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大阪・京都 2泊3日の旅②京都編

 これまで10 回以上宿泊している東横インは、海外でも同じ作りで、全般的に一切の過不足がない。朝食は品数が少ないものの、いつも満足しているが、四条大宮の東横インはこれまで食べた朝食の中で 一番美味しかった。朝の散歩に、昨夜のうどん屋さんの通りをまっ すぐ歩いて二条城へ行ってみる。京都の道は碁盤の目なので、四条から三条を過ぎ二条へ突き当たると、二条城が見える。周辺の道路は整備され、まるで皇居の

ようだ。父の故郷がある山陰線には幼い頃何度も乗ったものだが、質素な二条城駅の記憶のみが残っており、 50 年も経つとこんなに立派に変わるのかと驚く。
 四条大宮から 3 番バスに乗って京都芸術大学まで行く。バスが早く着いたので京都芸術大学の中に入って みる。大学内のかなりの急こう配の坂を登ると京都市内が見渡せた。 晴れているのに時折雪が舞うという、まるで映画の演出のような 雰囲気に朝から心が踊る。帰り道で少し迷ったが行ってよかった。
 京都芸術大学の向かいにある四川料理店「駱駝」から5分程歩くと疎水の沿いの道がある。美しい疏水に沿って歩くと所々にカフェやお土産物屋さんがあるが、小さなお豆腐屋さんを見つけて油揚げを購入する。長さが 30cm 位ある巨大油揚げは、家に帰って少し炙って食べたら油揚げとは思えないようなしっかりした歯ごたえと甘みが格別だった。哲学の道までさらに歩くとまた、晴れていたのに 突然雪が舞う。不思議な天気だが、雪が桜の花びらのように美しい。
 岡崎までたどり着き、京セラ美術館に入る。カフェでプレートラン チと地ビールを味わう。窓から平安神宮の鳥居が見えるという京都 ならではの素敵なランチだ。

京セラ美術館で開催中の「村上隆 もものけ 京都」がお薦めだというので、村上隆も知らずに入ってみ る。まず、中庭の巨大なオブジェに目を奪われる。ルイビトンとのコラボによる金の彫刻なのだ。都ホテルを背景に村上隆の花シリー ズが美しく溶け込んでいる。襖絵にも屏風絵にも村上隆の花シリー ズや小動物などが小さく登場する。京都の歴史と現代美術の融合に目も心も奪われる。こんな感覚は久しぶり。他にも風神図など目を引く作品が多数あった。村上隆氏は同年代とわかってさらに関心が高まり、後日スマホの壁紙や SNS アカウントの写真は全て村上隆の花シリーズに変更したのでした。


 青空時々雪の 3 月中旬とは思えない空模様に、桜の開花は諦めていたが、願いが通じたのか知恩院前で桜が咲いていた!  旅の締めくくりに大きなお土産をもらったようだった。四条河原町まで出ると 外国人観光客で賑わっていた。バスで四条大宮まで行き東横インで荷物を取って再びバスに乗り京都駅へ。
  2 泊 3 日の旅は、親しい皆と再会し語り合い、大阪の賑わいと京都の美を感じた良き日本の旅でした。全てに満足して京都駅でしらす弁当を買って、15 分前に EX アプリで 新幹線の予約を変更して、あれこれ振り返りながら家路に着いたのでした。

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