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【音楽ジャンル】欧州の現行Post-Punk/Coldwave/Sovietwave

以前の投稿で紹介してきた、Molchat DomaやUtroの様なロシア語圏の現行Post-Punkとリスナー層が近かったり音楽的に近いと感じる各国のバンド、またはソロのアーティストを中心に紹介するつもりでしたが
その辺りから離れるけど単純に自分が好きなバンドも沢山混ぜてしまいました。
シンセウェイヴ系の人はPost-Punk以上に大勢いるのでまた別に書きます。
次は中南米の現行Post-Punkの中で好きな曲の投稿もしようかなと思ってます。


ポーランド

самокритика ☭ - няўпэўненасць

ポーランドの女性独りPost-Punkのアルバムからのリードトラックのリリックビデオ。
かなりPost Soviet系のPost-Punkの影響が大きいけど冷たく哀しい系ギターもちゃんと弾けてて本家よりクオリティが高い。元々スクリーモとかブラックメタル系の人だったらしい。初リリースは去年だけどかなりの曲数を出してる。の割に再生数が回ってなくてまだ発見されてない感じ。
配信でも全部聴けるのでこれ系好きな人は是非。
Bandcamp


sekretariat - nakaz aresztowania

シンセ主体のPost-Punk/Synthwave
Bandcampだと初音源は2022年。音像はローファイ指向だけど全体的にツマミを余分に回してる思いった音作りをしてる。
メロディのセンスが好きで今後も期待してます。
Bandcamp


Ukryte Zalety Systemu – Sposób użycia

2019年に出たアルバムからのMV。
疾走感のあるビートにガシャガシャしたNo Wave系ギター。チープなシンセが乗るけど米国のバンドとは違う重さがあります。良いアルバムですが、このバンドとしてはもう活動はしてないのかな。
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Atol Atol Atol - Atol Atol Atol

先程のUkryte Zalety Systemuの中心人物がベースで参加しているバンド。こちらの方がよりNo Wave色が強く全体的にクオリティが高い。プロフィールにはMinutemenが引き合いに出されてる。この曲が収録されたアルバムは2022年に出た音源ですがLP/CD/tapeのマルチフォーマットで改めてリリース。
Bandcamp


Pustostany - Chujowa Piosenka

ポーランドのインストポストハードコアバンドのThe Kurwsのサイドプロジェクトの唯一のアルバム。
こちらはボーカルの入った切れ味鋭いPost-Punkかつシンセパンクの要素もあってかなりかっこいいですね。
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ハンガリー

Denevér - Estorbas

ハンガリーの首都ブダペストのPost-Punk Duo
この曲は特に良いですね。
ギターのリフも音色もとても良いです。
フルアルバムはまだですがかなり期待しています。
Bandcamp

セルビア

Izleti - Svoj glas

セルビアの首都ベオグラードのPost-Punk Duo
くぐもったボーカル、ローファイ志向で無機質なリズムマシーンといった構成だけどロシア系とはまた違った、東欧らしい寂寥感があってとても良いです。是非LP発売まで辿り着いて欲しい。
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クロアチア

Parnepar - Se Bastijan

ユーゴスラビア時代のバンドに影響を受けてるようで、その針金のような音がとてもカッコいいです。
この曲は2020年の二本目のデモテープで、一番目のデモテープはよりパンキッシュで疾走感のある音でそちらも良いです。
Bandcamp


Mižerija - 28.2.2023 klub 007 Prague

これはライブ動画ですが、doomtown recordsからデモテープをリリースしていてその後に7インチにして再リリースしたDark Punk/Post Punk系のバンド。フルアルバムもリリースして欲しいですね。
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ブルガリア

Voyvoda- Staroverets

ドイツのレーベルから出た2012年作のLPから。
ジャケのモノトーンの印象通り上物は冷たくて、ビートが強く疾走感があって大好きです。
そして2020年のアルバムではPost-Punkではなくノイズインダストリアル派生のdark folk系の音に近くなり民族音楽的な要素が入ってきたけど、こちらの路線もいいですね。
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ルーマニア

