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続・つくしどき 

 2ヶ月ほど前にこんなnoteを書きました。その顛末を、ようやく書けるようになりました。

 先日トラオさんが病院で心臓の超音波検査をしました。1月中旬に狭心症の疑いと言われてから、はや3ヶ月、いえいえ、長い3ヶ月でした。

 そう、狭心症の疑いだったんです。青天の霹靂でした。時折、坂道を登ったり、運動をしたりするとたまに起こる胸の違和感が主訴でした。ずっと気にしていたので、1月中旬に診療所に行くことに。

 ところで、イギリスにはNHSと呼ばれる医療制度があり、そこでの診療はすべて無料です。ですが、よほど大怪我とか緊急とかではない限り、GPと呼ばれる地域の診療所にまずは行かなくてはなりません。どこでも良いかというと、そうではないようです。本人が登録してある地域の診療所が主治医(ホームドクター)となるようです。

 簡単にいうと、捻挫しても、風邪を引いても、お腹が痛くても、行くのはGPです。そちらで、必要に応じて大きい病院に紹介します。個人病院も存在しますが、当然ながら無料ではありません。

 日本だと、胸痛だったら循環器内科に行きますよね。総合内科にいっても、その場で心電図や採血検査をすることが多いし、精密検査も早めに組まれるでしょう。(地域の差があるので一概には言えません)

 話を元に戻しますね。1月中旬トラオさんはGPに電話し予約を取ろうとしたところ、すぐきて、と言われました。(多分、胸の違和感だったせい)症状を説明すると、医師が「狭心症かも」と心配して総合病院へ紹介されることに。GPでは一般的な採血だけしました。心電図はなかったそうです。病院へもそれから二週間待ち、ようやく行き、心電図のみ。特に異常は見られなかったようですが、看護師さんに狭心症だと思うから、血液サラサラの薬やら、脈の薬やら勧められたそうです。トラオさんはこれについては拒否。精密検査は心臓超音波(負荷超音波)で三週間くらいかかりますとのことでした。連絡は後日来ることになっていたのですが、2月終わりまで待つのは精神的に辛いなと思いました。

 狭心症と半ば断定されて、運動も生活もそのままでいいとは言われても、今まで健康できた人にとっては一大事です。トラオさんは喫煙歴もなく、食事も至って健康的、コレステロールが少し高めくらいです。コレステロールを減らす食事に変えたり(長くなるので中略)まあいろいろありました。とにかく早く検査して確定診断つけてもらうのが一番だと思ったのですが、ところがどっこいです。

 2月の終わり頃に行われるはずの精密検査の連絡が全然きませんでした。待てど暮らせど、こない。私が3月に渡英してもまだまだこない。実はNHSストライキを行ったりして、そのせいもあって遅れに遅れて、4月後半の検査まで3ヶ月近く待ちました。

 とうとう検査の日、廊下で待っていると、検査を終えて、満面の笑みで出てきたトラオさん。全く問題なく、心臓は至って元気だって!と。本当よかったわ。

 昨日は一日中、笑いが止まらず、
「僕は〜〜〜♪狭心症じゃないんだ〜〜〜〜〜〜♪」とリズミカルに嬉しそうでした。

お祝いにコレステロールいっぱいの
エビフライを
作りました♪

 察するに、NHSは人手が足りず、医師の検査までに時間がかかるため、ケースに当てはめておおまかな振り分けを行い、最悪のケースを回避するために、不要かもしれないけれど、治療を開始するのかなと思います。それはとても理解できます。リスク回避ですよね。ただ、もし、リスク回避のため、という一言があったら、きっと気持ちが楽だったでしょう。

 渡英してから、トラオさんがメキメキと落ち着いて元気になるのを見て、尽くすって何かしてあげることじゃないのかと改めて気づく私。大丈夫?って声をかけたり、一緒にテレビを見てゲラゲラ笑ったり、落ち込んでいる時には黙って美味しいものを作ったり。お風呂掃除して!とこき使ったり。そう、普通の生活が人を助けてくれるようです。

というわけでご褒美に
久しぶりに食べました♪
ラズベリーマカロン

 ここだけの話だけど、私はトラオさんが狭心症だなんて一度も信じてなかったんです。なんか違うと、感じていたので落ち着いていられたのかもしれません。うふふ。トラオさんはそんなこと知らずに、私から大人の落ち着きを感じていたかもしれない!うそ!笑

 おまけ

不思議な桜の木を見つけました。

どこが不思議かわかりますか?

答えはまた次回に♪

いただいたサポートは毎年娘の誕生日前後に行っている、こどもたちのための非営利機関へのドネーションの一部とさせていただく予定です。私の気持ちとあなたのやさしさをミックスしていっしょにドネーションいたします。