レオ助

40年間勤めた職場を2年前に定年退職。新たな発見、新たな刺激を求めて自由気ままに旅を楽…

レオ助

40年間勤めた職場を2年前に定年退職。新たな発見、新たな刺激を求めて自由気ままに旅を楽しみ旅行記を執筆。読んでもらう喜びからnoteに出会う。ARMYで韓国ドラマとお酒好き。

最近の記事

特別な人①父の思い出

 10年前の今日、父は永眠した。朝、家族がいる自宅の布団の中で最後の大きな呼吸の後、静かに息を止めた。死とはこういうものなのだと思わせる、穏やかな最後だった。その瞬間涙は出なかった。悲しみより、判断能力の落ちた母に代わって、一人娘の私がこの後何をどうすればいいのか頭をフル回転させなければならなかったからだ。医者を呼び、親戚に知らせ、必要な手続きなど次々とやる事があった。無性に涙が止まらなくなったのは、焼き場で真っ白な美しい骨を見てからだった。昭和歌謡の「骨まで愛して」という曲

    • ソウルの魅力③グルメ編

       最後は食べ物の話。3回訪問してわかった事は、日本とは肉の調理に対する考え方が違うようだという事。肉は出来るだけ丸ごと(骨付き)でじっくり煮込むか、揚げるか、よく焼くなどの調理をした後に食べやすい大きさにする。このような調理方法が肉を柔らかくし、旨みを引き出すようだ。特に鶏肉は色々な料理がありどれも絶品だった。肉をカットするハサミはもちろん、煙を吸い取る器具や、テーブルの電熱器など、日本にはあまりお馴染みのない器具にも出会った。また、健康を大事にしていて、ニンニクや唐辛子は当

      • ソウルの魅力① 城壁編

         初めてお隣の国ソウルを訪ねたのは1年前のちょうど今頃だった。その後2回、 1年間に合計3回訪問した。最初の訪問目的は、いわゆる推し活と日本で仲良くなった留学生との再会だったのだが、実際に訪問して思いのほか魅力を感じたのは、ソウルの中心部を囲む城壁を歩くことだった。初めは、ドラマでも時々出てくるロケ地を見てみる程度だと思っていたが、実際に歩き始めると延々と続く城壁は切れ目がなく、眺望のすばらしさと壮大さに圧倒されたのだった。作られた意味や過程に思いを馳せると、自ずと歴史への関

        • ソウルの魅力②推し活編 

           韓国芸能人の推しができると韓国へ行ってみたくなる。そして、20代の男子芸能人の場合、兵役という韓国人男性の義務に向き合う事になる。ファンの規模が大きくなるとファン同士の結束も強くなる。体験した韓国ならではの推し活の魅力を紹介しよう。 誕生日イベント  ファンが主催する推しの誕生日イベントというものに行ってみた。一つは、鐘閣駅近くの清渓川沿いにある韓国観光公社で行われている。1階は外側も内側も巨大パネルに推しの姿が流れていた。本人は不在だがファンが準備した多くの写真が展示

        特別な人①父の思い出

          高遠の桜

          一生に一度は見て欲しい桜だと伊那出身の友人が薦める高遠の桜を見に行った。ツアー参加も考えたが、ツアー開催日に調整がつかず、独自に電車とバスを乗り継いで行く計画を立てた。桜の見ごろを見極めるのは難しい。しかも混雑は避けたい。さらにお天気まで味方につけるのは至難の業だ。散りゆく桜でもよいではないかと、とりあえず 4 月中旬に決めた。2 月時点では、暖冬のため 3 月末に開花し、その後 1 週間が見ごろとの予報だった。ところが 3 月は寒が戻り 4 月上旬は雨天が続いたため、当

          高遠の桜

          日帰りバス旅行に当選した話

           今年初めの旅行は、駅ビルの年末抽選券に応募して当選したバス旅行。応募したことすら忘れていたが、「当選」という文字ほど魅惑的なものはない。ひと昔前は両親とよく利用していたバス旅行だが、 最近はとんとご無沙汰。いちご狩りがメインでランチ付き、神社参拝もあって何より無料という参加券に少し心が弾んだ。日程選択に少々悩んだが、当日徴収の土・日追加料金 500 円を握りしめて集合場所の千葉駅へ。隣席はどんな人かなと少し緊張して乗り込むと、 全部で 40 人程の 7 割が夫婦同伴者、残り

          日帰りバス旅行に当選した話

          大阪・京都 2泊3日の旅②京都編

           これまで10 回以上宿泊している東横インは、海外でも同じ作りで、全般的に一切の過不足がない。朝食は品数が少ないものの、いつも満足しているが、四条大宮の東横インはこれまで食べた朝食の中で 一番美味しかった。朝の散歩に、昨夜のうどん屋さんの通りをまっ すぐ歩いて二条城へ行ってみる。京都の道は碁盤の目なので、四条から三条を過ぎ二条へ突き当たると、二条城が見える。周辺の道路は整備され、まるで皇居の ようだ。父の故郷がある山陰線には幼い頃何度も乗ったものだが、質素な二条城駅の記憶の

          大阪・京都 2泊3日の旅②京都編

          大阪・京都 2泊3日の旅①大阪編

           EX アプリで、昼に出発して夕方新大阪へ到着の新幹線を予約しておいたが、準備ができ次第とりあえず家を出る。品川駅へ着いた時間に EX アプリで新幹線の予約を変更する。JR のシステムは不便な点も多いがこれは本当に便利だ。会員は 3 時にチェックインできるので、まずは東横イン新大阪へ向かう。新大阪駅に降りて一番驚いたのは、轟音に空を見上げると伊丹空港発着と思われる飛行機のお腹が見えるほど近い事だ。しかもほぼ3分おきだ。ホテルに荷物を置いて、地下鉄御堂筋線の新大阪駅まで歩いて

          大阪・京都 2泊3日の旅①大阪編