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甘いも辛いも混ぜたルッキズム


ルッキズム
ルッキズムとは、「人の外見に基づく差別」のことを指します。 「美人」とか「イケメン」といった外見を重視して物事を判断する外見至上主義と呼ぶこともあります。

さあ、このルッキズムはどのように展開するのか興味があります。
パワハラ、モラハラ、女性平等、人種差別、性差別、いろいろポリコレがありますが、このルッキズムはそれらと少々違うような気がします。
他のは一応、何が良くないことなのかを大きな方向性のコンセンサスはあるような気がします。
個人的な思考は置いといて、人種で差別するのは良くないなぁ、権限を持つ人が圧力をかけるのは良くないなぁ、などと方向性は決まってます。
ただルッキズムは、方向性も決まってません

きれいにしたい、きれいが好ましいのは、みんなが望んでることです。
逆にだからこそ、きれいじゃないと判断されるのが差別だとされるのでしょう。
世間は、どっちも同意しています

ポリコレを主張するディズニー映画。アジア人や黒人を主人公にして世界展開をしてますが、興行的には不振です。結局白人綺麗どころのアナ雪が当たってしまいます。

残念なことに韓国アイドルが人気です。整形してでも美が正しい、人工的な美こそ正義だと若者は思ってます。

昭和のドラマや漫画の主人公は、ボロボロの服で不潔な格好で無骨な見てくれがかっこいいとされてました。今の主人公は野暮な設定のはずなのにキレイです。不潔な登場人物もいません。

差別がゆえの悲劇をテーマにしている映画でも、悪役は悪そうな顔で、被差別の主人公はキレイな俳優で、外見差別しながら差別を嘆く矛盾に満ちてます。客を納得させるにはしょうがない?

中世近世の絵描きも、肖像画も盛った描き方をしています。客である依頼された貴族をホントの見かけ通りに描いては怒られたのでしょう。

今やそれどころじゃなく、加工アプリで原型をとどめてません。自撮りだろうがプリクラだろうが、写っている人は全て私には同じ顔に見えますが、娘には、これは誰ちゃん、これは誰ちゃんと見分けてます。眼の奥に加工アプリチップでも仕込んでいるんじゃないかと思う勢いで、人工的な美を見分けてます。
携帯電話のカメラ機能が搭載され、プリクラは消えると言われてたけど消えません。人工美を加速させて生き残ってます。

アシュタールさんも、あの金髪のイケメンの絵があったから、スピ系女性の心をつかんだのでしょう。汚いハゲオヤジが良い事を言っても、戯言にされてしまったかもしれません。
悲しいかな、まだまだ「何を言ってるか」ではなく、「誰が言ってるか」になってます。
中身は外見に負けてます

果たしてルッキズムはどうなるんでしょう。
見た目で揶揄するのはタブー、しかし見た目を求めるのはむしろ進んでます。
考え方の二極化ではなく、同じ人の中で自己矛盾の考え方になってます。
辛いか甘いかの選択ではなく、タバスコと砂糖をドンドン追加している料理になってます。
こんな自己矛盾の思想が進むとどんな文化になるのか、楽しみです。
まぁ多分、自分に向かってはルッキズム支持で、外に向かっては反ルッキズムな人が多いのでしょうね。
ルッキズムとはダブルスタンダードのことじゃないですかね。
まあ人間らしくていいや。

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