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原点|私は手紙で人を笑顔にしたい

「ごめんね・・・。」

祖母が目に涙を浮かべながら言いました。

でも、私は何も答えることができなかった。

この言葉の背景にある様々な事情が私には重すぎたから。

なにか口に出したら、涙がこぼれそうだったから。

そして、

これが最後の会話になると思っていなかったから。


----数年後


私の二十歳の誕生日に、祖母は突然帰らぬ人となりました。


「ありがとう」「ごめんね」「あの料理の作り方は?」…

言い逃した山積みの言葉と、幼い頃の思い出が溢れて止まりませんでした。

でも、いくら願ったとしても、もうそれを伝えることはできないという揺るがぬ現実、

後悔と絶望に押し潰されそうになって、過呼吸になりそうなほど、ずっとずっと泣いていました。

そんな時、偶然目に入ったレターセット。幼い頃から手紙が好きだった私が、実家に残していたものでした。

「 最後に会えなくてごめんね。」

そんな書き出しで、やり場のない想いのすべてを綴ることに。

涙とともに書き上げた手紙は、棺桶に入って祖母と共に天国へ旅立ちました。

私はこの日、手紙は自分の為に書くものでもあると知りました。

自分の手で想いを吐き出すことが、心を整理し、

ゆっくりと向き合う時間が、心の重荷を降ろしてくれたから。

本当に苦しかった自分を救ってくれた手紙。

今度は私が、同じように苦しむ人を、手紙で救いたい。
同じように苦しむ前に、「今」伝える価値を広めたい。

────── 手紙で人を笑顔にしたい。

これがすべての原点です。


そして、伝えなければならない人に

素直な想いを伝えるきっかけをくれました。

一人ひとりいろんな背景を背負って生きている。

家族だって、いろんな形がある。


それでも、


生きている人に、素直な想いを伝えることは、

どれほど価値があることなのかを知りました。


手紙にはだれかの為じゃなくて、自分の為に書く意味がある。
いつかじゃなくて「今」伝える意味がある。

私は、伝えたい。

手紙で人を笑顔にしたい。

そんな想いで不器用ながらに進み続けてまもなく4年。

いろんなことがあったな。

noteを通してこれまでのいろいろやこれからのいろいろを刻んでいこうと思っています。

もしよかったらフォローよろしくお願いいたします:-)

2023.08.29
手紙のヒト akina 

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