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カミングアウトについて考えてみた

 皆さんこんにちは🌞

 すっかりサボり癖がついてしまって、前回の更新時から時間が空いてしまいました(-_-;)

 どうしても仕事が休みの土日に執筆作業をする感じになるので、平日の更新が難しかったりするのと、土日も必ずnoteに取り掛かっているわけでもないので、時間が空いてしまったりします笑

 でも、なんやかんや平日の方がアイディアというか構想・テーマみたいなのは浮かんでくるんで、ネタ集的なのはストックしているんですよね(偉い)

 書きたいな~って思うテーマとか、自分的にも勉強したいな~って思うことは色々あるので、まったりゆったりマイペースに続けさせていただきたいと思っております(*‘ω‘ *)


 さて、今回のテーマは「カミングアウト」について!!

 カミングアウト━

・実は私、へそくりで高級外車を買ってしまいました( ;∀;)
・実は俺、ポケモンマスターを目指そうと思うんだ(`・ω・´)

 色々あるかと思います笑

 ちょっとふざけましたけど、今回は発達障害当事者にとってカミングアウトの意味について色々と考えてみました。どうぞご覧ください!


1.発達障害当事者にとってのカミングアウトって

 我々発達障害当事者にとってのカミングアウトは、そのものズバリ自らの診断名を打ち明けることを意味します。そう、私にとっては、ADHDであることを自分以外の人に打ち明けること━

しかし発達障害当事者にとっては、自身の診断名をカミングアウトすることのメリットがある一方で、周囲からの理解不足や差別・偏見が根強いということも事実です。また、誰にどの程度打ち明けるべきなのかという線引きも難しいものがあります。


2.カミングアウトというアクションと聞いた人のリアクションについて

 まず大前提として、当事者が周囲へのカミングアウトを考える際には、日常生活・学校生活・社会生活に何らかの支障が現に生じていて、当事者にとっての困りごとが発生している状況であることを認識しておきたいものです。
 
 そして当事者はその困りごとの軽減・解決を目指してカミングアウトというアクションを起こすのです。
 
 カミングアウトによっては様々なリアクションが考えられますが、当事者の持つ弱みと特性について知ってもらえるというのは大きなメリットといえます。職場・学校によっては必要な配慮を受けることができますし、困りごとの軽減・解決に向けた大きな一歩となり得ます。

 しかし一方で、カミングアウトすることで必要以上に警戒されてしまったり、自分自身と相手方の関係性がギクシャクしてしまうという例も多々あると聞きます。専門知識を持っていないため、どう接すればよいか分からず、相手側も困惑してしまうというのです。カミングアウトすることは当事者の持つ当然の権利ではありますが、相手側にとってもショックが大きいことがあるので、打ち明けるタイミングや伝え方は十分に練った方が良いでしょう。

 また、カミングアウトに際しては、発達障害に対しての世間的な理解がまだ十分ではなく、カミングアウトすることで差別や偏見を受ける可能性があることに注意しておきたいものです。以前、某就労移行支援事業所のスタッフの方が言っていたのは「企業も首都圏から離れれば離れる程ADHDという障害名自体を知られていないし、発達障害についての理解も広がっていないですよ。ADHDって聞くと、なにそれなんか凄く重い病気なのって警戒されてしまうことも多いと思います。」と。発達障害への理解に地域格差があるという指摘ですが、理解への格差だけでなく、差別や偏見に苦しむという状況も考えられます。衝動的なカミングアウトは絶対に避けるべきで、やはり事前に十分に練ったうえで伝えるべきでしょう。


3.カミングアウトするなら、相手をよく選んで信頼できる人にしましょう

 「カミングアウトは相手をよく選んで信頼できる人にしましょう」

 全くもって当たり前のことですが、当事者としてはカミングアウトに対する自分ルールを持っておくことが非常に重要なのかなと考えます。以下に具体例を挙げます。

・(職場であれば)上司や班のリーダーなど限定的な人、数人へのカミングアウトを行う。

⇒これまで障害を知らなかった、あるいは公表してこなかったクローズ就労をしてきた人の例です。職場においてカミングアウトをして障害を知ってもらえれば、困りごとの軽減・解消に向けた配慮をしてもらえる可能性があります。また、社内中に対してカミングアウトをするのとは異なり、限定的な人数であることから、差別的な思想を持つ人に知られるリスクを低減可能です。
*オープン就労の場合は、この例とは多少状況が異なってくるのと、オープン就労はオープン就労で意味のある働き方だと思いますが、オープン就労とクローズ就労はそれだけで壮大なテーマになってしまうので、ここでは割愛させてください。

