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FPとして「スタートアップに挑戦して墜落し、SNSで叩かれる人」を見て挑戦とは何かを考える

さて。では1稿書きたいと思います。

テーマは、「スタートアップに挑戦して墜落し、SNSで叩かれる人」に対してです。

私はFP(ファイナンシャルプランナー)としてとても多くの記事を書きながら、スタートアップを経営しています。
相続のサービスを開発・提供しています。

まず最初に名誉のために強調すると、この話は私ではありません。
SNSで叩かれてもいません。叩かれるのしんどそうだなと思います。

当然本人の承諾を得ていないので(貰えるわけないし、最近音信不通らしい)、ぼかしにぼかして書きたいと思います。私の同郷出身で、年上で、ある先進的なサービスを立ち上げるもピボットし、食料問題に乗り込んだ方の話です。

わからないと思いたいけどわかるかもしれない。

その彼が立ち上げた会社が2024年、倒産しました。
会社から公式の発表が出ていたわけではありませんが、
地元の新聞社(おっと略称書くとこだった)から倒産の速報が報じられ、
日本の食習慣にそぐわないものを扱っていたため、SNSで袋叩きになっています。道新に書かれていたのも、きわめて淡々とした倒産記事でした。

日本の食習慣にそぐわない。
そんなこと、誰よりもその本人が一番わかっていると思います。
そぐわないけれど、その食材?にはタンパク質があり、
世界で大問題になる食糧難の解決策になるかもしれない。
だから取り組んでいることも、しっかりと情報発信しています。

ただ、あまりにもニーズが無さ過ぎたようです。現状「は」。

SNSは大荒れです。
ただ、私はもう少し、「おつかれさま」の声があってもいいと
思います。
食糧難に対し解決策を提示し、プロダクトを作り、現状「に」必要か、
受け入れられるか仮説検証をした。そして否定された。

少なくとも、稀有な人材であることは間違いありません。

「日本においてスタートアップに失敗した人材はどこにいくのか」

↑どうやって太字にするんだっけ。ワードプレスだと簡単なのに(いつもの仕事)

さて、彼のようにスタートアップに失敗した人間はどこに行くのでしょうか。

もちろん主観ですが、多くの場合SNSから消えます。
私はその背景に、日本特有の「ハラキリ文化」があるのではと考察しています。

江戸時代など、日本で責任を取る方法は「切腹」でした。
切腹をして、さて贅肉削ぎ落したし再起するかはありません。
責任=命の喪失です。
死生観があった、仏教国なので輪廻転生があった、そのあたりは
専門家ではないのでわかりません。

ただ、スタートアップで上手くいかず、ぼろぼろになった起業家に、
この国はハラキリ文化を求めてはいないかと考えるわけです。
そして、求めるだけこの国は余力があるんだっけという疑問があります。

「あれ失敗したのになにやっているんですか」という言葉もある
「あー、あの人ね」という視線もある
「会社と連帯で自己破産したから」として指を指される
もちろん、無い世界もあります。
別のスタートアップにコミットし、大活躍している例もあります。

ただ、もう少し経験値を敬い、あらたなチャンスを与えるべきではないでしょうか?

日本はいま、毎年70万人近くが自然減で減っています。
少子化も進んでいます。
GDPも4位に落ちました。
最後のGDPの下落は他国の上昇によるものかもしれないけれど、
では日本も物価が上がったら再逆転しますか?という理屈です。

そんななか、これまでの常識に囚われない起業家は貴重です。
もともと稀有な人材だから舞台に立てたうえに、熱量もあるから、
世界の食糧難に向かってここまで歩みを進められたのだと思います。

その人に対して、SNSで叩き続けるのは違うんじゃないですかね。

このようにスタートアップに失敗した起業家に対して、
ネガティブ論が先行した果てに、
どれだけ元気な国の姿があるのかなと思います。

国とか地方自治体は、産業なんとか局を作って
挑戦を推奨するのなら、
同じように失敗した人を救って、再び軌道に乗せる取組をして欲しい。
「個人からの連帯保証が外れましたよ」で足りる話はないんですよ。

もっと多くの人が、素晴らしいキャリアを身に着けた挑戦者だと
評価して、水面下ではなくすぐに活躍できる世の中を作って欲しいなと
思います。

相手はハラキリ文化というもやもやとしたものなので、
難しいと思いますけれど。

当事者ですが、日本ってスタートアップは合わないなと思うわけです。
VCさんからの調達額がどうとか、オープンイノベーションとか、
そういう視点ではなく。




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