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ファイアバード

前から見たかった「ファイアバード」を見てきました。

率直な感想は

「切ない」

これは実話をもとにしたストーリーらしくて、
同性愛が寛容ではない昔の話。

軍隊の上司と兵士の禁じられた恋愛物語。

ここからはネタバレを含みます。


時代は1970年代

主人公は二等兵のセルゲイ

セルゲイが配属されている部署にパイロットのローマン上官が配属された

セルゲイはローマンの付き人になり、お互いの趣味の写真を通して関係が深まっていく。

もちろん、この時代は同性愛の理解は皆無

だけど、2人は日に日に思いをつのらせていく

一緒にバレーの舞台を観に行き、その帰りに
あるきっかけでお互いの気持ちが爆発する。

とりあえず、
序盤はこんなところ。

だけど、二人の関係が誰かの密告によって
ローマン上官は大佐に目をつけられることになる。

ここで僕がびっくりしたのは、大佐のセリフだ。

たしか、
「同性愛の関係を持つものは、禁固刑」的な感じった

今では考えにくいけれど、当時は同性愛は罪に問われてた

そう思うと、昔に生まれた人たちは今では考えられないほどの生きにくさを感じていたことでしょう。

だけど、セルゲイとローマンは周囲にバレないように恋を実らしていく

しかし、また大佐が邪魔をしてくる

ローマンの部屋にセルゲイがいてるときに、突然大佐が訪れる

セルゲイは慌てて隠れ、ローマンは大佐の対応をする

大佐はここでもまたローマンに脅しをかける。

「同性愛の事実があれば、二度と飛行機には乗れない」と

その翌日から

ローマンはセルゲイに対して冷徹になる

セルゲイはローマンの変わりように理解できず苦悩する

そして、セルゲイは軍隊を満期を迎えて夢である演劇学校に入学する

ここまでは、セルゲイが可愛そうで仕方がなかった。
初めての恋愛でさっきまで上手くいってたのに、翌日には手のひらをかえされる

もちろんローマンの世間体や大佐の圧力には同情はするけれど

ローマンはセルゲイの親友である同僚の女性と結婚をすることとなる

この事実を知り、なおかつ親友の女性から結婚式に来てと誘われる

セルゲイはローマンが会いに来てくれる、そう信じてずっと学生生活を過ごしていたけれど

ローマンが親友と結婚をすることを知りその願いも朽ち果ててしまったとわかる

ローマンは
よくあるゲイだけど世間体を気にして女性と結婚する典型例だ。

数年後、ローマンは子供もできたのにセルゲイを忘れられずに

セルゲイに会いに行く。


もうね、ここでローマンがほんと最低な男って思ってしまった。

セルゲイに未練たらたらやんけ

なんで今さらセルゲイに会いに行くねん

やめたれや、セルゲイ混乱するやろ


案の定、ローマンは妻に数ヶ月単身赴任の仕事と嘘をつきセルゲイに会いに行き

セルゲイも未練を断ち切っていたのに

目の前に愛したローマンが現れたもんだから

そら揺れて舞うやん!

で、2人は不倫関係に

いやぁ、ほんま不倫関係に何も良いことなんてないのに

挙げ句には、一緒に住んでしまうという、暴挙に

そして、一緒に住んでいる部屋でかつての友人や学校の友人を呼んでパーティーをして、

そして、周りの目を盗んで隣の部屋でローマンとセルゲイがキスをする

その姿を軍隊時代の友人の男性に見られてしまい

セルゲイは友人に言わないでくれとお願いをする

その時に、その友人が密告した犯人だった事がそこでわかることとなる

ここらへんから、物語はキューピッチ

年越しにローマンの妻と息子が遊びに来て

一緒に住んでた部屋なのに、セルゲイの荷物を全部一室になおされて

たまたま泊まりに来てる定にされて

ローマンは妻とヤッてるわ、

セルゲイは隣の部屋でその声を聞きながら泣いてるし

もうカオスだわ


で、セルゲイは耐えられなくなってローマンに置き手紙をする

もちろん、ローマンを愛しているが、その家族を壊すことはできない

的な内容だ。


おいおい、セルゲイそんなの残したら妻がみたらどうするねん

と思いながら見てたら


やっぱし、妻がその手紙を見てました


そこから、ローマンはアフガニスタンに行く事になってそこで戦死をする


アフガニスタンに行く前にローマンはセルゲイに手紙を送っていた

もちろん、セルゲイがそれを知ったのはローマンがアフガニスタンに行き戦死したあとだった

そして、何故かセルゲイはローマンの妻に会いに行く

妻とセルゲイは言い合いになるが、
妻のほうが冷静だった

セルゲイはローマンを愛してた
この愛は君と同じもの

なんでこんな事言うねん

って思ってしまったけど

セルゲイも一杯一杯だったのでしょうね

もちろん、泣きたいのは妻のほうだけど


内容的にはこんな感じ。


美談のように映画は見えたけど

結局、不倫関係な物語


もちろん、ローマンに世間体や圧力がなくセルゲイをそのまま愛し通していれれば

純愛だったのかもしれない
だけど、それができなかった

きっとローマンはものすごく葛藤したはずだし、ローマン自身が一番後悔してると思う

セルゲイは純粋すぎた
頭では不倫が駄目な事とわかっていても
感情を抑えることができなかった

好きなのに堂々とできない
世間に理解がない

同性愛が生きづらい時代だったからこそ、この2人の恋愛は切ないモノとなったのだと

だけど、

不倫はあかん

結局、だれも幸せにならないから


恋愛は素晴らしいもの
だけど
恋愛が苦しいものにならないように

もっと生きやすい世の中になることを願うばかりです












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