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ちぎれそうな枝に咲く桜

近所の神社の桜が満開でした。

ある背の高い巨木は、ほとんどの枝が払われています。高いところのわずかな場所に、少しだけ咲いていました。

しかし、よくよく見ると・・・

長い枝が1本、途中から引き裂かれたようにだらんと垂れ下がっています。

いまにもちぎれそうです。

でも、その枝の先にも、優しい色の花を咲かせていました。

「人も同じ」

人生はまるで・・・終わりが見えている、そのわずかな瞬間も惜しまず咲く、あの枝の先の花のよう。

「愛おしくてたまらないのだ」

一瞬、神様の気持ちのようなものを感じた気がしました。

こんな風に、神様は生き物のことを想っているのかな・・・

旅の終わりは、自分には見えていなくとも、ほんのすぐ先なのでしょう。

そうであっても、神様に愛されるような人生を作りたいなぁ・・・

そう思いながら、桜を見上げました。





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