KOMA犬ストーリー(2)
亡きマダムの家はアパートになることが決まった。
価値があるようなものをそっと持っていく親せきもいた。
だれもKOMA犬の吾輩のことは気づかずに、建物の一部として壊されるのか?と心配になっていた時、マダムの嫁さんと孫娘のSちゃんが相談しているのが聞こえた。
「お義母さんのものはこちらでは処分しにくいのよ。Sちゃん、引っ越し先で捨てても良いからもって言ってちょうだい」
北国に嫁ぐSちゃんは、家を建てるらしく、最近新居のためにベッドやダイニングセットをそろえていた。
嫁ぎ先の敷地の