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弱い方をエンパワーして解決しようとするよね

社会的問題があるとき、どうすればいいのか、
対策する、行動することが政治だと思います。

でも、
本当に効くところをつくような、
勇気を感じる決断、つまり英断って、
ほぼ、ないですよね。

特にこのところ、国から発出される交付金などの情報も、
特に、少子化対策とか地方創生が、
本当にちっちゃくて、びっくりします。

いやいや、本当に、
国が地方自治体に示している施策の小ささ。

どうしたんだろう。
霞ヶ関、どうしたのかな。
ちょっと心配。

それはさておき、
問題に気づいているのに、
核心をつけていない、残念な対策について、
だらだらとひとりごとnoteします。

女性活躍

これを耳にし、目にするたびに、
私の心がちくちくします。

「差別」というのは、
たとえば「男女差別」であれば、
「男」と「女」を分けて、区別して、
その扱いに差を設けること。

「女性活躍」が「差別的なものでない」なら、
「男性活躍」があってもおかしくないですよね。

なぜ、男性活躍って言わないのでしょう。

男性はもう「活躍」しているから?

女性は「活躍」していないから?

そんなこと言われた女性側は、
どう感じてると思います?

女性を不当に賃金の安い、
評価の低い労働力として
見なしているのは誰でしょう。

男性とか、「活躍」している側じゃないのですか。

「活躍」していない女性側に、
頑張れ、可能性はある!と励ます、
今の「女性活躍」という言い方、やり方で、
ジェンダー問題って解決するのでしょうか。
でも、日本は「女性活躍」という言い方で
解消しようとしている。

本当に解決しようとするなら、この問題はどこにあるか。
私は主に男性だと思っています。
権力、決定権、お金を握っている男性側。
(女性の顔した男性含む。)

「女性活躍」っていう、その言葉、言い方自体が、
「いじめられている側に問題があるから
いじめられている側に対策しよう」
としている「いじめ問題」と根本は同じ。

いじめ問題

「いじめ」というのは、基本的人権の侵害だと思っています。
ただ、成熟した大人になっていく過程で、
理性的な人間になっていく過程で、
弱肉強食の野性的な未熟な人格とか、
不平不満、何かの鬱屈したものがあれば、
「いじめ」というのは、どうしても発生してしまう事象だと
思っています。

成熟した大人、理性的な人間になれば、
大脳新皮質が十分に発達すれば、
「いじめ」はなくなるものと思います。
残念ながら人間の発達には違いがあって、
野性的な部分が残っている脳が存在する限り、
「いじめ」はおきてしまうという前提です。

そう思うと、「いじめ」がおきたとき、
本当に「いじめ」をなくそうとするのなら、
どこを対策すればいいのか、
私はいじめる側だと思っています。
いじめられた方にケアは必要ですが、
いじめをなくすのであれば
いじめた方に対策すべきと思います。

「いじめ」が発生したら、
たぶんですが、
いじめられた側を保健室に隔離したり、
別の学校に転校させたり、
心のケアと称して、カウンセリングがつく。
それはそれで、応急措置として必要と思います。

いじめた方の対策はどうなっているのでしょう。

本当にいじめをなくそうとするなら、
いじめた方を対処しなければ、
いじめはなくならないと、私は思っています。

今、学校で「いじめ問題」として、
いじめた側に、なにか対策をしていればいいのですが。

「女性活躍」も「いじめ問題」も、
その問題はわかっているのに、
せっかく気づいたのに、
対策の方向性が表面的で、
根本的な解決方法とはなんだか違うと感じます。

中小企業支援

中小企業の経営が脆弱だとか、
中小企業の賃金が上がらないとか、
中小企業への支援が行われようとしていますが、
これって、中小企業が悪いんでしょうか。

いじめ問題は、いじめられた方が悪いのでしょうか。
ジェンダー問題は、女性が悪いのでしょうか。

中小企業の経営が脆弱なら、

M&A、合併して強くなればいいのに、それをしないのはなぜでしょうか。

まず、中小企業のお偉い方が、その中小企業でもいいから、
お偉いままでいたいことはありますよね。
高度経済成長期であれば、ビッグドリームもありました。
ナショナル、ソニー、トヨタ、日産、ダイエー、
ニンテンドー、京セラ、ホンダ・・・
小さな会社から始まり、「オレ」が大きくするドリーム。

小さくても社長、それはいい心意気、チャレンジ精神です。
でも、今は本当に困難。
縮小傾向、シュリンクする市場、競争過多。
昭和時代と状況が違います。
そして、そんな社長の心意気を利用するかのように、
中小企業に、そのままでいてほしいと思っている側があると思います。

なぜ大企業の賃金は上がって、
中小企業の賃金が上がらないのでしょうか。

じゃあ、
「みーーんな大企業になってしまえば賃金あがるやん」
と、子どもみたいな発想で思うのです。
中小企業もみーーーんな大企業に吸収されればいいのです。
そしたら、みーーーんな賃金が上がりますよ。
M&A、吸収合併しちゃったらいいんです。
(極論ですよ、極論!)

という意見に対して、
そんなこと、したくない人がいます。
誰でしょう。

大企業に所属する皆様ではありませんか?

合併して、中小企業の人が入ってきたら、
「賃金が安くなってしまうやん」って思いますよね。
そこです、そこ。

自分たちはいいけど、みんな賃金が上がるなんて・・・
って思っているのは誰ですか。

中小企業対策として、中小企業に血税を注ぎ込むのも、
私は応急措置として否定しません。
その血税、じゃんじゃん大企業からいただきましょう。
根本的にすべきは、
大企業対策ではないのでしょうか。

なのに、政治家は、
「大企業の皆さんには日本経済の発展に貢献していただいている」とか、
「技術大国ニッポンとして、今後ますます世界で勝負していただきたい」とか、おっしゃる。
そして、
「中小企業の皆さんの存在が大切」とか言って、
中小企業のお偉い方をくすぐる。

大企業さんにパーティー券を買ってもらっているからとか、
選挙協力があるからとか、そこまでは言いませんが、
中小企業でおきてる問題は、
大企業に対策しなければならないところが
あるんじゃないかと思うわけです。

女性活躍も
いじめ問題も
中小企業対策も
なんだか、
どこにも本当のところで、
勇気を持って切り込み、解決しようという、
「正義」みたいな、「政治」みたいなものって
少なくともこの3つにには感じられない。

ウクライナ問題

ロシアのカニを日本は輸入禁止にしないけど
アメリカが輸入禁止にして、
その結果、日本に安くカニがロシアから入ってきて、
日本人は嬉しそうに安くなったロシアのカニを食べる。
どうして輸入禁止にしないかって?
日本は水産業への打撃に配慮しているんです・・・

・・・カニの向こうに、
ウクライナで暴力におびえ、血を流し、悲しみ、
途方にくれている弱い人のことが見えてる日本人って
いるのかしら、と考える。
ウクライナのためにと100円募金して、お祈りして、
自分たちは「ウクライナに寄り添う優しい日本人」と思っている。
ロシア産のズワイガニ数万円を食べながら。

「山よりでっかいイノシシは出ない」
ということでしょう。
ロシア産のカニを嬉しそうに頬張る日本人では、
こういう問題に、切り込む英断ができる政治家なんて
出てこないでしょうし、
ましてや、霞ヶ関の偉い方々が考える
少子化対策や地方創生がちっちゃくなるのもわかります。


強い方は強い立場を守り続け、
弱い方を応援しているポーズだけ。

本当に解決しようという、
正義と勇気のある人は、
私の周りに見えないのよね・・・

という、ひとりごとでした。

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