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凡人がエリートに勝つ方法

かつて、佐藤健さんが主演した
TBSのドラマ「天皇の料理番」であった件が
私にはとても印象的です。


どうせこのくらいだったら、いいだろう。
誰にも分からんだろう。


前向きだった男が手を抜いた
その仕事の仕方に、

師匠が鉄拳制裁をした場面。

食材を最高にすることはできなくても、

料理の腕が未熟で
最高の技術を提供できなくても、

店を掃除して、皿をきれいに洗って、

グラスやフォーク、ナイフを、
きれいに磨き上げ、

心を込めてお客さまを迎え入れることはできる


それができないのは、サボっているだけだ。

料理人の資格はない。

ここで表現された一言は、

真心。

アクションレベルでいうなら、
誰にも負けないだけの準備。

ではないだろうか。。


同様に、
今年お亡くなりになった田村正和さんを偲んで
スタッフが発したコメント。

いつも、
「俳優は常に俳優でなければならない」
というスタンスだった。

田村正和は、常に田村正和。
田村正和が演じる田村正和。
オフでも田村正和。

親の七光として、主演映画多数。
それは一つも、ものにできなかった。
そこからが自己鍛錬の人生となった。

お客さんに、それ言えるのか!?
まだ練習が足りないから、
ここまでしか出来ないから、
8割ですけど、
これで満足してください。

そんなこと言えるのか!?
そんな、中途半端なもの出せるか!?



一瞬一瞬の動きの、
何から何まで過去の名優を研究し尽くして、
ものにする。
それをドラマで切り出しているだけ。。

そうして、
我々の知る、田村正和が生まれた。

才能はあった方がいい。

でも、才能だけではダメ。

仕事に関わらず、
目の前の物事への向き合い方で

全てが決まる。

凡人がエリートに勝つ方法は、
こんな当たり前のところにある。

当たり前のことを当たり前にする。
その当たり前の水準が高ければ高いほど、
出来上がるもののレベルは高くなる。

いかに、凡事徹底できるかどうかが、

凡人がエリートに勝てる唯一といっていい方策
だと思う。

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