タンパク合成を阻害する薬」や「炎症の暴走を抑える薬」などが用いられているのだけれど、世界はこの流行を収めるためにはワクチンが必要、という期待が高まっています......少なくとも、そのように報道されています。

ワクチンの有効性

ワクチンの有効性って、90%とか、94%とか、報道されています。これって、「このワクチンを打てば90%掛からないんだ!」って思っていませんか?この「有効性」というのは、試験をするときのことを理解しておく必要があります。

ワクチンが効くのか効かないのか調べるとき、試験では、「試験に参加する人」を募集します。例えば2000人の人が応募してくれた場合、半分ずつ、本物の試験中のワクチンを打つ人を1000人、偽物のワクチンを打つ人を1000人に分けます。(全く同数でないこともあります)本人達にはどちらを打ったかは知らされません。その上で、どのくらいの人が病気に掛かったか、重症化したか、比べます。

そして、一定期間後にその病気に掛かった人を調べたところ、本物を打った人のうちの、例えば3人が病気に掛かって、偽物を打った人のうち50人が病気を発症したとします。そうしたら、(1−3/50)x100 = (1−0.06)= 94%となります。これを「有効率」と言っています。

でも、考え方によっては、何もせずにその病気に掛かる割合が50/1000x100 = 5%、ワクチンを打っていてその病気に掛かる割合は3/1000x100 = 0.3%。従って、その差は4.7%ということも言えます。「5%近く下がるのだから、効く」とも考えることができますし、「4.7%しか下がらないならたいしたことない」と考える人もいるでしょう。そのひとそれぞれでそのメリットを考えてよいと思います。

ワクチンのデメリット(副反応)

さて、デメリットはあるのでしょうか。これまでに様々な予防接種を受けてきて、副反応が起きることがある、ということは一般に知られてきていると思います。あまりに副反応が頻繁に起きるとワクチン接種そのものが中止となることもあります(三種混合ワクチンなど)し、積極的な推奨を中止したワクチン(子宮頸がんワクチン)もあります。今度の新型ウイルスのワクチンは副反応の報告としては、アレルギーを持つ人にアナフィラキシーショックを起こした報告や、顔面神経に麻痺が生じた例が報告されています。軽い副反応とされる接種部位の痛みや発熱、倦怠感も入れると、半数以上の人に起きる可能性があるようです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/47811267b33ba8be1f9646804a499a90fc09e81a?page=3

他にも、今回のワクチンの特殊性があり、これまでのワクチンが「弱毒化」したり「死」んだウイルスを接種するものがほとんどであったのに対し、今回のワクチンは合成されたウイルスの遺伝子(ウイルスの遺伝子配列の一部)を接種することになります。これまで動物対象のワクチンはありましたが、ヒト用は世界初。通常のワクチンは数年かけて作製、治験(臨床試験)をおこなってから承認されるのですが、今回のものは緊急性があるということからウイルスの遺伝子配列とされるものが公開されてから1年とたたないうちにワクチンが完成して承認までされた、ということになります。

試験期間が短いので、十分な安全性テストがおこなわれている、と言うには少し無理があるように思います。どのような人には禁忌(打ってはいけない)、あるいは打つときに注意が必要なのか、インフルエンザ同様変異しやすいウイルスと言われているので、毎年打つ必要があるのか、ないのか、またウイルスの遺伝子を健康な人の体内に入れることで、長期の影響はあるのか、ないのか、などなど。まだわかっていないことがたくさんあります。今後も「多かれ少なかれ副反応を起こす人は必ず出る」と政府の専門委員会でも言っていますね。

ワクチン接種、どうしますか?

メリットとデメリット、すなわちこの疾患に掛からないですむという効果ともしかしたら副反応が起きたりする危険性を秤に掛けて、メリットが上回ると思えばワクチン接種を受けるとよいと思います。逆に、自分にとってはデメリットが大きいと思えば、拒否する自由を与えられています。(予防接種法)判断するための材料を適切な(きちんと届くべき人に届く)方法で公開してくれるように、また諸事情でワクチンを打たない選択をした人の人権が守られるように、行政に働きかける活動をしているグループがあります1)。

また、2021年1月12日まで、政府ではパブリックコメントを募集しています。意見を直接伝える機会です。上手に利用していきましょう。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060201223&Mode=0

予防する方法はワクチンだけなのでしょうか?

これまでの記事でも何回か、免疫力を高める方法について取り上げてきました。手洗い、消毒、マスク、密を避ける、換気、といった一般的な習慣で言われていることの他に、個々の免疫力を高め、免疫反応をコントロールできる身体にしておくことが重要と考えられます。そのために特に気をつけるべきことをあげておきます。

1.  生活習慣を整える
2.  日光に当たる(ビタミンDの生成、自律神経系の調整など)
3.  ストレスを溜めない
4.  質/量ともに十分な睡眠を取る
5.  腸内環境を整える
 a.  発酵食品を摂取する
 b.  食物繊維(不溶性、水溶性どちらも大切)を摂取する
6.  加工食品を減らしていろいろな栄養素をバランス良く摂る
 (ビタミンC, D, 亜鉛、セレンは、免疫力を高める上で重要)
7.  軽い運動を習慣にする
8.  口腔内の衛生に注意(歯周病菌が多いと腸内環境が乱れ、生活習慣病が増えるという報告2)があります)

肥満の方、生活習慣病の方では免疫反応を調整するリンパ球の働きが弱いとされており、重症化リスクと相関があることがわかってきています。年末年始、遠出する機会も減り、「正月太り」にならないよう気をつけて!!


1)ママエンジェルス https://mama-angels.com/

2) The FASEB Journal (2020). DOI: 10.1096/fj.202001158R


★身体も心も快調でいるために、どうしたらよいかがわからないという方、ぜひ一緒に健康の知識を学びませんか?「見た目年齢が10歳若返る!免疫力もUPするアンチエイジングサロン」では毎月勉強会を開催して、予防医学の知識を学べます。興味がある方は「サロンに興味あり」と書いて下記のメールアドレスにご連絡下さい!
「一般論ではなくて、自分にとって必要な健康知識が知りたい」という方もメールでお知らせ下さい!
mail to: vigorhealthylife@gmail.com


★幸せな人生を生きるために
絶対に欠かすことができない習慣づくりのオンラインサロン
「黄金習慣セレブリティ」!
習慣に取り入れたい様々な分野の知識を知りたければぜひ!
http://www.rcfpublishing.com/ghc/general/index.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?