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🧳和歌山県の夏休み 三日目

あれからもう、一ヶ月が経つ。

三日目、JR和歌山駅前からバスに乗り、和歌ノ浦エリアへと向かった。

西照宮ではないんだ

和歌山にも東照宮があることを、私はこの日まで知らなかった。
天下分け目の関ヶ原が現在の岐阜にあることも、新幹線の中で調べ直して思い出したくらいだ。
日本は四年に一回くらい関ヶ原の戦いを開催して、どこに中央府を置くか決めるイベントを開いたらいいのではないだろうか。
別に殺し合いをしろとまでは言わないが、人間と人間が、自分たちの住処の明日を背負って、生身でぶつかって、中央府が移動するくらいの出来事が、私たちの人生にも必要ではないかと思う。
小さな紙に特段よく知りもしない人間の名前を書いて投票するなんて、湿気た方法で参政するから、鬱屈とした社会になるのだ。

これは旅行記だ、政治の話はこれくらいにしよう。
昨日、「あなたが惑星だったら」みたいな診断で遊んで、「戦争を起こす星」と言われた火星が出てきたことを思い出す。
実は、この診断を二回やったのだが、一回目にモテキャラの金星が出てきたことに違和感を覚えつつ、「せっかくだからレモーノとミエルもやったろ」と思って再アクセスしたら、選択肢がきちんとロードされてなかったことに気付いて、やり直した。
UFOを見つけたらどうするかと言うような質問で、「友達を呼ぶ」から「話しかける」に変えただけで、愛と美の金星から戦と冒険の火星に変わったのは斬新な展開であった。
宇宙人にメンチ切ったんか?
ちなみに、レモーノは私と同じ火星、ミエルは秩序と忍耐の土星だった。

話を戻そう。

煩悩を超えた先に

東照宮は、緑溢れる森の中の小高い場所にあり、108段のハードな階段を上った先にある。
ちょっとよく覚えていないが、侍?の階段と呼ばれ、108段なのは煩悩を消すためだとかなんだとか書いてあったように思う。
確かに、呼吸と足を上げることに集中しなければならないので、煩悩に酔い痴れる余裕はない。
悩み事にしんどくなっている人は、「こんなん無理」みたいな階段を上り、物理的にしんどくなるといい。
毒をもって毒を制す、精神のしんどさは肉体のしんどさで制す。
勿論、熱中症になりかねない今ではない。

紀州東照宮の拝殿は、建物の飾りについての説明が見られるように、QRコードが設置されていた。
日光東照宮や真田信之氏(本多忠勝の娘、徳川家康の養女である小松姫と結婚)の墓にも、類似する外装が施されているのだが、徳川家が懇意にしている宮大工?さんがいたということなのだろうか。
琉球を思わせる鮮やかな色合いが特徴的な装飾がなされている。

私が神社を訪れる、最たる理由は、木彫りの装飾だ。
祖父母宅にも、木彫りの彫刻が鴨居のところに設置されていて、常々自分も彫れるようになりたいと思うのだが、どのような職工に弟子入りすればいいものなのだろう。
ドイツに惚れ込んでいるのも、木の鳩時計を持っていたからだ。
あの時計はどこに行ってしまったのだろう。
そしてなぜドイツに何度も行ってるのに買ってないんだろう。
とりあえずこの週末、彫刻刀を探しに行く。

続く

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