・(友人に対しては)本当に信頼できる友人2~3名を限度としてカミングアウトする。

⇒長年の付き合いのある信頼できる友人を選ぶのが良いです。長所も短所もお互いを知り尽くした信頼できる友人に話せると気が楽になります。相手選びは慎重になるべきですが、悩みを打ち明けて、自分の外に発散できるというのは精神衛生上も意味のあることだと思います。打ち明けるってある意味魔力があって、すーっと気分が楽になることがありますが、これでカミングアウト癖をつけてしまっては非常に危険です。カミングアウトするためのハードルが低くなってしまうと、危険人物にも打ち明けかねないので、あらかじめ何人までというふうにルールを設定しておくことも有効でしょう。ちなみに私は今のところ友人関係でいえば、2人の友人に打ち明けています。
 
・(心から心配してくれた人に対しては)あらかじめ決めた年数を経過後にカミングアウトする。

⇒発達障害を理由に退職・転職等する場合に、親しい同僚や友人が心配してくれて理由を聞かれる場面を想定━
 自分のことを心から心配してくれて、大事にしてくれる人って本当に大切だと、この歳になって実感します。むやみやたらなカミングアウトは危険ですし、原則的にカミングアウトは人数制にするべきだと考えますが、本当に相手が心配してくれていて、誠意と気遣いを持ってくれている人であれば、打ち明けても良いかもしれません。
 ただ、自分にとってのカミングアウト癖の防止と、失礼なようですが相手方の誠意を測るためにも即時のカミングアウトはなるべく避けるべきだと考えます。
 
具体的な方法としては

いや~ただ単に新しいことがやりたくなっただけだよ~!
でも、本当の理由は別にあるんだ。ちょっと重めかも!
全然家族以外には言ってないし、なかなか言えないんだけど、もし〇〇ちゃんが3年後にこのこと覚えてくれてたら、喜んで話すよ笑

といった返答方法です。

 人を見極める目に自信がない場合などはとても有効な方法なのではないかなと思います。
 実際、何年か経過後に覚えてくれていて、心配してくれているのだとすれば、本当に嬉しいことですし、ありがたいことです。試すようで少々申し訳ない気もしますが、これも自分を守るためのライフハックなのだと私は思います。


・(両親に対しては)可能なら打ち明けない。

⇒社会人生活を送っていて、親元から独立している人の場合、可能であれば両親には打ち明けない方が良いのかなとも考えます。これは色々な考え方がありますし、親の協力・支援が不可欠で、カミングアウトせざるを得ない場面も当然考えられることでしょう。
 なので、これは「べき論」というよりは、私個人としての矜持みたいなものです。幸いにして、私の場合は、両親の愛情を感じることが多かったですし、大事に育ててもらったと思っています。であるからこそ、30歳を前にして、今更、両親には心配をかけたくないというのが私の強い思いです。


4.理解者のありがたみ

 これは私の主治医の先生が言っていたことなのですが、「発達障害を持つ人が自分らしく幸せに生きるためには、自分に合った職に就くことと、良き理解者を得ることが大切です」と。なるほどなと思わされたこの言葉ですが、良き理解者を得るためには少なからずどこかのタイミングで信頼できる人にカミングアウトする必要があるのかもしれません。
 
 絶対に人は選ぶべきで、カミングアウト癖をつけることは避けるべきだと思いますが、我々当事者が生き抜いてくためには理解してくれる人の存在は非常に重要です。カミングアウトに際しては自分ルールを持ちつつ、真に味方になってくれる人を大切にして、今を、これからを生き抜いていきましょう(*‘ω‘ *)!!

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