FERNANDESのニュースに感じた、さみしさについて
LEEVELLESというバンドのベース担当の宮地です。
先日唐突にFERNANDES社が倒産というニュースが走りまして、私にとっては寝耳に水だったので大変驚きました。
私は今はベーシストですが、ベースを触る前、中学生の頃はギターを弾いておりました。
そして当時初めて買ったエレキギターがFERNANDES社のプロデュースするBURNYのレスポールでした。
ELLEGARDENが大好きだった私は、黒いボディに白いピックガードのレスポールが欲しく、お年玉を貯め楽器屋へ。
天下のギブソンには到底手が届かず、かろうじて買えそうな値段帯であるエピフォンかBURNYかの二択で迷い、BURNYのRLC-60JS BLKの銀色のピックガード、ブロックインレイ、ヘッド部分にあるエンブレムに特別なものを感じ、購入。
その時買ったのがこちら
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/268364/
ウキウキでブリッジミュートの練習をしていました。主に生形さんのパートをコピーしていました。
しばらく経ってから、気に入っていた銀のピックガードが実は銀ではなくミラーピックガードで、保護フィルムが貼られていたから反射が鈍かっただけ、ということを知りました。
フィルムを剥がしてみたら想像以上に光っていて派手で驚いたことを覚えています。
この楽器、ジョン・サイクスというギタリストのモデルを意識して作られたものでした。
もしかしたら多くのギターキッズは街でミラーピックガードを見かけたら彼が浮かぶものなのかもしれませんが、やはり私にとっては"BURNYの一本目のギター"の方が先に浮かぶので、今でも(レスポールに限らず)ミラーピックガードを見かけると当時を思い出し、懐かしい気持ちになります。
本当はこういった思い出だったりニュースに対する反応は、もっと愛が深い人が書いた方がいいんだろうなと思うし、私のような今はFERNANDESのユーザーではない者が今更何を言ってるんだって話なんですが、それでも今回の倒産したというニュースに対し、なんともいえないぼんやりとしたさみしさのようなものを感じました。
「親孝行したい時には」という言葉もありますし、バンド解散や活休のニュースの時に必ず話題になる「だったらそうなる前から応援しておくべき」論にも同意する面もあり。
ただそういったことも含めた上で、そうは言うもののやはり諸行無常といいますか、ずっとあり続けるものなんてそうそう無くて、そういうものだよな、という思いもあり。
それでも、少なくとも私がエレキ楽器をスタートしたのはFERNANDESからだ、ということだけ、なんだか今言葉にしておきたくなりました。
勝手だよなと自分でも思います。
数々のシグネイチャーモデルを出し、時代を築き、そして本当に最後の最後まで戦ったFERNANDES社に敬意を込めて。
宮地
P.S.
今無性に聴きたい曲が浮かびました。
LEEVELLESが毎週担当するラジオ番組『ヨルカケナイト』に、自分がおすすめする楽曲をかけるコーナーがあるのですが、次の自分のターンにかけようかな。
Fm yokohamaにて土曜の22時から放送中です。
お時間よければ是非。
P.S. (2024.9.9 追記)
ラジオでかけるタイミングを逃してしまったので、ここで紹介します。
この時聴きたかった楽曲は、折坂悠太さんの「さびしさ」です。
これは完全に個人的な受け取りなのですが、この楽曲は、今心に抱いている"さびしさ"を、"さびしい"という形は変えず、そのまま優しく包み込んでくれるような不思議な温かさがあり、とても好きです。
"さびしさ"と一緒に生きていく、そんな気持ちになります。
是非聴いてみてください。
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