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各地域の食文化と神秘主義


牛乳や小麦の健康への悪影響がある話が、ここ数年で一気に増えてきました。
欧米人は昔からずっと取ってきた食材だから、何が問題なのかと疑問に思う方も多いでしょう。
日本人にとって」です。長年培ってきた内臓の違いからくるものです。

日本人にとって牛乳は分解酵素を持ってない人が多いです。
小麦のグルテン耐性がない割合が日本人に多いそうです。
(遺伝子組み換えや高熱殺菌の問題などは別の話です)
逆にワカメなど海藻類を欧米人が食べると、お腹を壊す人がいるそうです。

このように、その環境にある食材から出来上がった肉体なのです。
その環境に適応する体になるためには数百年から千年単位の時間がかかります。
日照時間も短く弱い、ブリテン島や北欧の海域周辺で育った白人が、アボリジニがいるような強烈な太陽を持つオーストラリアに渡り、皮膚癌になった人の割合が相当高くなったようです。これはわかりやすい例ですね。


話は変わりまして、神秘学というものがあります。オカルトと同義でしょう。
錬金術、魔術などなど、秘密結社の儀式や神霊術など多岐に渡ります。
私は神秘学を裏の宗教と呼んでいます。
表の宗教とは、キリスト教やイスラム教や仏教など、世間一般的な宗教で、宗教組織がはっきり世俗と繋がって習慣文化してるようなるような伝統宗教です。
裏の宗教とは、表の宗教で賄い切れない部分、教義に反するが実践される心霊的な要素を含まれてます。しっかり一定の層の中で脈々とつながって、これまた伝統です。
(新興宗教やカルト宗教などは、まだ定着するかは未知数です)

イスラムの神秘主義であるスーフィーがあります。日本でもスーフィーをベースにした教義で人気がある分野があります。
そこから派生した占星術などで、そのスーフィーを意識しないまま楽しまれている方も多いでしょう。
私も一時期スーフィーをいろいろ調べたことがありますが、やはりイスラム教の文化のベースから出来ていると実感しました。

西洋哲学も、表のキリスト教の教義では理解できない部分を、侃々諤々議論されてます。ニーチェやキルケゴールも、アンチキリスト教として神を批判していると言われます。
キリスト教の文化を念頭に置いて読むと、キリスト教組織と盲目的信者は批判しますが、神を批判してないというのがわかります。

ニューエイジとされたヒッピー文化は、インド神秘学アートマン思想に魅了されて、一気に浸透して消化不良のまま崩れていったような気がします。

つまり、日本人にとって、他地域の神秘学など、さらに哲学や芸術なども含めて、その地域の根強い思想や文化を念頭に置きながらしないと、消化不良起こすような気がします。
最初に書いた、食文化と同じだと思います。
モーセの十戒を得た荒野で、日本の神道を語ったところで、ピンとこないというか馴染まないのでしょう。
逆に、森羅万象豊かな日本で一神教が多神教の1つになってしまうのも納得できます。


1つの記事で語るには、ちょっと幅広すぎました。
食文化も神秘主義も、出来たところの背景を前提を知ると、より消化できますねという話でした。


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