見出し画像

ひとりイーハトーブ

7月のシフトが手渡された時、あっ連休あるな…これどこか行けるな…となった。
つい先月の末に旭川に飛んだと言うのに、懲りないやつ。

悩んで悩んで、ずっとなぜか呼ばれている気がしていた盛岡への旅を強行することにした。
私の旅ではお馴染みの夜勤明けに移動からの2泊3日だ。もうこの移動も慣れっこ✨️

盛岡。
実は小学生の時、1年だけ過ごしたことのある土地。それに小学校の修学旅行は盛岡だった。全く縁がない訳ではないのです。
おまけに私が産まれる前に亡くなって会ったことのない祖父の生まれ故郷は岩手だと言う。

幼い頃の私と祖父に導かれたのかな?なんて思ったり。

盛岡と言えば、

・盛岡三大麺
・岩手山
・石割桜
・給食の牛乳瓶
・その瓶が割れた光景
・地下道
・雪の量
・一生懸命作った次の日、なぜか壊れていたかまくら
・トマトの植木鉢から出てきためちゃ大きい🐜
・2段ベッドから落下

などなど。
他愛のなさすぎる朧気な思い出だけ。おまけに後半自分に関することだけ←

どんなに過去に住んでいたとは言え、ちょうど20年前のことなんて断片的にしか覚えておらず…。とても新鮮に感じれた旅。
そんな旅の記録をなんとなく残そうと思います。




○ 1日目 7月12日


どデカいリュックと共に、東京駅を出発し寝て起きて…を繰り返す。
15時32分に定刻通り盛岡駅着。
あのとてつもない猛暑の東京からこちらに着いたら、半袖じゃ肌寒い感じ。嗚呼、東京帰ったらしんじゃうやつだなんて思ったり。

とりあえず、チェックインのため今回の宿の北ホテルを目指す。
立地と共に雰囲気がよきでここにしてみた!
ひとりなのに予約時にお部屋がなくて、ツインで広々です(笑)

荷物を置いて、まず目指すはホテルの部屋の窓からも見える櫻山神社へ。境内にもオオタニさん…さすが岩手だなんて思ったり。
今回の旅で1回だけ引いたおみくじは、傘みくじ☂️
幸先よく大吉でした!

お賽銭箱の横にオオタニさん
傘みくじ☂️

それからすぐ横の盛岡城跡をぐるりと巡る。最近、山登りしたいな〜だなんて思っていたけど、本丸までの道で心砕けそうでした←
お馬さんは荷物や人を乗せて、この坂道を登っていたの!?とひとり感心し汗ふきながら無事到着(?)

記念に本丸を📸
石垣を修理中との事。
大きな石がゴロゴロと
その横にネコちゃん3匹もゴロゴロと。

広場には太鼓を抱えて練習する人の姿あり。
さんさ祭りの練習をしているみたいで、なんかいいな!夏だな!!なんて思いながら歩いていると、道端に亀🐢。
お堀まであと少し頑張ってと心の中で応援し、夜ご飯は元祖 盛岡冷麺のお店という食道園さんへ。

冷麺が好き!
美味しくてあっという間にごちそうさま。
そういえば、ここのお店は果物が乗っていないんだな〜と。しんぷるいずざべすと!!

テーブルに着いた瞬間、つるんと動いた🥚

冷麺食べて満たされて、ちょっと歩いて岩手の地ビール『ベアレンビール』が飲める場所へ。
美味しくごくごく飲んでしまい勿体ないことしたわ…と今さら思う🍺

人気のない夜道。

ほんのりほろ酔い&寝不足も相まって、すぐ寝た。そんな旅1日目終了です。



○ 2日目 7月13日


ホテルの窓からは広々とした真っ青な空〜!
2日目もありがたいことに晴れでした。そして何よりよく歩いた日。

この日はとりあえずGoogleマップ上で、行ってみたいのピン📍を刺した場所を巡る日になりました。

まず向かったのは朝ごはんを頂くために、TEA HOUSEリーベ へ。作家のくどうれいんさんがどこかの連載にあげていて、気になったので行ってみた。

黄色に赤字がよく目立つ

どちらかと言えば、紅茶よりコーヒー派な私だけれど、今回はティーハウスということでアイスティーを…
喫茶店のモーニングってだけでなんかいいよね。旅のお供に持ってきた本を開いてゆっくりと…。でもしばらくすると、エアコンに当たりすぎて寒くなってきたので街へくり出す🚶‍♀️


