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🧳和歌山の夏休み 二日目

楽しい和歌山観光から、もう二週間が経とうとしている。

二日目、目が覚めたのは11時過ぎだったように思う。
元より休みを取るための旅行だったので、そのまま寝て過ごしても良かったのだが、御当地ハンバーガーを食べるべく、午後から市内観光に繰り出した。

けやき大通りを進めば、和歌山城まで一直線
かわいいサタンだな…

泊まっていたコンフォートホテル和歌山から、徒歩30分ほどだったので、たらたらとけやき大通りを歩いた。
私は、幼い頃、母のヘアカットに付き合わされる道中、桜の描かれたマンホールの絵を見つけるのが好きだった。
今はマンホールアートが普及してしまい、天邪鬼の私は、撮った写真をあまり積極的に人に見せることはなくなった。
最近では、マンホールに限定したり、それを見に行くことを目的にしたりせずに、街角のさりげない装飾をさりげなく愛でている。
次の二枚は、けやき大通りで見かけた街角アートだ。

橋の欄干を飾る紀州手毬と和歌山城
船の帆を模した?街灯

和歌山城に行く前に、銀行が見えたので、幾ばくかのキャッシュを下ろすと、銀行の向かいの神社で色とりどりの風車が回っているのが見えた。

私は、神社にお参りする際に、その地域に「お邪魔します」の挨拶しかしない。
多賀神社でも、和歌山城に一般の民草が入っていいのだろうかと、気持ち的なハードルがあったので、一応「お邪魔します」の挨拶だけした。

単純に「美しいな」と思った

天守閣を見学する前に、駐車場横にある資料館に立ち寄った。
特に印象深かったのが、和歌山城に居城していた徳川治宝の話で、文化芸術を好んでいたことから、「数奇の殿様」と呼ばれていたらしい。
享年が81歳と聞いたときに、9×9で「奇数の殿様」だなと思ってしまったのは、ここだけの秘密だ。

和歌山城天守閣では、和歌山市内を一望できるほか、数々の歴史的な物品を見ることができる。
徳川家藩主の「松に叭々鳥」の掛け軸が目を引いたが、叭々鳥が何の鳥かを調べた折、日本では見られない鳥(実在はする)だという説明を見かけたが、叭々鳥を描いた作品は何点かあるようだった。
謂わば、虎と同じ存在だろうか?


天守閣からの風景

天守閣の最上階に登り、和歌山市内を東西南北に一望することができるが、城を下から見上げる方が美しさを感じる私は、根っからの民草なのだろう。
親から与えられた名前を嫌い、労働にも組織にも適性がないので、名もなき風来坊だ。
東京もそうだが、ごちゃっとした灰色の世界を上から眺めて、何が面白いのだろう。
和歌山城は、まだお城として素晴らしい外観を持つので、外から見ていても楽しいのだが、高層ビルなんて、最早ただの大きな墓石なので、空が狭くなるし、不快感しかない。
大きな墓石に通い詰めて、機械の小さな画面を見て、酒に溺れ、煙に巻かれ、そんな生き物の唱う幸せに、共感できる、自分も参加したいと思う方が無理だ。

ねこちゃん

天守閣へは裏の坂道を上ったが、帰りは表の坂道を下りた。
途中、七福神に模した岩があったり、動物園があったり、虎の石像があったりと、見どころはたくさんあるようだった。

私はおおきくてコワい生き物が好きだ

写真とは別に、公園内には大きなクスノキだか何かが御神木として祀られているのだが、そこで偶然出会した男性に話しかけられて、なぜか握手をした。
神社の手を洗う場所で水をかけたばかりだったので、濡れたまま握手をするという非礼を働いてしまった。
まさか話しかけられると思わなかったし、果たして握手を求めて手を差し出してきたのかも、冷静になって考えてみると、違ったかもしれない。
男性の手は、赤ちゃんみたいにふかふかでやわらかかった。


和歌山城を散策した後、目当てだったハンバーガーを食べるべく……ここまで書いたところで、割と突発的にハンバーガーを食べることにしたのを思い出した。
ぶらくり丁に歩いていく途中で、美味しそうなハンバーガー屋さんを見かけたので、立ち寄ったのだった。


クラフトビール
ハンバーガー

お店のバンズは、ブリオッシュ生地に寄せた特別な製法で、有田市のパン屋さんから取り寄せているそうだ。
次の日、有田市まで紫陽花を見に行く予定だったのだが、和歌山城の近くで紫陽花を見た私は、海辺に進路を変更した。
移り気の天才すぎる。

帰りは、和歌山市駅のお店に寄って、レモンのお土産を買ってみた。

右半分が駅の近くのお店で買ったもの


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