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御守デザイナーになったわけ

御守デザイナー、それは神社やお寺の御守や絵馬やおみくじなど諸々のデザインをする人のことである。(命名わたし)


はじめまして。りいなと申します。


この、誰に話しても驚かれるニッチな業界に、縁あって約10年前に入社した私が何をキッカケに純和風な世界に飛び込むこととなったのか。
 
自己紹介代わりに一筆したためたいと思います。



最初の出会い~神話~


日本文化や伝統といったフワフワしたものに、習慣やイベント以外で触れたのは神話でした。

さて、日本神話に触れたキッカケはなんでしょうか???




答えはマンガです。



私の子ども時代は道徳に日本神話がありませんでしたので因幡の白兎は社会人になってから知りました。

マンガで知りましたーっと書くと、本読まないの?と聞かれますが本は好きでよく読んでいました。

母が自他共に認める活字中毒で、
家には定期購読?の大量の絵本の他、エルマーの冒険やムーミン谷やモモ、果てしない物語、不思議の国のアリス、ドリトル先生、ナルニア国物語、ゲド戦記、指輪物語……などの児童書が。

また、毎週図書館で10冊程借りてきてくれて赤毛のアンや魔女の宅急便、冒険者たち、つるばら村、バッテリー、これは王国の鍵、守り人………



沢山の本を読んでいましたが日本神話とはつくづく縁がありません。



出会いは小学校高学年。

なかよしで連載していた少女マンガ
夢幻伝説タカマガハラ(著:立川恵/講談社)


そのストーリーは日本神話の天岩戸と、江戸時代の人気小説南総里見八犬伝にヒントを得たもので。
主人公はある日眠ると裏側の世界である天津国に行く能力を得てしまう。病気で倒れたアマテラスの影響で滅びゆく天津国を助ける為に、仲間を集める旅に出る……

このマンガが大好きで、元ネタになったという天岩戸と南総里見八犬伝を読もうと図書館で借りました。



母に「難しくて読めないと思うよー。」

と言われながら日本神話の本を探して、岩波書店の児童書のものをチョイス。



………見事に撃沈。



神話の冒頭って人の名前の羅列が多く目が回って読めませんでした。母は正しかった。


それでも天岩戸の所だけは読んで満足。

そして日本神話は天岩戸だけがマンガの元ネタとしてインプットされ、天岩戸伝説に登場する神様の名前だけ知ってる小学生が誕生しました。



神社好きの誕生

小学生で神話と出会ったわりには、その後特に出会いはなく。

建築の装飾って凄いなーと日光東照宮に目眩がし。
仏像って綺麗だなーと法隆寺を楽しむ。

普通の中学生・高校生時代が過ぎた頃に神社との出会いがありました。




そう、キッカケはゲームです。




京都が舞台のそのゲーム。友人と卒業旅行と銘打ってスチル画を写真で撮るぞの会。
いわばロケ地巡りに馳せ参じた時に運命的な出会いを果たしました。
たまたま神社やお寺のロケ地が多く、今考えれば何も知らない旅行客が最低限の参拝参詣だけはしながら巡っていました。



ある神社での事です。



バスから降りて境内に入った瞬間に「あ、なんか違う」と空気が変わったように感じました。


空気が澄んでいるというか、暖かいような、優しいような不思議な感覚です。なんか好きだなと思いながら参道を歩いていると




参道のど真ん中にう〇こが・・・。



何度見てもう〇こ(多分犬)。除けながら歩きました。

通り過ぎて門を抜け、お目当てのスチル画スポットで写真を撮り、参拝をすませ満足しながら次の場所に移動しました。
(ただしくは参拝をしてから写真を撮りましょう)



バスに乗りながら、頭の中には参道のう〇こと澄んだ空気の事でいっぱいに。






『神社、好きだなぁ。』





唐突に神社が好きになった瞬間でした。



そして仕事に


デザイン系の専門学校卒業後、フリーランスに夢を抱き活動をしている中で
うすうす自分は向かないのではないか?と感じていました。

学生時代に賞を取った訳でなく、抜群な個性がある訳でなく、営業力がある訳でない。社会経験のない学生上がりとしては私は向かないな…

そう考えて就職活動を始め


そして見つけた【神社やお寺のアイテムをデザインするデザイナー募集】




おもしろそーーーー。




そういえば神話とか神社とか好きだったな。仕事でデザインって何するんだろ?楽しそうだな。
趣味100%で仕事を決めた瞬間でした。



入社してからは、デザインだけでなく商品企画や営業補助やあれやこれやと沢山の職種を跨ぎながら仕事をしましたが

総じて趣味100%の分野である楽しさが原動力。






これが、私の御守デザイナーになったキッカケです。










※神社の境内のペット立ち入りについては、各神社で案内が違いますのでご確認ください。

※神社・お寺関連のお仕事いつでも受け付けております。

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