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矢口れんと
2021年3月30日 10:18
* 尽きることない炎を囲み 陣太鼓を轟かせながら 原始の挫折は 業火を拒否して燃え盛る その子は暗闇のうちに きちんと座り 祭り火を睨みつけていた 身じろぎもなくぶつかり合い 躍動する人と人と人 思念の火花は縦揺れの持つ反撥で 祭り火へと飛び込んでいく 孤独な老獪の学者が 傍に寄ってきて 顕教を懇々と諭した 通り過ぎていく
2021年3月28日 18:31
波音を掻き消すプロペラ音旋回するブレードがたびたび頭をかすめるも完璧な設計のもとに造られた重機がやすやす落ちてくるはずもなくギロチンみたいに斬り落としてはくれないなにも切り離さないプロペラはむしろ与えられた役目に忠実だった燻りきった風の表皮を洗い磨いて(enhanceして)そうやって生き永らえさせてきたのか送電線の一束すら繋がっていない心の錆をいずれこの羽根はな