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2024年2月26日 上総掘り

 現代社会においては、手間がかかる伝統技術は敬遠されがちです。一方で、先進的ではないからこそ重宝され、活用されるケースもあります。
 江戸時代、井戸の掘削は人力の「堀り井戸」や地中に鉄棒を突き入れる「鉄棒式」が普及していましたが、三五メートルほど掘るのが限界でした。
 明治時代、現在の千葉県君津市では、竹ヒゴや鉄管などを組み合わせた掘削技術の考案により「上総掘り」が完成しました。
 深さ三六〇メートル以上も掘削可能な上総掘りは全国に普及しましたが、徐々に衰退しました。ところが、近年は水不足に苦しむ途上国で、銃器や電力を使わず少人数で掘れる点が評価され、国際貢献に通じるとして注目されています。
 伝統的な技術は、身体的な負担が大きく、作業時間がかかるといった面もあります。しかし、利用する人や場所を選ばない等のメリットも多く、自然の材料を使用するなど、環境保護の視点からも注目を集めています。
 技術も人も、適材適所で活躍できる場を身につけたいものです。

今日の心がけ◆伝統技術に目を向けましょう

出典:倫理研究所 職場の教養2024年2月号より引用


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【1】 著者の個人的な感想

伝統技術とはちょっと違いますが、仕事でも同じようなことは起こり得ますよね。昔のやり方を知ってると捗るなんて経験はだれにでもあるのではないでしょうか。

たとえば配送のお仕事。
「車で玄関まで辿り着けないので配送できません」とはなりませんよね。手運び、台車運びなど、昔のスタイルに戻れば運べるわけです。私が知らないだけで、あなたの会社独自の運び方もあるでしょう。

この例え話はちょっと考えればだれでも思いつきますが、あなたの会社が長い時間をかけて作り上げた、今は使われていないノウハウが、もしかしたら上総掘りに匹敵する「伝統技術」かもしれませんよ。

今日は自分の会社の伝統技術を知る機会にするのも面白いかもしれません。適材適所で使い分けられるようになったら、もっと仕事がデキる人になるかもですよ。

さて朝礼では。

手間のかかる非効率な作業も、知っていればいざというときに役立つものです。「電気が止まったら」「通信障害が発生したら」「ガス欠になったら」など、いつもいつも現代技術無双できるとは限りません。

新しいものばかりではなく、伝統技術にも目を向けましょう。


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