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「テーマ読書」のすすめ。読まなきゃという焦りから抜け出すために

1日ずっと本を読んでいられるくらいには、本が好きです。

本を読むうえで悩ましいのが、読みたい本があふれてしまうこと。新刊だけでもおよそ7万点が刊行されているんですね。ここに古典や名著といわれる本もあるわけです。

数年前は、話題の新刊を読まなきゃ!となって、買ったはいいものの積ん読状態。

だいぶ焦っていたように思いますが、「テーマ読書」に切り替えてからは、気持ちがすっきりした感覚があります。

特定の内容を学習する方法としては当たり前だし、同じように読んでいる方もいると思いますが、「テーマ読書」の方法とともに、2022年の自分の読書遍歴をまとめてみます。

テーマ読書の方法

テーマ読書といっても、特別なことではなくて、ものすごくシンプル。

毎月テーマを決めて関連本を読みあさる

これだけです。期間はわかりやすいので、ひと月にしています。テーマは、知りたい・学びたいジャンルだけではなく、作家縛りもあり。

1月のテーマは「鎌倉時代」、2月は「料理」にしていました。気になる作家の小説を読む月にしていたこともあります。

テーマを決めたら、本を入手していきます。

  1. テーマを決める

  2. テーマに関連する本のリストを作る

  3. 入手経路を探る(紙で購入する、電子で購入する、図書館で借りる、Kindle Unlimitedで探す)

  4. おもしろそうなものから入手して読んでいく

  5. 読んだ本の大事なところだけメモして、テーマに紐づいた知見をまとめておく

本のリスト作りがこれまた楽しんですよね。毎月10冊くらいはリストアップされることになりますが、がっつり読む本と、さらっと読む本には分かれます。

主体的に本を選べるようになった

テーマ読書のなにがいいかというと、主体的に本を選べるようになったんですね。

新刊やおすすめ本を追っていると、受け身になってしまって、読むべき本だらけだと感じてしまう。溺れてしまうという感覚だったんです。

テーマ読書なら、新刊で気になる本があっても、また次のタイミングで読もうと思えるんです。あるいは新刊の気になる本を今月のテーマにして関連本を読もうとしてもいい。

2022年を振り返ると、こんなテーマで本を読んでいました。

1月 鎌倉時代
2月 料理
3月 お金
4月 平家物語
5月 ビジネス(営業、ブランディング)
6月 創作
7月 ビジネス(マネジメント)
8月 星新一
9月 ライティング
10月 新書
11月 自律神経
12月 アガサ・クリスティ

2022年テーマ読書のおすすめ本

というわけで、ここ数年くらいは毎月テーマを決めて読んでます。

ここからは備忘録として、2022年にどんな本を読んだか、一部になりますが紹介してみます。
(本リストの★印は特におすすめしたい本です)

1月 鎌倉時代

大河ドラマの題材となっているものは、毎年読むようにしています。永井路子さんの小説はどちらもよかったです。

『頼朝と義時 武家政権の誕生』
★『鎌倉殿と執権北条氏:義時はいかに朝廷を乗り越えたか』
『北条義時 鎌倉幕府を乗っ取った武将の真実』
『承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱』
『義時 運命の輪』奥山景布子
『炎環』永井路子
★『修羅の都』 伊東潤
★『北条政子』永井路子
★『るるぶ鎌倉殿の13人』

2月 料理

週に何度か料理をするくらい。特にレシピを見ないで料理できる本を軸にしていました。『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』は、読む料理本で、基礎を知るのにもおすすめです。

★『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』
★『ごはんのきほん レシピを見ないで作れるようになりましょう。』
『考えない台所』
『もうレシピ本はいらない』
『もう献立に悩まない』
★『一汁一菜でよいという提案』
『家めしこそ、最高のごちそうである。』
『いつものごはんは、きほんの10品あればいい』

3月 お金

お金については毎年のように関連本があふれるので、チェックしているテーマです。生活と切っても切り離せない。松浦弥太郎さんの本は、お金とどうつきあっていくといいのか、やさしい語り口で書かれていてよかったです。

