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2022年のエミリー・B・フィンリー『民主主義という価値理念』


2020年10月20日発行、「講談社現代新書」、53歳の宇野重規(うの・しげき、1967年6月13日~)著『民主主義とは何か』(講談社、本体940円)、第1章「民主主義の「誕生」」によると(79頁)、自由な身分を尊重し合う優れた人格者である公共民の自由かつ公正な話し合いによる政治を指す「共和政(res publica、republic)」という語が生まれて以来、「民主政(demokratia、democracy)」という語は「多数者の横暴」「貧しい人々の欲望追求」という意味合いの望ましくない政治を指す語だった。

1792年のジャック・ルイ・コピア(Jacques-Louis Copia、1764年~1799年3月2日)の点刻銅版画「フランセ人のイェホーヴァ(Le Geova des Français)」

2022年8月18日、ニュー・ヨークで、エミリー・B・フィンリー(Emily B. Finley)著『民主主義という価値理念』The Ideology of Democratism(Oxford University Press)が刊行された。

1794年7月27日の36歳の独裁者マクスィミリアン・ロベスピエール(Maximilien e Robespierre、1758年5月6日~1794年7月28日)逮捕による権力奪取を描いた、フルクラン・ジャン・アリ(Fulchran-Jean Harrie、1776年~1805年9月9日)の絵に基づく、1796年ごろのジャン・ジョゼフ・フランスワ・タセルトゥ(Jean-Joseph-François Tassaert、1765年~1835年ごろ)の彩色銅版画「革命暦2年テルミドール9日から10日にかけての夜(La nuit du 9 au 10 thermidor an II)」

2024年8月22日、エミリー・B・フィンレイ著、加藤哲理(かとう・てつり、1981年~)訳『民主至上主義』(柏書房、本体3,000円)が刊行される。

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