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RIPPLE〔詩〕

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2020年11月の記事一覧

四行詩 29.

四行詩 29.

 影が焼き付いて表紙を飾った

 つきまとう霧を払うのをやめ

 立ち尽くす頼りないシルエット

 僕がこのボロいノートを接ぐさ


#詩 #ポエム #文芸 #創作

詩「最後尾のダンス」

詩「最後尾のダンス」

  「最後尾のダンス」

 僕を見る僕、を見る僕、を見る僕──

 ──最後尾だね

 名もない小惑星に立つ

 僕から遠いところで僕らが

 勝手気ままに踊っている

 サンバ、ロックに、あれはゾンビか

 膝を抱えて眺めていると

 独りでに口が尖ってしまうよ

 誰にも知られず肩を揺らす

 銀河に深く沈み込む振動

 これは、いつまでもやまない音だ

 僕だけずっと眠れないのか

 なあ、

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