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チェコ医学部大学日記 vol.7

 こんにちは、Jablkoです。前に2日に1回は投稿するって言ってたのに全然書けてませんでした。すみません、、、。(写真はPhysiologyの実習で計った血圧(なぜ))

大学が始まってから、夏休みのだらだら生活から抜け出すのにいっぱいで心に余裕がありませんでした、、。(言い訳) 3週間経ってやっと慣れてきました、、。



今日は、ちょっとゆるりと2年生はどんな感じなのか、書いていこうと思います。まだ私も掴めてはいないのですが、、、。笑

そもそも現在のチェコのコロナ状況ですが、1日の感染者数が1万人以上出たりとまだ厳しい状況です。なんでこんなことになってしまったのか、、。先週からまた緊急事態宣言が発令され、基本的に学校は休校、大学の医学部や医療関係教育機関のみ授業を制限ありで行うことが許可されています。

まあ第一医学部はプラハの砦なので休校になるのも一番最後でしょう、、Fresher's Weekのイベントが原因でコロナにかかった学生も多く(アホやん)、その人たちに会ってしまった人は接触者としてquarantineをしなくてはならなかったりと、授業が実際に対面であっても来る人数がそもそも少ない状況です。


で!ですね、2年生は何を勉強するかというと、、、

Physiology (生理学)

Biochemistry (生化学)

Genetics (遺伝学)

この3つが大きな科目です。あとはまたチェコ語体育(コロナの影響で授業なしで単位がもらえます、ラッキー)、あとは選択科目の授業という感じですかね。

1年生の頃と比べて科目が少ないため、去年よりも余裕を持って生活できているような気がします。1年生の授業はそもそも8:00~と午前中中心に行われていたため朝もちゃんと起きていたのですが、なんと2年生は主要科目が早くても12:30~なんです。基本的に全部午後なので、朝起きるのが遅いですね、、こりゃいかん。


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(私の授業予定表、赤いところが実際に受けている授業です)


見てお気づきの方もいるかもしれませんが、なんと水曜日の朝にチェコ語の授業が7:15~あるんですよ。イカれてますよね。これはもうオンライン授業に感謝です。パジャマにパーカーはおって毎回出てます(笑)


とそんな私のだらだら話は良くて、それぞれの科目がどんな感じかですよね。私なりの感想を交えて紹介したいと思います。


・Physiology (生理学)

去年学んだAnatomy (解剖学) と Histology (組織学) の延長上の科目。実際にそれぞれの体の部位がどのように関わって、体の機能が全て成り立っているのかについて学びます。(超ざっくりな説明ですが)  

基本的に去年の授業は、レクチャー(講習(90分)、行かなくても良い) + プラクティカル(実習(135分)、出席義務あり) だけだったのですが、今回はだいぶ違います。まず実習が1回3時間。つらい。かつ、2週間に1回セミナーと言って、まあレクチャーと同じものが一個増えます。これもつらい。

授業内容の進度についても去年とは異なりました。去年は基本的にレクチャー週2 + プラクティカル週1 で、レクチャーで内容を先取りして学んでから実習に取り組むという、いわば二段構成だったんですね。でも今回は、レクチャー(+セミナー)とプラクティカルでやっている内容が全く違うんですよ。なので出席義務はないけどレクチャーは聞かないと置いてけぼりになる、というのが目に見えています。レクチャーは基本的に行くけど聞いてない組だったのですが、頑張って聞くようにしています。録画されているのが本当にありがたい。

プラクティカルに関してですが、4週間に一回、simulationというものがあります。1年生でやったFirst Aid(応急手当)の授業と似ていて、本当に実践!という感じの授業です。TA(=teaching asistant)の生徒や自分たちが実際に患者を演じたり、それに対処する側をやったりと、実際そのような場面に遭遇した時にどうしたら良いかを学べる場です。高性能のdummy (人形?)を使って練習することもあって、実際に座っているよりもみんなで話し合って授業を進めていくのがよかったです。

今はまだ本当に初めの部分で、1年生の内容の少し発展のような部分しかやっていませんが、「怪我をしたときにどうやって血は固まるんだろう?」ということや逆に「体の中ではなんで血は固まらないんだろう?」などと言った、血液・循環器分野を中心に始めています。去年覚えた体の器官や部分が複雑に関わって人間が生きていくための大事な部分を形成している、というのが面白い部分ですね。さらに覚えることが多くて大変ではありますが、、、。


Biochemistry (生化学)

体内で起こっていることを、全て化学反応として捉えて考えていく科目。レクチャー週2 + セミナー週1(Physiology とは違い、レクチャーというよりは実際に計算や化学反応式、物質の構造について考えていく授業) + プラクティカル週1(これも3時間!!) の授業構成です。特にプラクティカルは、実験を3時間(以上)ひたすらやります。こんな感じです。


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(centrifugationの実験)

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(carbonのadsorption abilityを見る実験)

まあまだ初めの方なので、高校でやるような実験ばっかやってます。titration(滴定)とか。

私は個人的に化学が一番高校で好きな授業だったんですが、ここにきて日本の高校教育課程の範囲の狭さに気付きました。やったことあるはずのものばっかりなのに、知らないことがいっぱい出てくるんです。

なんでかっていうと、ヨーロッパ圏の高校までの教育課程(Aレベルで勉強をした場合)と日本の高校教育課程に少しズレがあるんですね。入試の記事でも書いたかと思うんですが、理論化学で言ったら量子力学の部分など(物理でちょっとやるけど)、私は全然知らないことが結構出てきます。(それかただ単に私が日本の高校教育課程の勉強不足なのか?) 周りの日本人の子たちも、予備コースで学んでいた人やIB(国際バカロレア)の学校で勉強してきた人、そもそも海外育ちの人たちなど珍しい人が多いので比較が難しい笑 まあそんな感じで、日本の高校の勉強では文科省によって切り落とされた部分も、みんな高校範囲として勉強してきた人ばっかりなので焦っています。インド人まじすげえ。

化学が唯一英語でやったことがなかったので、英語に直すだけで大変です。物理はアメリカの高校で取っていたし、生物はそもそもやったことがなかったので入試の時に英語で勉強したからです。あとはもう高校の勉強をほとんど忘れているので、復習しつつ、英語に変換できるように頑張っています。一番時間かかっているのがバイケミのような気もする、、、。


Genetics (遺伝学)

実はこの授業、1年生の夏学期から始まっていました。ただ、アナトミーやヒストロジーに力を注ぎすぎて忘れられていた存在、、、今も忘れられています。そんな影の薄い彼ですが、冬学期のfinalは Genetics のみなのでちゃんと勉強しないとやばい!!

去年のメンデルさんの話から始まり、今はMolecular Geneticsといって、染色体よりももっと小さな部分 遺伝子について勉強しています。今話題のPCR法とかも。(ちなみにメンデルさん、なんとチェコ・ブルノの方です!)

こちら週1のレクチャーとプラクティカルしかないため、ほとんど忘れられてます。この記事を書いてやらなきゃいけないと思い出しました。がんばります。



ほとんど私の主観で話してますが、こんな感じです。またもっと内容が進んできたら変わってくると思うので、その時はまた紹介しますね。



やっと記事をあげられてよかった、、、。書いてなかった時期にあったことも少しずつ書いていきたいと思います。よかったら生存確認にでもチェックしてください。


それでは、また。




Jablko

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