★『松浦弥太郎の新しいお金術』
『お金の大学』
『投資家が「お金」よりも大切にしていること』
『働く君に伝えたいお金の教養』
★『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
★『すみません、金利ってなんですか?』

『ジェイソン流お金の増やし方』

4月 平家物語

アニメが放映されていたこともあり、テーマにして関連本を読んでいきました。古川日出男さんの現代語訳『平家物語』がびっくりするくらいおもしろく読めました。文章のリズムがいい。

『平家物語 ビギナーズ・クラシックス』
★『平家物語』古川日出男 訳
『平家物語 犬王の巻』古川日出男
『吉村昭の平家物語』吉村昭
★『100分de名著 平家物語』

5月 ビジネス(営業、ブランディング)

ビジネス本で、営業とブランディングについて固めて読みました。

★『無敗営業』
★『NEW SALES』
★『Sales is 科学的に「成果をコントロールする」営業術』
『THE MODEL(ザ・モデル)』
『営業の神様』
『大型商談を成約に導く「SPIN」営業術』
★『ロジカル・プレゼンテーション』
『ブランディング・ファースト』
★『実務家ブランド論』
★『ストーリーで伝えるブランド』
★『ブランディングデザインの教科書』

6月 創作

マンガや映画、小説など、創作に関係しそうな本を一気読みしました。

★『マンガ最強の教科書』
★『マンガ脚本概論』

★『上達論』
『キャラクターメーカー』
『ストーリーメーカー』
『藤子・F・不二雄のまんが技法』
『コルクのマンガ専科講義録』
『小池一夫のキャラクター創造論』
『小池一夫対談集』
★『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』
『シド・フィールドの脚本術』
『物語の法則』

7月 ビジネス(マネジメント)

ビジネス書のなかで、マネジメントに関係する本を中心にピックしていました。

★『ザッソウ 結果を出すチームの習慣』
『心理的安全性のつくりかた』
★『感情マネジメント』

★『エフォートレス思考』
『リーダーの仮面』
『売上最小化、利益最大化の法則』
『経営は実行』

8月 星新一

NHKで星新一ショートショートのドラマ化があったので。最相葉月さんの本は、星新一がどんな人かを浮き彫りにした力作!

★『星新一1001話をつくった人』最相葉月
★『ボッコちゃん』
『未来いそっぷ』
★『マイ国家』
『ようこそ地球さん』
『悪魔のいる天国』

9月 ライティング

ライティング本は大好物です。

★『デジタル時代の実践スキル Webライティング』

★『できる研究者の論文生産術』
『書く瞑想』
★『伝わる文章術見るだけノート
『ライティングの哲学』

10月 新書

新書を読むことを意識していました。雑食的に読むことになりますね。

★『生き物はなぜ死ぬのか』
『人新生の資本論』
『絶対悲観主義』
★『荘園』
★『サラ金の歴史』
『日本のコメ問題』
『ケーキの切れない非行少年たち』
『独ソ戦』
『理想の国へ』
★『家族と社会が壊れるとき』

11月 自律神経

猛烈に仕事をしていたのですが、この時期にガソリン切れが起こり、健康に向き合っていた時期。

★『結局、自律神経がすべて解決してくれる』
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
『Tarzan特別編集 決定版 自律神経を整える。』
『忙しいビジネスパーソンのための自律神経整え方BOOK』
『まんがでわかる自律神経の整え方』

12月 アガサ・クリスティ

アガサ・クリスティは『オリエント急行殺人事件』『アクロイド殺し』『そして誰もいなくなった』『ABC殺人事件』といった作品は読んでいたものの、これまで手に触れていなかった作品を読んでみました。ガイド本として『アガサ・クリスティー完全攻略』がすばらしかったです!

『ナイルに死す』
★『五匹の子豚』
『白昼の悪魔』
★『杉の柩』
『死との約束』
『アガサ・クリスティーの秘密ノート』
★『アガサ・クリスティー完全攻略』

2023年のテーマは?

さて、2023年はどんなテーマで読もうか、ひとまず1月は江戸時代かWeb3関連を読もうと思っています。

みなさんのおすすめ読書方法も、ぜひ知りたいです!

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