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『中国料理と近現代日本』『中国料理の世界史』

2019年10月10日、公益財団法人味の素食の文化センターの2018年度の「食の文化フォーラム」の記録、「食の文化フォーラム」37、西澤治彦(1954年~)編『「国民料理」の形成』(ドメス出版、本体2,500円)が刊行された。

1「私たちはどんな人なんだろう?」(南直人
2「「国民料理」という視点」(西澤治彦
3「フランス料理と国民的アイデンティティ料理書・美食批評・歴史叙述」(橋本周子
4「アメリカ料理とは「国民料理」の輪郭と幻影」(新田万里江
5「インドにおける国家建設と「インド料理」」(井坂理穂
6「「地中海料理」というイメージ国民料理を補助線として」(宇田川妙子
7「中国料理はなぜ広まったのか地方料理の伝播と世界各国の「国民食」」(岩間一弘
8「ブラジルにおける日系人の食日本食の伝承と変容」(小嶋茂
9「「日本料理」の登場明治〜昭和初期の文献から」(東四柳祥子
10「日本料理の「文法」と境界線の拡大料理人「湯木貞一」の視点から」(高橋拓児
11「「国民料理」という視座から見えてきたもの 」(西澤治彦
12「総合討論

2019年12月25日、「慶應義塾大学東アジア研究所叢書」、岩間一弘(1972年~)編『中国料理と近現代日本食と嗜好の文化交流史』(慶應義塾大学出版会、本体5,200円)が刊行された。

序章「日本の中国料理はどこから来たのか」(岩間一弘

第Ⅰ部「近現代日本の中国料理
第1章「戦前期日本の「支那料理」家庭での受容と「支那料理店」をめぐる状況」(川島真
第2章「日本における中国料理の受容歴史篇明治~昭和30年代の東京を中心に」(草野美保
第3章「日本における中国料理の受容料理篇明治~昭和30年代の東京を中心に」(草野美保
第4章「日本の華僑社会におけるいくつかの中国料理定着の流れ神戸・大阪を中心として」(陳來幸
第5章「京都の中国料理伝統の創造と料理の帰属」(岩間一弘
第6章「熊本の「郷土料理」としての中国料理「太平燕」から考える素材と文脈、文化を「囲い込む」こと、開くこと」(田村和彦
第7章「日本における中国料理の料理人の現地化と業界団体の変化」(陳嘉適

第Ⅱ部「越境する中国料理
第8章「料理人と料理教育者台湾が日本に輸出した「中国料理」1945年から1970年を中心に」(陳玉箴持田洋平訳)
第9章「チャジャン麺ロード20世紀東北アジア、チャジャン麺流浪の旅」(周永河丁田隆訳)
第10章「朝鮮半島における「中国料理」の段階的受容分断後の韓国までを視野に」(林史樹
第11章「グローバル政治におけるディアスポラ汎中国料理の創出」(呉燕和大道寺慶子訳)
第12章「中国語教育と中国の「食文化」に関する考察中国語テキストにおける事例を中心に」(浅野雅樹

第Ⅲ部「中国料理の文化と政治
第13章「「中国料理」はいつ生まれたのか『申報』に見える料理の語彙の分析を通して」(西澤治彦
第14章「1920-30年代における上海の調味料製造業と市場競争中国の味精と日本の味の素に着目して」(李培徳湯川真樹江訳)
第15章「太平洋戦争下の食と健康中国の日本人俘虜は何を食べていたのか」(貴志俊彦
第16章「北京老字号飲食店の興亡全聚徳を例にして」(山本英史

資料① 東京(都心)有名中国料理店地図
資料② 中国料理関連文献目録(Web公開) 草野美保

2021年9月20日、岩間一弘著『中国料理の世界史美食のナショナリズムをこえて』(慶應義塾大学出版会、本体2,500円)が刊行された。
装幀は大倉真一郎だ。


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