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🧳和歌山県の夏休み 一日目

12月20日生まれなので、裏誕生日の6月20日から月末までを夏休み、誕生日の12月20日から月末までを冬休みにすることにした。

夏休み2024は、和歌山市で過ごした。

一日目、私は新幹線の出発する時間と家を出発する時間を誤って認識し、想定の1時間前に東京駅に着いた。
6時15分頃だったように思う。

東京駅は、改札内に7時から開店するお店があるようだが、6時台は駅弁屋さんとおにぎり屋さんだけのようだ。
駅弁もおにぎりもズラリと多様な商品が発売されていたが、ほぼ徹夜で、睡眠不足に陥っている私の脳には選べなかった。
キオスクでおにぎりとお茶だけ買い、こんなキツいスケジュールにしたかなあと疑問を浮かべながら、7時30分発の電車を待った。

時は、7時15分。
さて、何番ホームだろうと電光掲示板を見るが、私の乗る電車の表示がない。
チケットと掲示板を三回ほど往復してから、チケットに8時30分発の文字を発見した。

認識が逆じゃなくて良かったよね、本当に。

スターバックスが開いていたので、何かコーヒーでも飲もうかと思ったが、折角の休みに、いつでもできることをやるのも、カフェインを摂取するのも、なんとなく好ましくないのでやめた。
作業したい人向けの席があったので、パソコンを開いたが、一文字と打つことはできなかった。

無事、新幹線に乗り込むと、少しばかりの眠気が襲ってきたが、新幹線の冷房が強烈で、脇の下に手を挟んで、謎のポーズでうつらうつらしていた。
文明の利器の中で凍死するところだった。
頭の中には「何かあったときのために、ウインドブレーカーを持っていこうかな」の思考があったのだが、じめっと暑かったので置いてきてしまった。
何がなくとも折り畳んで小さくできる防寒具は入れておこうと思った。

東京から和歌山市に行くのに、東京駅から新大阪駅まで新幹線を、新大阪駅からJR和歌山駅まで特急くろしおを利用した。
新大阪駅での乗り換えが分からず、駅員さんに道を尋ねたが、大阪・梅田に比べると、遥かにシンプルだった。
特急くろしお内では眠気が頂点を迎えたが、和歌山駅でなんとか降りることができた。

一日目は、創作活動のつながりで、オンラインで知り合った、荳さんに出迎えてもらった。

しっかりと計画しなかったのだが、今回、和歌山県を旅行先に選んだ一番の理由には、「レモンが育つエリアの現地調査」があった。
日本のレモン生産量を調べた折に、広島が第一位に挙げられていたのだが、「住んだり農園を持ったりしたいか」と言うと、私の心は動かなかった。
現地を見たら、また違うのかもわからないが。
瀬戸内レモンの発祥も、和歌山から仕入れた苗木の中にレモンが混入していたことがきっかけのようなので、和歌山から見に行こうと決めた。
観音山フルーツガーデンの農園に行こうと思っていたのだが、旅行の計画段階で「何もしないがしたい」が強くなりすぎて、見学の手続きなどをしている心の余裕がなかった。
レモンの実が色付いた頃にまた行こう。

昼食は、荳さんにラーメン屋さんを案内していただいた。

テーブルの上には、笹巻きのお寿司と稲荷寿司が置かれていて、聞けば、和歌山県のラーメン屋さんにはよく置いてあるお寿司らしい。
何かの番組で、お寿司とおにぎりを置いて、どちらのテーブルの方が客入りがいいのか調査したことがあるらしいが、お寿司に軍配が上がったようだ。
私は稲荷寿司をいただいた。
メニューに「限定」の文字を見ると、8割そのメニューを選んでしまうが、例に漏れず、楠本屋さんでは数量限定のネギそばを注文した。
細麺で、ネギたっぷりで美味しかった。


今見たら有田市って書いてあった

昼食後、荳さんの運転で、ドライブ観光をした。
車窓から見る限り、みかん畑の木は、思っていたよりも丈を低く切り揃えられていた。
150cmくらいの方が、手入れも収穫も便利だろうなと思った。
果樹園というと、新宿(東京都)〜松本(長野県)間を結ぶ特急あずさから見える、ぶどう畑と、長野県安曇野エリアに広がるりんご畑と、ドイツのライン川沿いにある、ぶどう畑しか見たことがなかった。
見たことがないものは、まだまだたくさんあるのだなあ。

有田市は、みかんが有名で、私もその名を知っているが、「アリタミカン」と読んでいた。
正しくは「アリダミカン」だそうだ。
日本語のそういうとこが嫌いだ。

案内の途中で、ご当地ビールを贈っていただいたり、道の駅でレモンのおそうめんや、あんぼという名前のお菓子を買ったり、GABAドリンクをいただいて一服したりした。
ちなみに、あんぼの味が好みすぎて、二日ほどで食べきってしまった。

上記の観音山フルーツパーラーに向かう途中、野生の雄の雉が歩道に佇んでいるのを、荳さんが発見した。
私は飼育されている雉すら見たことがなかったので、えらく感動してしまった。
野生の雉もまだ生き残っているのか。
ジビエのレストランに並ぶのだからそうか。

観音山フルーツパーラーには、レモンのパフェがあったにも関わらず、桃の誘惑に勝てなかった。

腕だけでも強いんだよな、荳さん

一日目のおやつまでだけでも、この長さになってしまった。
とりあえず、今日はここまで。


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