以下巡った場所を写真と共に📷

まず向かったのは盛岡八幡宮へ。
盛岡の八幡様にご挨拶…旅の無事と諸々をお願いする。
広い境内、そしてよく吹く風が気持ちの良い場所でした。『夏詣』の文字と共に飾られていた風鈴が思いっきり音を響かせていた。

木漏れ日がきれいだった。


ご挨拶後、盛岡の街を散策する。

さぁ、意気揚々と行きましょう!と意気込んだのも束の間、RICOHのGR3がカバンからするりと地面に落下。
液晶・レンズ等問題なく写真も撮れるけれど、傷がつきめちゃ萎えた。傷つけず今まで使っていたから余計に心にくるものがありまして…物はいつか壊れるものです…ともう一人の自分が自分の背中をさすりつつ(想像)(こういう時ひとり旅だとより切なさ倍増)気を取り直して出発です(泣)


古き良きものが残っている印象の盛岡。家々の間に残るは炊事洗濯などに使うための水がこんこんと湧き出る水場があったり、大きな蔵や名建築があったり。

旧石井県令邸もそのひとつ。盛岡市最古の洋館とのこと。
建物全てを飲み込んでしまいそうな青々とした蔦!まさしくジブリの世界に出てきそうな建物!青空となんだか謎めいた洋館が相俟って、違う世界に入り込めそうな感じがした。今回残念ながら建物の中には入れなかったのが悔やまれる…次こそは!

窓もステキ


次は旧石井県令邸から歩いてすぐの南昌荘へ。広い部屋の板張りの床に映えるお庭の緑は柔らかく、そして生き生きとしていた。
ちょっとぼやくと、趣のある場所だっただけに、受付の方の電話対応等の諸々が大きな声と共に聞こえてきて残念。でもよきところなのは変わらず…。雰囲気って大事だなと思いつつ、さらっと拝見し退散。

窓辺でお茶することができるようです。
紅葉したら、緑から赤に…。


続きまして、もりおか啄木・賢治青春館を巡り、岩手銀行赤レンガ館へ。
設計したのは東京駅も手がけた辰野金吾と、盛岡出身の葛西萬司の二人とのこと。明治の世にできた建物が戦火に地震などから免れて残っていることと、2012年まで銀行として使用されていたということにただただ驚く。
窓から差し込む光が綺麗だった。

岩手銀行赤レンガ館

気づけばお昼もいい時間。
盛岡三大麺のうちのひとつ「じゃじゃ麺」を食べに、白龍まで🚶‍♀️
久々の味はラー油を入れすぎて辛くなりすぎました(笑)

チータンタンまでしっかりいただきました😋

その後は、BOOK NERDさんにお邪魔する。こちらで本を2冊購入。
旅先で訪れる本屋さんが好きだ。

暑さと荷物の重さに耐えきれず、一旦ホテルにて休憩後、バスにゆられ光原社へ。
光原社は宮沢賢治の『注文の多い料理店』を出版した会社。
その本店の中庭にあるのが可否館という喫茶店。
そこでコーヒーをいただく。

カウンターに座り目の前で入れてくれるコーヒーの香りに、カップとソーサーが素敵だった。(店内は写真撮影出来ず、目に焼き付けた)

趣のある建物とタイル

盛岡には素敵な喫茶店が沢山あって、なかなか巡りきれず。家の近くに落ち着ける喫茶店があればいいのになぁ…と思う。

2日目の夕食は、奮発した。

吉浜食堂きっぴんしょくどうというお店へ。絶対に行きたいからしっかり予約までしたのです。

マンボウのお刺身!

その土地のものをその土地で、新鮮なままいただくという贅沢よ…。
殻付きのウニはテーブルに来た時、また動いていて…!!
ウニ丼は醤油なんかいらないぐらい、ウニ自体の味が濃くて…美味しすぎて食べて無くなるのが悔しくなる(?)
ガッツポーズしながら食べてた( ᐛ  )و←

カウンターに案内してくれたおかげで、店主の方とお話が出来たり、美味しい岩手の日本酒を紹介してくれて、それをいただけたり…1人でも楽しく食べて飲めて幸せな夜だった🌃
また絶対に来るっ!