Stația Nouă - Nimeni ca tine

Sovietwaveからの影響を感じますが、ゴスな重苦しさは無くMotoramaの様な涼しい音の人。
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ボスニア・ヘルツェゴビナ

PAHOR — SVE ŠTO NAM SADA TREBA

プロフィールにRAVEPUNKとも書いてあってSpotifyのページにあったプレイリストもシンセをバキバキならす人達が並べてあったけど、意外に曲はColdwave系の涼しげでエモ味の滲む音。
無機質な風景や構造物のアートワークも良いですね。
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デンマーク

Missvnaries ov Charity - Rosy

コペンハーゲンの2010年代以降のPost-PunkといえばまずIceageやCommunionsの様なシュッとしたバンドを思い出しますが、そうじゃないのもいた。この人達もDetriti Recordsから2022何にカセットを出してる。
↑に貼った曲はその後に出した曲で、シャキシャキのギターにファンクなリズムだけどなんか雑味が多いと言うか燻んでる感じが面白い。
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フランス

Tout Debord - Rester là

フランスのソロのアーティストでベルリンのレーベルDetriti Recordsからカセットを2作リリースしてる。
フランスのColdwaveと露語圏のPost-Punkを合わせたような音。
Bandcamp
↓はTout DebordがWebラジオの企画で作ったらしいウクライナのアンダーグラウンドロックのプレイリスト。後ろの5曲が現行で他は90年代、もしくはソ連時代の曲だと思う。
現行のPost-Punkからオブスキュアな音まで良い選曲。
UKRAINIAN UNDERGROUND


Sad Madona - Craving

フランスのWitch house色のあるSynthwave/Coldwaveの人。
ロシアのクラスノダールのMega Sega Drive Clubとのコラボ曲もある。
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スイス

Plague Pits - The Frozen Ground

スイスのColdwave/minimal-synth
モダンなSynthwaveというより80年代のNew Wave指向で、デジタル音源に移行しつつある時期のproto EBM的な音に近付いていってますね。
初音源は2022年の一月ですが、そこから良いペースでリリースを重ねていて更にクオリティも上がっていってます。
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スウェーデン

Satellitstat - Going East

スウェーデン拠点で、こちらもDetriti Recordsからカセットをリリース。
ソロなのかバンドなのかは分からない。
このアルバムタイトルで一曲目がiron curtainで世界観が冷戦時代。音もSoviet Wave。ダークでローファイなだけじゃなくて泣きメロでポップなとこもある。


Holograms - ABC City

名門インディーレーベルCaptured Tracksから2012年に出したアルバムにも収録されてる代表曲のスタジオライブ動画。
この動画好きです。特にファーストアルバムはモダンなポストパンクというより80年代のシンセパンク/パンクロックな音で良いですね。2017年のアルバムを最後に活動停止。
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イタリア

SPZkr - Sistemi

Detriti Recordsから、なんとすでにカセット一本とLP二枚もリリースしているイタリアのソロアーティスト。
ローファイでダークな感触の音像だけどドロっとせず疾走感のある曲が多い。


オランダ

Desinteresse - Is Er Nog Tijd ?

オランダのPost-Punk/minimal synth duo
確か元々Robby's Songという名前だったけど改名してる。
80年代にカセットで流通していたような地下系モノトーンな音。最近はこういったオブスキュアな音を目指してるバンドは少ないと思うので貴重。
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ギリシャ

hekátē - Ψυχαναγκασμός

Post-PunkというよりGothとPunkを跨ぐDark Punkというジャンルのバンド。
ボーカル、ベース、生ドラムに、ギターはいなくてシンセが鳴りまくる。
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Dramachine - Δεν έχει μείνει τίποτα

ギターやベースも使っていますがMinimal-Synth系のバンド。テンポが速い曲が多くてSyenthpunk感もある。
ギリシャはこういったシンセを軸にしたバンドやソロアーティストが多い印象があります。
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ドイツ

