短歌、俳句 まとめ 2～5月（九首、二句）

【短歌／俳句】

　

※トークノートにあげた短歌と俳句をテキストノートにまとめました（ひと言コメント付き）。

　
　

この頃は
いつでも何か忘れ物してる気がして
振り返る昨日

（2015/5/29）

※家を出るとき、会社を出るとき、電車を降りるとき、季節がゆくとき、いつだって何か忘れている気がして、後ろを振り返ってしまいます。

　
　

これでいいのかなとあなたのとまどい
かすかな陰り

駅

【詩】

　

行き交う人びとを目で追い

世界の成り立ちと個の在り方に思いを巡らす

stand-aloneな自我と繋がろうとする魂

僕らは永遠に過去に追いつけず

未来との狭間にさまようだけだ

　

tamito

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#詩

波を中心に見ると
砂浜が揺れている
僕を中心に見ると
世界は広すぎる
波と砂浜、そして僕
今とてもちょうどいい #詩

明日への宿題

【詩】

目覚めが恐ろしいと彼女は言った

覚醒した瞬間から不安が胸を覆い

現実が心臓を鷲掴みにする

慌ててピルケースから薬を取り出し

ペットボトルの水で胃に流し込むが

そんなもの気休めだと彼女は知っている

きっかけはささいなことだった

つまらない小さなミスを繰り返し

それまで普通にできていたことに

ふと、自信をなくした

まわりを見ると誰もが何の問題もなく

一のものをニにして三

詩心と猫の空気の類似性について #詩

あなたに　
存在を知らせるために
見えない場所から
語るのです

何かを
思い起こせよと
光ったものは
瞳です