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UXを導入する活動

この記事は「株式会社エイチームフィナジーのAdvent Calendar 2020」23 日目の記事になります。
デザイナーのIto_Yuriが担当いたします。

私は普段、デザイナーのマネジメントや評価、またデザイナー職能の活動をサポートしております。今回は、その中でも私が日々注力している活動、「UXを導入する活動」についてお話しさせていただければと思います。

こんな方にオススメ
・組織にUXを導入したい
・組織でUXをやるためにはどんな活動しているか知りたい

そもそも私はなぜUXを導入したいのか

・ビジネスに貢献するUI/UX
会社のビジネス・事業に貢献できる、UI/UX向上に努めること。こちらは前提にあります。

・自分たちの独りよがりにならない
どうしても日々仕事をしていると、自分たちの目線中心になってしまいがちだなと感じていますが、デザイナーとして見るべき先はやはりユーザーであるべきだと思います。誰のためにプロダクトを作るのかを念頭におき、独りよがりにならないように心がけています。

・ユーザー中心設計
昨年からHCD(人間中心設計)に関する書籍やセミナーにて勉強する中で、「ユーザーに選んでもらえるサービスをつくり、結果的に成果につながるように」。という考えを勉強しました。この考えを基本にやっていきたい、という気持ちが前提にあります。

HCDに関しては、こちらに過去の詳しい記事がありますので、興味がある方は是非ご覧ください。
HCD(人間中心設計)の考え方と企業への導入について

・デザイナーだけではできないUX
現状弊社では、デザイナー・マーケター・エンジニア・営業といった様々な職能メンバーと一緒にサービスの改善サイクルを回しています。
みんなで一つのサービスの改善を行う上で、デザイナーだけでUXをやろうというのは難しいことですので、一つのチームとして、みんながユーザー目線で同じ方向を向き成果を出す。そんな啓蒙活動も含めて日々行なっています。

実際に行なった活動

・仲間を募る
まずは仲間を募るところから始めました。
最初はHCD(人間中心設計)を勉強する中で、デザイナーのメンバーと日々のタスク以外で何かできることはないか、と活動をはじめたのがきっかけです。活動内容は、HCDの考えを学び、事業で何かできることから実践する事を始めました。

デザイナーの中でも、UXを導入したい・実践したいと思っているメンバーも複数いたので、声をかけ実際に一緒に活動してくれるメンバーを募りました。
おおよそ5名ぐらいの人数ではありますが、各それぞれ実践している取り組みを共有・横展開できる場として「UX部」というチームを作りました。

UX改善をしたいと思う中で、ではどうすればいいのか悩むことも多いため、「仲間を募る」「みんなで考える」「出来る事から始める」という場所を作る事が大事だと思っています。

・まずユーザーを知る(ペルソナ・調査編)
プロダクトを作る上で、どんな人に向けて、何を伝えたいのか、が大事なことだと思っています。
この「どんな人」に向けてという部分で、想像だけのペルソナよりも、実際声を聞いてみてペルソナの精度を上げていくことが大事と思われます。
本来であれば、ペルソナ作成の際にユーザーインタビューを行い、それをペルソナに反映できた方が良いです。

また改善案を考える中で、調査を行い、仮説を立てることがあると思いますが、弊社では調査や分析の際に、Google Analyticsや解析ツールによる定量データによる分析を行なっております。
今回そこに付け加えて、定性データによる分析を掛け合わせで活用すべく、各事業の方でユーザビリティテスト ・ユーザーインタビューを実施しました。

実践した内容
①社内ユーザービリティテスト
②サイトを利用した方に、ユーザーインタビューを実施
③UXコンサル導入によるユーザー調査・ナレッジの構築・改善施策実施
④簡易アンケート
など

・分析をみんなでチャレンジ
日々のタスクを行う中、ユーザー調査から分析まで中々時間が取れず進まないと言う事もあったので、複数人で分析会も実施しました。
みんなでやると早いので、ユーザーインタビューやユーザビリティテストを行う時は、ペアやチームでやるのもオススメです。もちろん一人でも構いません。

また、当初ユーザー調査からの分析方法に関するナレッジがなく、手探りで進めていた部分もあり、そこは調べながら、また導入しているコンサル会社に勉強会などを実施してもらいながら、分析方法を試していきました。

実際に実施した分析方法
・上位・下位分析
・KJ法
・ギャップ分析
・インパクト分析
など

分析結果を施策に繋げるには、重要度や緊急度などによって優先度も変わってくるかと思いますので、その場合はインパクト分析がオススメです。課題の質「効果>効率>満足度」と、「発生率」の掛け合わせで優先度をみていく方法となります。

・外部の力を借りる
当初UX向上のために何をしていったら良いのか、ユーザー調査をするにもナレッジがなく、どのように進めていったら良いかという課題があったので、半年ほど前からUXコンサル導入をスタートしました。
初の試みでしたが、まずは外部の力を借りて、社内にナレッジや成果を出すべくスタートしました。
社内で手探りで始めるのも良いですが、何からやったらいいか分からないというのであれば、外部に依頼するのも良いと思います。

外部リソースを導入し得れたもの
①今まで社内で行なってきたユーザー調査方法が、やり方も含め正しいのか、外部を使用することによってその調査の裏付けができた(課題の裏付け)。
②ユーザー調査に関するナレッジの蓄積。勉強会や実際の納品物などを参考に、分析方法・課題の洗い出し方法・テスト設計・ユーザースクリーニング方法などのナレッジが溜まりました。
③定性調査の結果から、改善案に繋げることができた
④自社で行なっている定量調査との掛け合わせができた(逆もまた然り)
⑤リクルーティングも依頼できたので、工数削減だったり、モニターの確保も簡易に行え、ここは非常によかった。


・施策と改善案
ユーザー調査から得た情報を分析し、施策まで繋げられている状態ですが、仕組み化はまだ進んでいませんので、もっとスムーズに施策まで繋げられるように体制の構築中です。


これからやっていきたい事


・もっと仲間を増やす
・スキルの横展開・ナレッジ化
・UXの成果指標づくり
・スムーズにユーザー調査から改善施策までできるような体制構築
・調査結果から改善へつなげ成果を出すこと
・社内でUX改善が完結できるように

最後に
まだまだ課題はありますが、時には外部の力も借りながら、一緒に頑張ってくれるメンバーの方々と共に、出来る事から頑張っていきたいと思います。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


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