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『タカヒロ コーヒードリップポット』をレビュー / プアオーバーケトルの完成体

ハンドドリップでコーヒーを淹れるときに、最も重要なものの一つがケトルだ。
僕は長年、タカヒロのコーヒードリップポットを愛用している。

気分が上がる見た目やデザイン性だけでなく、持ちやすさや注ぎやすさなどの機能面も申し分ない道具だ。
様々なプアオーバーケトルを使ってきたが、最終的には戻ってきたくなる道具。
今回の記事では、そんなタカヒロのコーヒードリップポットを紹介しようと思う。

タカヒロとは

タカヒロは1975年創業の、新潟県燕市の老舗金属加工メーカーだ。
創業まもなく、世界で初めてコーヒー用のドリップポットを開発したと言われている。
元々は様々なステンレス製の食器を中心に、お客様からの声を基に商品開発をする問屋だったそうだ。

タカヒロの代表商品であるコーヒードリップポットも、お客様の課題を解決するために開発されたプロダクトだ。
長い年月を経てアップデートを重ね、現在では日本のみならず世界中のコーヒーファンに愛されるドリップポットとなっている。

タカヒロのコーヒードリップポットの外観と特徴

タカヒロのコーヒードリップポットは現代においても、ドリップポットの基本形とも言えるようなアイコニックな見た目をしている。
オールステンレスのぽってりとした形は、愛でたくなるようなかわいらしさを感じる。

ハンドルは適度な厚みがあり、非常に持ちやすい。
ポットの中にお湯を入れてもハンドルは熱くなりにくいのが特徴。

注ぎ口は細すぎず太すぎず、適度な太さだ。
そのため、湯量の調節をしやすく、幅広い流量におけるドリップに対応したオールラウンドなモデルだと言える。

成分を多く抽出したい浅煎りのコーヒーを淹れるときは湯量を多くし、甘みだけを抽出したい深煎りコーヒーを淹れる際は細く湯を落とす、といった細かな調整ができるのは、すべてのコーヒー好きにおすすめできる理由だとも思う。

ポットの内部は継ぎ目が少ない構造のため、手入れがしやすく清潔に保ちやすい
金属同士の継ぎ目に湯垢が溜まりがちなのだが、そのようなリスクも少ないのが嬉しい。

蓋は持ちやすい構造でかわいい。
お湯を入れると蓋も熱くなるので、蓋を開ける際は注意が必要だ。

タカヒロのコーヒードリップポットを使ってみた

タカヒロのドリップポットは何と言っても持ちやすいのが、毎日使っていて思うことだ。
手に持ったときに安定するハンドルは、ドリップしていても疲れにくいと感じる。

注ぎ口が適度な太さなので、勢いよくお湯を注ぐことができる。
浅煎りのコーヒーを高い流速でお湯を注いで抽出することで、酸味のはっきりした味わいに仕上げることができる。

一方で細くお湯を注ぐことも可能だ。
コーヒーの甘みを引き立てたいときは、このようにゆっくりとした流速でドリップする。

ちなみに、このような点滴ドリップをすることも可能。
深煎りコーヒーを淹れる際には点滴ドリップで時間をかけてじっくりとドリップすることで、甘みが豊かなコーヒーに仕上がる。

何よりも完成されたデザインは、使っていてとても楽しい。
家でコーヒーをドリップする際に、気分が高揚するかどうかはとても大事なポイントだと改めて感じる。

まとめ

今回の記事では、タカヒロのコーヒードリップポットを紹介した。
コーヒーを美味しく淹れるために、今までいろんなケトルを使ってきたが、やっぱりタカヒロのケトルは良いなと改めて感じ、原点に戻ったような気分になる。
デザインだけでなく、機能面を求められるコーヒー抽出に置いて、非常に信頼をおける道具の一つだ。

これからも信頼できるコーヒー器具の一つとして、タカヒロのコーヒードリップポットを長く愛用していきたいと思う。


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