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夜行 森見登美彦 おっかなびっくり…

1.なんのnote?

エンタメがすきで、映画、ドラマ、アニメ、漫画、本、音楽、国内外問わず、浅く広く見てるので、記録的に残していこうかな、というためのnote。
最近文章を組み立てる仕事も始めたので、
その練習としても書いてみたくなったこともあり、はじめまする。
普段は都内でマーケティング職をしつつ、ゆくゆくはイギリス渡英を考えてます。

2.夜行について

どうしてこの本を買ったのか?
森見登美彦のファンだから。
アニメの四畳半神話大系ではまり、その独特な文章とハイテンションなイメージ、京都への憧れが重なってとても好きな作家さんの一人。
ペンギンハイウェイ🐧が1番好きなのだけど、
新しく本屋でこれを見つけたので買いました。
表紙がファンタジーで可愛いし、夜行って夜行列車かなーとか思いながら読んでみると…。
ヒヤッてする怖さがあらわれて…あれ?これ…怪談…?と、おっかなびっくり(笑)
百鬼夜行の夜行だったようで…
あらすじ読んどけばわかったんだろうな。
というわけで私の中では珍しく、
でも京都にまつわる、森見登美彦さんの怪談ファンタジーになります。

あらすじは、
昔、英会話教室で知り合った男女のグループが、お祭りの日に久しぶりに集まる。
なんで年数があいたのか、というと実は最後に集まったお祭りで一人の女の子が消えてしまったから。
みんな社会人になって何年もたち、大人になったなぁと言いつつ、話しているうちに全員がここ数年で奇妙な出来事に遭遇したとわかる。
そして、一人ずつ自分の身に起こったことを話していくとすべてが女の子に繫がる点が見えてきて…というストーリー。

3.感想

第一章を読んだときに、え!?何これ怖…え?となり、そこから一気に読み終わりました…。
終わってからもヒヤヒヤした余韻が続いていて、
何だったんだろうという気分に…。
ホラーというほどガッツリなにかおばけが出てくるわけではなく、書かれていない部分を想像すると怖かったり、ふとした文章が怖かったり、正体がわからない何者かに怯えました。
文章の書き方も、今までのハイテンションで独特な言い回しというよりは静かに淡々と語る…怖いことも怖いふうに語らないのが逆に怖い!!そんな書き方…。
しかも、あとがきでは、この書き方が森見登美彦さんの素の書き方らしく、知らなかった一面を発見できて、更にファンになりました。
あとは、小説に出てくる謎が全部解かれるわけではないのも面白いなと思ったところで、ぜひ、これを読んだ人とここはどういうこと?とかいって話し合いたい。

梅雨明けのあつい夏にはピッタリの本なんじゃないかとおすすめします。

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