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本棚より やめるときも、すこやかなるときも

久しぶりに本棚より一冊

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やめるときも、すこやかなるときも 
窪 美澄 (著) 集英社

この本は、書店でふと手に取った一冊でした。
タイトルが目に入ってきて、このタイトルで
どんなお話しなのかしらとあらすじを読んだら
とても読んでみたくなりました。

窪 美澄さんの本を読むのは初めてでしたが
他の本も読んでみようと思っています。

あらすじ
家具職人の壱晴は毎年12月の数日間
過去のトラウマによって声がでなくなる。
周囲にはかくして生きてきた。
制作会社勤務の桜子は、困窮する実家を支えていて
恋とは縁遠い毎日を送っていた。
ある日、桜子が壱晴の家具のパンフレットを
担当するところから2人は出会い、
そして、近づいていく。
共に32歳の男女が繰り広げていく
やめるときも、すこやかなるときも、
そんな物語。

このお話しはどうもドラマになったようです。
全然知りませんでした。

家具職人、というよりも、椅子職人の壱晴が
持っているトラウマがあきらかになるのは
物語の中盤なのですが、
そのあとに、桜子が見せた強さが印象的でした。
自分を大切に思って行動するのって
本当に大切なことだなとしみじみと
思ったのですが、そういう意味では
桜子は結婚したいから壱晴と付き合っているわけ
ではなくて、壱晴がただ好きだったから
傷ついた自分に目をつぶることができなかった
んだなと思います。
淡々と語る中にもぱっと彩りが広がる場面もあり
「やめるときも、すこやかなるときも」という
タイトルがぴったりです。

結婚、というよりも、2人の男女が
近づいて、思いやり合って、結ばれていく
そんな小説でした。

🌼

この本を読んでから、椅子がすごくほしく
なりました。

家具屋さんでついつい椅子を眺めています。

🌼

今日のひとこと

今日こそ、果報は寝て待てる、だと思っています。
1週間の疲れがどどどっとでています。

今週末は(も)静かに楽しく過ごしましょう。


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