German Bot - Kein Wir

ドイツはSynthwaveや骨太なPost-Punkの大国でDoomer系はいない印象でしたが出てきましたね。
バンド名やプロジェクト名に使ってる国名/都市名と本人達の拠点や国籍は全然違う場合が多いのでますが、この人はこの名前でそのままドイツ人のようです。
Bandcamp


Abstieg - = (gleich) (feat. :()

feat. :( って誰だ。
今のところ配信のみで↑の曲とdroppedとのコラボ曲の二曲を発表してて、パーソナルな情報は特に公開されてはない。もろにDoomer系の音作りだけど独特のアクの強さもあって今後が気になります。
Spotify


Left For Pleasure - Vase

Detriti Recordsからカセットをリリース。
80年代の、暗いけど耽美なNew Waveの発掘デモテープみたいな感触を再現してるのが上手い。
Bandcamp


AUS - Alarm

ベルリンのバンド。同じくベルリンのレーベルStatic Ageからリリースした2018年のデモ音源。その後LP化。
中心人物が参加しているDie Schiefe BahnDie Letzten Eckenといったバンドも共通してこれぞドイツな金属的な硬く冷たい感触があって素晴らしいです。
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ÖPNV - Trabantenstadt

シンセ系post punkバンドの2022年に出した初LP
ドイツのPhantom Recordsから。
80年代のGerman New Waveの口当たりの重い、もっさりした面を受け継いでいてそれが個性になってます。曲の背骨になってるのはPost-Punkというよりは重めのPunk Rock。
Bandcamp


Exit Group – The Butcher

他と毛色が違いますが好きなご紹介。2018年にアルバムを一枚出してから音沙汰無いけどもう活動しないのかな?
ドライで疾走感のあるPost-Punkで良いアルバムです。
Bandcamp

スペイン

Belgrado - Jeszcze Raz

Belgrado - Boixar

2010年から活動開始したバルセロナのPost-Punk/Dark Punk系の人気のあるバンドですが2023年の最新アルバムはがっつり80年代のNew Wave系の音になってこちらもクオリティ高くて素晴らしいです。
ボーカルのPatrycjaが別でやってるMinimal Synth系のプロジェクトのFatamorganaも良いです。
ちなみにベラルーシのMolchat Domaの新しいバンドロゴはBelgradoのドラム/シンセのメンバーがデザインしたそうです。
Bandcamp


PLATAFORMA - ESPACIO DE DOLOR

基本的にはPost-Punkなんですがミリタリードラム調のリズムでネオフォークというかIn The Nurseryや Death In Juneを連想する音楽性。だけど暗く沈まず伸びやかなエモさがあって他に余りいない個性で期待してます。
Bandcamp


VIUDA - SATÁNICA Y DE CARABANCHEL

バンド名は未亡人のDark Punkバンド。
去年出した四曲入り音源からのゴスいMV。
全体的に何年か前にSacred Bonesから出たコンピのkilled by deathrock的なノリで良いと思います。
このMVの曲の後にもリリースが続いててPositive Punkをよく研究してる感じがします。ボーカルが声色をそんな作ってなくて素直に発声してるのが良い個性になってますね。
Bandcamp


Domingo Sobrio ft. OK Doomer - Dormir Tranquilo / Spat' Spokoyno

スペインの一人Post-Punkの音源にアルゼンチンの一人Post-Punkが参加した曲。
Sovietwaveの影響が濃い音だけど本家よりビートにキレがありますね。
Bandcamp


Depresión Sonora - Gasolina y Mechero

スペインで人気のある(と思う)一人Post-Punk/IndieRock
この曲は特にYouTubeの再生数が多い。Sovietwave的な音作りだけどビートがポコポコ細かく全対的に軽妙なのが個性。
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CHROMA- Noche negra

メンバーの一人は元々ブラジルのRAKTAのギターで、スペインに渡って結成したDark Punkバンド。うねるベースがカッコいいですね。
もう活動はしていないようですが2016年にはLPも出してます。
Bandcamp

その後はMinimal Synth系のバンドMentiraで活動。
Bandcamp


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