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Bouche à oreille



目の奥が
ずくずくと痛む

昨日は
別の場所に
凡そ言葉とは言えないような
乱雑な文字列を
只管
殴り書いた


すっと気分が晴れる
なんてこと

自分には 
ずっと思いつないから
言葉を吐く

そうやって
自分の闇に
餌を与えてる


ずっと
言葉を紡いできた

詩の鳴り損ない
物語擬き
空想記録 
日記紛い 
思い出綴り


気の向くまま

指の動くまま


指が
記してくれる

毒の数だけ
思いのだけ 


眠れないとき
苦しいとき

必要なとするとき
いつも
安心感 
は訪れないから

言葉を
遺して


わたしが消え後
誰かが読んでくれるだろうか

曝せなかった
汚い心たち

あゝ
灯籠のように
朧気なまま育ててきた闇

自分の手で油を足したんだ

燃え上がって
なにもかも 巻き込んで

何もかも失くすまで

もう
止まらない



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