【結末にあなたは必ず驚嘆する…】東野圭吾「犯人のいない殺人の夜」を紹介
ご覧いただきありがとうございます。
きゅうりです。
突然ですが皆さん、本は好きですか?
私は最近、本を読むことが趣味になってきているんですよね。
1年前の私からすると信じられないことですが(笑)
春休みを退屈に過ごしていた時に、立ち寄った古本屋さんで面白そうな本を見つけました。それが東野圭吾さんの「犯人のいない殺人の夜」です。
概要
本作は、1990年に単行本として発売され、その後1994年に文庫化。2020年に新装版が発売されました。
東野圭吾さんといえば、ガリレオシリーズ、マスカレードシリーズなど、ドラマ化、映画化されるほど影響力のある作品を生み出している超有名な作家さんです。
本作は短編集となっており、7編の物語が収録されています。
ラインナップは下記の通りです。
小さな故意の物語
闇の中の二人
踊り子
エンドレス・ナイト
白い凶器
さよならコーチ
犯人のいない殺人の夜
今回は、私が特に印象に残った短編作品の
「踊り子」を紹介します。
あらすじは書かれていなかったので、自分なりに考えてみました。
あらすじ(自分が考えた)
水曜日の夜。
中学2年生の「孝志」は塾の帰り道にピアノの音が聞こえて、足を止めた。
その音は、「お嬢様学校」と言われる女子高の体育館の中からだった。
音に誘われるかのように、体育館に近づき、恐る恐る中を覗く。
そこには、手に長いリボンを持ちながら、
空中を美しく舞う「踊り子」がいた。
孝志は、彼女の姿に心を射抜かれて、
一度話をしてみたいと思うようになる。
この一途な思いが、彼女の運命を決めることになるとは知らずに…。
読者の先入観を利用
本作は、読者の先入観を利用した仕掛けが満載な作品でした。
あなたがもしこの作品を読むことになった際に、先入観に囚われすぎるほど、伏線回収の度に声を荒げるほど驚くと思います。
私は、何度も顔を本に近づけながら凝視して、声を荒げすぎて喉が枯れるほど驚きました。
「新体操をする女性」を想像する際に私は、オリンピック選手のような華麗でキレのある動きができて、常に明るく振る舞う黒髪の美人という細かいところまで思い描いていました。
しかし、話が進んで女性の人物像が明らかになるにつれて、読者の理想と現実がかけ離れていたことに気づきます。その際に困惑しているさまが人間らしくて、現実味があり、面白く感じました。
中学2年生らしさ
本作は、中学2年生の主人公「孝志」の心情の変化も楽しめる作品だと感じました。中2と言えば、思春期のど真ん中で、素直になれない点、異性に対して強く意識する年齢です。
私は、物語に夢中になりすぎて読んでいる最中に、孝志と同じように胸がドキドキしてしまいました。中2の純粋さを再び味わうことができました。
もしかするとあなたも、あの頃を懐かしみながら読むことになるかもしれません。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。「犯人のいない殺人の夜」いかがでしょうか?
さらに書こうと思えば書けたのですが、ここから先はネタバレになる恐れがあるので、やめておきます。気になる方は、是非あなたの目で確認してみてください。
「踊り子」以外の作品もめちゃくちゃ面白いので、宜しければ読んでみてください。
もしかすると、伝わりづらい、何言っているかよく分からない部分があったかもしれません。ですが、作品の魅力が少しでも読者に伝われば嬉しいです。
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