盛岡の人の暖かさと美味しいものたちを摂取し、満たされて
さてホテルへ戻ろうかとマップを開くと、徒歩16分。うーん歩けない距離でもないけれど、気づいたら道路沿いに立ち、タクシーに向かって手を挙げていた。

短い道中での運転手さんとの会話は、心がじんわり暖かくなるものだった。
さんさ祭りの話をしたら、またすぐ来てねなんて冗談言われたり、すごくほっとした数分。ひとり旅だから、話す人も限られているっていうのもあるのかも。
やっぱり訛りっていいなぁ…とおじさんの話に耳をかたむけながら、東北の人ってあったかい人が多いなぁと思った。

よく歩き、よく食べ、盛岡を満喫した1日でした!!



○ 3日目 7月14日

3日目は盛岡の地を離れ、花巻へ
新幹線で一駅分、ぴゅーんと移動。
本当にあっという間。

新花巻駅に到着し、バスで向かうは宮沢賢治童話村。せっかくだからと、山を登ったところにある山猫軒へ。

向かうまでの道を全力で間違えた私。
坂道の横に山猫軒まで続く階段があったとの事。それを知らずによいしょよいしょとなかなかの坂道を登ったのです…笑
坂の途中、空を見上げると太陽の周りに光の輪が出来ていて、天気下り坂のハロが出現。
本当にこの3日間天気に恵まれたことにまず感謝です。
と…話が逸れた。

到着した山猫軒にて、お昼を済ませて花巻の地を見下ろし帰りは例の階段を降りましたとさ。

果てしなく続く階段


そして、行きたかったけれどなかなか怖い思いもした宮沢賢治童話村へ。
小学6年生の修学旅行で訪れた際の記憶は、キラキラに輝いていたのだけれども…

金曜日で平日。おまけにもう少ししたら、ライトアップが開始するという時期にお邪魔したものだから、人の姿はとてもまばら。
なんなら、クマ注意の看板もあったりしてなんとなくそわそわ。

ライトアップ見たかった。

外をスルッと巡って、屋内の展示がある建物へ。

宮沢賢治の世界を感じつつ、暗めの展示に怯えつつ←
人の存在って大きいなと思いながら、怖さが勝り足早に展示室を後にする。

その後、敷地内のログハウスにも見れる場所があるとのことでそちらに足を運んでみる。

が、

鉱物を見ていたときに、バチンと音を立てて電気が消えたのです💡 ̖́-
1人悲鳴を上げて急いで外に出るという…😱
多分、人感センサーなんだろうけれど…はぁ…なかなかに怖かった(笑)

そんなこんなで、久々に訪れた思い出の地はひとりの寂しさを突きつけられることになりました😂

予定の倍早く見終わってしまったため一度買っておいた新幹線を払い戻し、早めに花巻の地を離れ、向かうは仙台へ。

旅の途中の寄り道です。
仙台駅に降り立ち思ったことは、人の多さとその人がいることへの安心感がすごいと言うこと。

人はいすぎも、いなさすぎも私にとっては良くないんだなぁ…と思いつつ、ひとりお茶をし時間を潰し待つは仕事終わりの友人。

旅の途中で、会える友達がいるってなんかいい…。

2月ぶり。会えていっぱい話せて、楽しかった🥳
次は11月、また仙台で!

最終の新幹線に乗り、再び日常へ。
そこには、蒸し暑さが待ってました…



7月12〜14日、2泊3日の旅の記録を写真と共にだらだらと書き出してみた。
写真はフィルムとデジタルを📸

福岡・鹿児島ぶりのひとり旅。
ひとりの気楽さ・身軽さと、旅先で出会う人の優しさに触れた。そして、ひとりが故のせつなさを全力で感じた今回の旅。
楽しかったな!いい思い出を作ることが出来た!!

次はどこへ旅しようか…行きたいところはいっぱいある✈️
47都道府県を目指すのもありかもしれない!とまたワクワクしてみたり。

P.S.
届かないだろうけれど、くどうれいんさんご結婚おめでとうございます💍
そして、れいんさんが紡いだ言葉たちを頼りに、旅先で訪れる場所を選んだりしました☺️
ありがとうございました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?