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スーパーリーガルエンジニアが(頼んでないのに)サービス利用申込書のドラフト作業を自動化してくれた話
当社のスーパーリーガルエンジニアが(頼んでないのに)サービス利用申込書のドラフト作業を自動化してくれた話を書きます。
はじめまして。私はMNTSQ(モンテスキュー)株式会社というスタートアップのリーガルテックベンダーでセールス/コンサルタントをやっています。サムネイルはキッチンに登って叱られている猫です。
背景
![](https://assets.st-note.com/img/1645171612177-r0gqGQ0aYt.png?width=1200)
MNTSQ(モンテスキュー)はMNTSQ for Enterprise(以下MNTSQとする)という長島・大野・常松法律事務所の最高峰のリーガルナレッジと機械学習アルゴリズムを用いて、大企業の契約業務を一気通貫でDXするSaaSプロダクトの一般販売を2021年1月より開始しました。そして2022年2月現在ではセールスチーム、カスタマーサクセスチーム、プロダクト開発チーム、そしてご検討を頂くお客様の努力が結実しつつあり、当初では想定していなかった規模・件数の新規契約と導入のご検討を頂いています。
申込書のドラフト作業が大変
![](https://assets.st-note.com/img/1645173694506-OOIoQabBDs.png)
ここで困りごとです。MNTSQの利用契約は「サービス利用約款」と「申込書」の組み合わせを以て締結します。それはこのようなフローを経てドラフトされます。こちらを社内で用意するフローが本当に煩雑なのです。(お客様は内容確認の後、押印頂くだけです!!)
a)セールス担当者が、申込書フォーマットへ当該案件の経済条件(価格や、契約期間など)を記入する
- 契約期間
- 導入プロジェクト開始日、完了予定日
- 各モジュール、オプションごとの金額
- 各モジュール、オプションごとの提供時期
- 広報協力など、お客様ごとの特約事項
b)リーガルチームへレビューを依頼する
- 提案資料、社内資料を参照しつつ経済条件をチェックする
- 案件固有の事象を特記事項に落とし込む必要があるかを検討する
1)セールスサイドは契約書の取り回しに慣れておらず、自ら作った提案をWord文書に落としていく作業に時間がかかる。
2)リーガルチームは、セールスのドラフトした契約書が、実案件の提案内容との平仄(ひょうそく)が取れているかがわからず、セールスへのヒアリングと既存ドキュメントとの確認作業が必要となる。
3)案件個別の対応や、新たに生まれたプロダクトやオプションサービス、業務プロセスへの対応に既存の申込書フォーマットが追い付いていない。
よって、ここの作成に、ドラフトするセールスチーム、レビューするリーガ
ルチーム双方に負荷と時間をかけてしまっている状況がありました。
まさに医者の不養生と言われても仕方がないかもしれません。当社はリーガルテックベンダーとして日本の大企業の契約業務のDXを謳い、スタートアップ企業にあるまじき規模のリーガルリソース(弁護士数名を含む優秀なリーガルチーム)を擁しながら、契約書ドラフトの業務プロセスに課題を抱えていることとなります。
これは仕方のない側面があります。MNTSQは創業当初から「法務のベスト・プラクティスをアップデートする」という不変のValueを掲げつつ、セールスオペレーションそのものやプロダクトの価値仮説、提供形態、組織に至るまでビジネスにかかるあらゆるものごとを、現在進行形で理想の形に向けて変化させ続けています。つまるところ、MNTSQは非連続的な成長の渦中にあり、MNTSQ三日会わざればオペレーションが全然違う的な側面があるために、瞬間的に特定のプロセスが非効率化することがあるのです。
救世主が突如申込書のドラフト作業をDXした
当社はリーガルテックベンダーとして日本の大企業の契約業務のDXを謳い、スタートアップ企業にあるまじき規模のリーガルリソース(弁護士数名を含む優秀なリーガルチーム)を擁しており、契約書解析のアルゴリズム開発に法務のプロフェッショナル独自のナレッジを吹き込むリーガルプロフェッショナルと、カスタマーサクセスの文脈でお客様の法務業務のヒアリングから、契約業務全体のオペレーション改善をサポートするリーガルコンサルタントに分かれています。結果、「MNTSQ入社後になぜかRubyが書けるようになったリーガルプロフェッショナルだった人」が存在します(以下、リーガルエンジニアとする)(Rubyが書けるようになった弁護士も彼とは別に存在します)。
もうひとつ、MNTSQのプロダクトラインナップには「MNTSQ自動ドラフティング」というものが存在します。NO&T謹製の契約書ひな型や、お客様固有の契約書ひな型をベースに、システムからのいくつかの質問に回答してフォームを埋めることで、自動的に高品質の契約書ドラフトが完成するというものです。
SMBC様へシンジケートローン契約の契約書自動ドラフティングを提供した例(当社Webサイトへのリンクです)
これらの要素が奇跡的に合体し、私が「申込書作成時間かかる~~~~タスケテ~~~」と社内で悲鳴をあげていたら、突如、上記リーガルエンジニアが一晩にして「MNTSQ申込書の自動ドラフティングシステム」を完成させてくれました。
以下喜びの声
♪夜中にいきなりさ、ドラフティングできたってSlack
![](https://assets.st-note.com/img/1645173848395-EKRZRA62GG.png)
♪別に君に頼んでないけど、いつの間にかできていた
![](https://assets.st-note.com/img/1645173870152-hxnVpBRMCb.png)
♪修正&Feedback
![](https://assets.st-note.com/img/1645173901750-z4PFQTUlDv.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1645173941246-rlrdoVAzBl.png)
♪君のデプロイのせいだよ
![](https://assets.st-note.com/img/1645173974844-mWVuCqIh4P.png)
まとめ(We Want You!!!!)
複雑さを増すビジネスにおいて、契約業務という関門はビジネススピードの低下に直結しうる。そして実際にお客様と同じように契約業務に困ってみると、契約プロセスそのものが最高のツールによって高速化・高品質化されることが、いかに感動的でありがたいかを身をもって実感することとなりました。今後はより実感を伴って「MNTSQドラフティング」の価値をお客様に提案することができそうです。
MNTSQはこのような技術とノウハウと情熱をもって、日本のお客様の契約業務全体のDXにコミットしています。一緒に働いてみませんか?私や、上記のリーガルエンジニアの話を聞いてみたい!という方も大歓迎です。少しでも興味を持って頂いた方は、ぜひカジュアル面談においでください!
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