【マリノス】第12節名古屋グランパス戦感想【Jリーグ2022】
名古屋グランパスとホームで対戦しました。結果は2-1で勝利しました。ACLから帰ってきて初戦を見事に逆転勝ちしました。
フォーメーション
スタメンに外国人5人フルに起用。Aロペスを右ウイングとして起用しました。
試合展開(得点経過)
1失点目 後半24分 中谷 進之介(グランパス)
マテウスのCKを中谷がニアでヘディングでそらすとボールはゴールに吸い込まれてしまい、先制点を奪われてしまいます。
1得点目 前半35分 エウベル(マリノス)
喜田の縦パスを相手DFがクリアしようとして触りますが、ボールはゴール前へ。エウベルが反応してヘディングします。ふわりとしたシュートがゴールに決まって同点に追いつきます。
2得点目 後半41分 Aロペス(マリノス)
ジョエルチマと西村のパス交換からゴール前で西村がシュートを打ちます。西村のシュートは相手GKが弾きますが、こぼれたボールにAロペスが反応してゴールに押し込みます。このゴールでついに逆転しました。
気になるポイント3つ
1.セットプレーからの失点(マテウスの脅威)
1失点目とVARで取り消しになった幻の2失点目もCKからでした。同じような形でニアに入れられたボールに相手に先に触られて失点しています。もちろんキッカーのマテウスが素晴らしいボールを入れているのですが、同じ形でやられているのは良くないです。チームとしてセットプレーからの失点は引き続きチームの課題として残っています。
それにしてもマテウスのキック精度は素晴らしかったです。CKもそうですがFKの場面でもバーに当たる危険なシュートを放っています。逆に言うとグランパスはセットプレーくらいでしかチャンスを作れていなかったので、セットプレーを与えないようにプレーしなければなりません。しかし、逆転後の終了間際にもCKを与えてしまうなど、そのあたりの危機管理ができていない印象です。
2.チームマネジメント
この試合スタメンに外国人5人を同時起用してきました。おそらく初めての試みでしたが、うまくいったとは言い難いです。特にAロペスのウイング起用はハマっていませんでした。ウイングは攻撃だけでなく自陣まで戻って守備もする必要があるので、Aロペスにとってはきつそうでした。また、サイドでボールを持っても脅威にならないため、中に入っていくのですがそうすると小池が外で一人で打開しないといけません。小池はどちらかというとコンビネーションで突破していくタイプなので、きつそうでした。
もし、Aロペスをサイドで起用するならば、インサイドハーフやサイドバックとの組み合わせを模索する必要があるかもしれません。現在、仲川や宮市などのウイングがやや本調子でないので、こういった試みも今後はしていくのかもしれません。
3.勝負強さ
選手のコンディション含め非常に厳しい戦いでしたが、結果的に勝利したことはマリノスに勝負強さがでてきたと感じました。VARによって失点が取り消されるということもありましたが、先制点を奪われてもしっかり逆転して勝ち点3を挙げる勝負強さは、優勝を目指すチームにとって欠かせません。
以前のマリノスならこういった試合を落としたり、がんばっても引き分けで満足していたような気がします。しかし、ACLを経て勝ちにこだわる姿勢がチームに浸透したのか、同点、逆転までしっかりと集中して最後まで戦うことができていました。
全体を通して
グランパスのフォーメーションや立ち位置によってマリノスは苦しみました。守備面ではサイドから相手に攻め込まれてFKやCKを与えてしまう場面が多く、そのCKから失点してしまっています。
攻撃面ではある程度までボールは運べていましたが、最後の崩しの場面でパスミスや連係ミスが多かった印象です。また前線の選手の動きだしも少なく、足元ばかりのパスになってなかなかシュートまでいくことができませんでした。
本来の良さが出し切れなかったのはACLの疲れもあったかもしれません。ACLの出場時間が多かった岩田やエウベルが負傷したことも、それを物語っています。その中でも交代で入ったジョエルチマや西村はイキイキとプレーしており、今後のマリノスにとって明るい材料でした。
次の試合に向けて
次は5/14の土曜日にアウェイで湘南ベルマーレと対戦します。1週間空きますので、ACLの疲れもここで解消できると思います。あとは岩田とエウベルの負傷が長引かないことを祈るばかりです。
相手のベルマーレは現在17位と下位に沈み、ここ3試合は未勝利と勝利に飢えています。グランパスもそうですが、勝利に飢えているチームはなんとしても勝利を奪うためにあらゆる手段を選びません。特に次戦は相手にとってホームなので簡単に負けるわけにはいかないはずです。
それでもそういった相手をねじ伏せて勝たないと優勝に手は届きません。次戦はマリノスらしいサッカー全開で勝ちましょう。
それでは、この辺で失礼します。