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嵐を呼ぶ訪問者(2)

記事の続きです。

XXX不動産に電話。男性が電話をとる。
私「あの、そちらに田村さん、という方はいらっしゃいますか?」
「今日は田村は休みをとっています。何かご用件でしょうか?」
田村いた。

「昨日の夜に田村さんから、住んでいる家について質問があるということでインターホン…でお問合せ受けたんですけど」
「…はい」
「本当にXXX不動産に田村さんが在籍されているのか気になりまして念の為…」
「あーそうなんですか、ご迷惑をおかけしたかもしれません。もしよろしければ田村の電話番号をお伝えしましょうか」

田村の電話番号ゲット。田村さんに電話。
「〇〇ですが」
「あ!〇〇さん、昨日は突然大変失礼しました」
「いえ、えーっとおっしゃっていた施工不良の詳細がわからなくて」
「はい、昨日僕は結局夜中の2時まで家をチェックしていたんですよ

怖い。不動産オタクすぎる。

「もう本当に昨日はパニックになっちゃってー、お子さんとかも危険じゃないですか?怪我したら。僕はもういてもたってもいられなくなっちゃって」

うちに子供はいないがずっと何を言ってるんだ、と思いながら、説明をしてもらう。

要は、お風呂に採用しているAA社のシステムバスの基礎部分に異常があったとのこと。金属の脚で固定されるべきところが別の方法で支えられていて信じられないと言っていた。

「僕は親戚に職人がいるんです。その人にも聞いたけど絶対あり得ないと」

しかし、ネットを見ると、AA社のシステムバスは、頑丈なフレーム構造で、今のスタイルがスタンダードという回答もあった。その話を伝えたところ、
「いやwww 何言ってるんですかあり得ないですよ!」
と鼻で笑われた。

「AA社の工事を請け負うパートナー企業に、この方法でいいのか電話して聞いてみるんで、ちょっと待っててください!」
「はい…お願いします」

なんか、ご自分で色々動いてくれている。これはありがたいのかもしれない。パートナー企業の回答次第だ。

しばらくして電話がかかってきた。

「申し訳ないんですけど…えー確認したところ、今の方法で問題ないと言われました」
やっぱりネットの回答正しかった!

「でも!その方法で新築戸建てを最初から設計するのは珍しいと言われたんですよ。だから普通ではないということは確認とれましたので!」

負け惜しみ? 最後に一言を置き土産にくれた。

また何かあったら連絡させていただきますーこの度はありがとうございました、と互いに言って、願わくば二度と関わりがありませんようにと、おそらく二人とも思いながら電話を切った。


私が不動産屋の立場だったら、普段見かけない施工方法を見つけたらどうするだろう。いやでもさすがに「違法建築です!」と隣の家にすぐ言わないよな。「怪我する」とか「訴訟問題」とか不安を煽って、普段からこんな感じで営業してたらいやだな〜。不動産関係の人って色々な人がいるというけど、本当に色んな人がいる…これは偏見か、どんな職種にも変な人はいる。
見て見ぬふりができなかった彼は、おそらく悪い人ではない。不動産が大好きで、知識に自信があったというのもありそう。彼のインスタ、不動産のうんちく投稿が多い。(ちゃんとSNSチェックずみ)

仕事熱心なのはいいけれど、入居者の不安をめちゃ煽っているので、仕事の順番を間違えている。今後、この不動産屋さんには行かないでしょう。私たちも少ない知識で不動産を買ってしまったが、注文でよく勉強している人はこういう不安も払拭できるのだな。


問題を発見して、どうやって行動するべきか、段取りよく動くのって難しいな、とあたふたしていた前職を思い出した。とりあえず今回は電話してさっさと解決してよかった。

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