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自分で自分を見くびっていた

先日、友人の結婚式があった。

わたしは愉快な音楽グループのパフォーマーをしている。余興ではそのメンバーたちとのダンスビデオを流し、そのダンスを会場の方とみんなで踊ろうというものであった。

もとものダンスのインストラクターをしているので、人前で振り付けをレクチャーするのも一言返事で承諾した。わたしのなかでは、振り付けを考えるのも、人前で踊るのも、レクチャーするのも自然なことなのである。

当日、私たちの順番が来てマイクを片手に大人数の前に立った。久し振りに味わう緊張感だった。

簡単な自己紹介をし、振り付けをレクチャーし、何度か曲を掛けて練習し、1回まるっと通して終了した。

それはそれは幸せで、会場のみんなが一緒に身体を揺らして踊ってくれた。最高の空間だった。もちろんわたしだけではなく、一緒に盛り上がってくれた新郎新婦、音楽グループのみんな、会場のみんなで作り上げた空間だった。

近くに座っていた友だちには、とっても良かった!楽しかった!れいさっちだからできるんだね!って、ありがたすぎるほど褒めちぎってくれた。

ダンスは上には上がいる世界で、わたしの技術や振り付け、構成などでは勝てるわけがないと勝手に勝負して勝手に負けて、自尊心を下げてた。

自分で自分のことを見くびっていた。

こんなに目の前に笑顔で楽しく一緒に踊ってくれるひとがこんなにもたくさんいること。
素敵な空間を作り出すひとりになれたこと。
大勢のひとの前で踊るだけじゃなく、話しで振り付けのレクチャーが出来ること。
踊りで魅了するだけじゃなく、参加型としてゲストを巻き込みながら進行出来ること。

わたしだからできることがある。
わたしにしかできないことがある。

自分を見くびらないで、可能性をうんと広げていこうと思えた結婚式だった。

素敵な結婚式に招待してくれてありがとう。
大切なきもちに気付かせてくれてありがとう。
末永くお幸せに。

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