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真面目な人がモテるには。

正直、クズのほうがモテる。

悲しいかなそれが現実なのだ。
そんな中、真面目さしか取り柄がないよーな人間はどうすりゃいいのか。


自分で言うのも難だが、わたしは真面目な生き方をしてきた。事情により、実家に頼らないと決め、学校を出たらすぐ、安定した収入を得て自立しようと思っていた。そして、世界一地味なハングリー精神により、それを実現させた。
地に足のついた生活。わたしが男だったら、婚活市場ではそれなりの需要があったかもしれない。

だが、そんなんでモテるほどビアン界は甘くない。オフ会で話が盛り上がることはある。というか大抵のオフ会では楽しい時間になる。なんだかんだ、皆、場を持たせるためのコミュニケーションはソツなくこなせるのだ。
しかし、それっきりで後が続かない。さんざん盛り上がったのに個別の連絡は誰からも来なくて終了、これ、ビアンあるあるだと思う。ここで少し頑張って、気になるあの人にLINEをしてみる。数往復して、会話が行き止まり。
仮に奇跡が起こって食事にでも行けたとしよう。やっぱり、その場は楽しいのだ。少なくとも会話は弾んだように見える。お礼のLINEをして、でも次、といわずに尻すぼみ。
どんどん細かくなる網目を抜けられない。

よく女性が全く興味ない男性を無難に評して「いい人なんだけどねー」という。
(悪くはないけど、近づくなよ)
そんな牽制球である。
たぶん散々投げられている。
一方で、エ、アイツやべえよ、という不誠実なヤツが、憧れのあの子をかっさらっていくことも、しばしばある。どうしようもないクズでも、ちゃらんぽらんでも、なんか彼女は途切れない、いつも周りに誰かいる、って、よくある話じゃなかろうか。

真面目さって、ふつうは美点だ。
だいたいの女子が挙げる「好きなタイプ」……すなわち、「優しい」「誠実」「浮気しない」などの属性と非常に親和性が高い。マジメなヤツとくっつくほうが幸せになれる……はずなのに。現実は、そうじゃない。

なぜか。

端的に言えば、「フックがない」のだ。

ワルいヤツは刺さりやすい。
それに、そういう人はたいてい強引だ。鋭いフックで引っ掛けて、そのまま引っ張っていく。多少のキズはつくけれど、モノにしやすいのは間違いない。
無難で安全でいい人。それってとても大切なことではあるけど、悲しいかな、その価値はつるりと滑って伝わらない。無味無臭の空気を「おいしい!」という人はほぼいない。それを吸わなきゃ生きられないが、当たり前過ぎて認知されない。惹かれるのは焼肉やカレーライスのニオイだろう。何か目に付くところがないと、なんの印象も抱かれずにスルーされてしまう。
まあ、対メンズなら、それでもいいかもしれない。女であるというだけで近寄ってくるメンズは一定数いるからだ。
だが、ここはイバラのビアン界。女を見る目がダンチでシビア。
真面目な人間は、ときに享楽を犠牲にして道を歩む。そして、そうした行いが実を結んできた場合が多いだろう。それだけに、「自分はこんなに努力してきたのに」「なんであんなクズが」と思ったり、するだろう。というか、わたしがそうだ。
でも、恋愛は別モノ。真面目さが必ずしも、実を結ぶ世界ではない。
だからといって、ワルになる必要もない。というか……できない。それに、真面目さは間違いなく美点であるし、わたし自身も真面目な人が大好きだ。だから、モテのためにそれを捨てろってことはない。そう信じたい。

必要なのはフック。なんか刺さるところ。
突き刺して振り向かせて、そのあと真面目さを発揮して長続きさせていく。
そんな感じが理想的なんだろうと思う。

で。

そこまではわかった。しかし、次は「何が刺さるのかわからん問題」に衝突している。
現在進行系で試行錯誤中。
これに関しては……いいアイデアが思いついたら書き残そうと思う。

追記:書いた↓

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