詩 - 思いつき｜はむら　れん

2023年4月8日 02:20

詩『日記』

空気が
揺れる
周波数が
変わる
ゼロ
と
イチ

何か伝わる
何か感じる
何もない
何も見えない

何か
ある
何も
ない
見えない空から差し出される手

進んでいるのか
止まっているのか
近づいたのか
離れたのか
ゼロとイチは何を運ぶ

感じていた
差し出された手は見えていた
見えている
見えているんだ

ゼロとイチからたくさん感じた
何もないけどたくさんもらった

わたしがあなたに何をした

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はむら　れん

2023年3月23日 08:04

信号を渡って、視界に入った歩道の脇にある植え込み
名前を知らない草が伸びきっている
貪欲なのか
それが生きたいと求めるよりも
まだ伸びていることに気がついていないのか

よく見ると
小さく淡い青紫色の花
草が伸びる方向に沿わず
重い頭を伸ばすように
空に向かって
花を咲かせる

いまこの瞬間の輝きに息を止める

いずれ花は枯れ、
隣の草とともに同じ方向に伸びるのか
そんな未来は知らぬと言わんばかり

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はむら　れん

2023年3月18日 09:35

詩『おはよう』

おはよう
雨だね
午後は上がるでしょうって
ラジオDJが言ってる

コーヒー入れたよ
トーストもあるよ
バターかジャムか
何もなしか
好きなのどうぞ

もし、いやじゃなかったら
隣座っていい？
いっぱい話聞きたい

近いのがいやなら、こっちにいるね
しゃべるのしんどかったら、
いつもみたいに黙って食べよう

そばにいたいんだ

あなたの行きたい道　あなたのたたかい
気をつけてね
息抜きしたかったら