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コリネバクテリウム属を生薬で除菌する

先月、うちのシッターさんが「風邪かな?風邪だと思う。なんか具合悪い。熱あるし、寒気凄いし」と言ってフラフラしていたのでよく見てみると顔の皮膚が妙に黄色い。白目はもっと黄色くてなぜか表面がボコボコしている。白目がみみずばれしたようになっていて、一目で「ヤバイ!」と思いました。

「病院行ったら?」というと、「いつも行ってるし肝硬変だからもう肝がんを待つのみで、出せる薬もないって言われてるから病院行ってもまた何もせずに帰されるだけだよ。還暦もとっくに過ぎて体にもがたがきててもしかたがない。もっと悪くなったら来てねって言われてるけどこの程度じゃ悪いうちに入らな…」といってばたりと倒れめまいに苦しんでいました。

私は即座にうちの薬棚から黄連解毒湯を出してきて「これ飲んでみて!」と渡しました。

本人が風邪だと思っているものは風邪などではなく、糖鎖のリングの作用だと思いました。今何もしなければこの人は本当に死んでしまう!という感覚が私にはありました。

そしてなぜか何の迷いもなく、「今うちにある薬で肝臓の薬はこれ!」という感じで選んだのです。

その日は仕事を休んで「何もせず一家全員寝る日!」と決めてみんなで寝ました。誰かが活動していると、住み込みで働くシッターさんはついつい起きてきて仕事をしてしまうんです。私も子供もダラダラと寝て過ごしました。

そして次の日の朝、起きてきたシッターさんの目の色は普通に戻っていてボコボコと立体的になっていたものも平らになっていました。「1包飲んだだけなのによく効いているな!」と思いました。本人も「今までの人生でこんなによく効いた薬は初めて。凄く楽になった、嘘のように効いた。風邪症状も全くないし、まず目が良く見える。脇腹も痛くないし腹が張っていない。おしっこもちゃんと出る。背中の引き連れる痛みもひいてる」というのです。

・黄疸
・腹水
・背中の痛み
・食欲不振
・口角炎
・怒りっぽくなる
・視力低下
・尿量減少

という症状がありました。完全なる肝硬変。

私はシッターさんの肝臓の画像を見たことがありますが、腫れあがっていて脂肪みたいなのが絡みついていて紫色の血管のようなものがバリバリと膜のように貼りついた凄いものでした。胆石が溜まって胆嚢全摘したときに肝臓を撮影したものでしたが「いつ肝臓がんができてもおかしくない状態、完全な肝硬変」と言われていたけれど、本人の節制によってなんとか持ちこたえていたんです。

でもさすがにもう限界か?!と、思っていたのですが、本人が黄連解毒湯をとても気に入って「これ飲んでたら体がスッキリして、外を散歩したくなるし買い物してなんか食べてみようかなと思う」と言うのです。

漢方の先生に相談してみたら「黄連解毒湯は連用してはならない薬だから、小柴胡湯というお薬を使ってみましょう。風邪症状がおさまったらこちらにかえてみて」ということで、小柴胡湯に変更してみたところ脇腹の痛みが増して顔色が真っ黒になってきたので黄連解毒湯に戻しました。腸の菌が減ったりして便秘になったりするはずなので、それだけ注意しながら使用します。早いうちに小柴胡湯の代わりになる薬を考えないと。それまでは1包を1/2とか1/3の量に分けてじわりじわりと飲まなければ。

「漢方薬なんて今まで飲んでも効いたことがないし、3か月とか半年とか飲まないとそれが効くのかどうかもわからないようなものだと思っていたけど効くやつは1回飲んだだけでもこんなに効くんだね」

シッターさんはそう言っていましたが、おそらくずっと自分の体質に合わない薬を出されていたのだと思います。よほどよく勉強している漢方薬局の先生であっても見極めるのは難しい。私が今回1回で当てられたのは、シッターさんが糖鎖のリングではCタイプの人間だということを理解していたからです。Aタイプの私とは真逆のタイプなので、私が飲んで苦しんだ薬がCタイプの人ならピッタリ合うという確信があったからです。

糖鎖のリングで人間の不調をとらえると病気を自分で治そうとするときそれは風邪症状に似たものであり、発熱と発癌は糖鎖のリングのねじれによるものなので、漢方薬のほとんどはこれらの特定のねじれを解く働きがあると考えます。

癌になる前、ちょっと普段はひかないようなタイプの変わった風邪をひいた経験がある人が多いはずです。私も今年の3月に変な風邪をひいてその後湯治で胸にあった良性腫瘍と悪性腫瘍をどちらも治療しました。その時に一緒に湯治をしていた人たちに話を聞くと皆「思い当たる節がある。癌が見つかるちょっと前に変な風邪をひいた」というのです。

人によって持って生まれた体質は異なりますが、自分の本来の体質以外の枠に入り込んでしまったときにそれを元に戻そうとする働きが「風邪症状」なのだと思います。

今回シッターさんは体調不良について「風邪をひいたみたいだ」と自分で判断していましたが、はた目から見て私は「風邪っぽくないな」と思いました。

本人は

・喉が渇いて舌が口の中に張り付く
・舌が痛い、真っ赤に腫れあがっている
・喉の奥が痛い
・熱が38度ある
・口角炎で口の端が切れて痛いから喋れないし食べられない
・寒気がする
・頭痛がする
・倦怠感が凄くて起きられない
・食欲がない
・水が飲めない

といった症状が出たり消えたりが頻繁に起こると言っていました。この症状が続くのではなくでたりひっこんだりするというのは、発がん期っぽいなと思いました。

しかもシッターさんはCタイプなので風邪をひいたら「葛根湯を飲めばいつだってすぐに治る」という人でした。でも今回は葛根湯が全く効かず、嘘のように何も変化がなかったというのです。


私も3月に風邪をひいたとき、普段飲んでいる薬が全く効果がありませんでした。これは発がん期の特徴の1つでもあります。

今回のことで、Cタイプの男性は発がん期に黄連解毒湯で糖鎖のリングを回すことができて発がん期を抜けることができるというのがわかりました。

元々漢方薬を飲みつけていない人なので、データ不足ですがAタイプの私の場合は人体実験をしまくっているのでかなりわかっている部分が多いです。

たとえば私が風邪をひいたときはこのように飲みます。

・熱が高い時➡麻黄湯
・くしゃみとさらさらとした鼻水が沢山出るとき➡小青竜湯
・下痢の風邪➡猪苓湯
・治りかけなのに治らずつらい時➡竹筎温胆湯
・頭痛寒気の風邪➡立効散
・42度以上の高熱が出た時➡牛黄

ただし

・ドロドロの鼻水が出る時➡「      」
・咳が酷い時➡「      」
・濃い痰がでる時➡「      」

咳と痰に関しては効果のある漢方薬がありません。

咳と痰はDタイプの症状です。Dの女性に効果のある漢方薬の生薬はAタイプの私には効果がありません。麻黄湯は鼻水や咳や痰に効果があると言われていますが、麻黄湯でこれらの症状が改善した経験は皆無です。高熱が出ているときに飲むと熱が下がる薬という印象です。

通常咳と痰には麦門冬湯などの薬が処方されると思いますが、これらの薬を飲むと逆効果で風邪の症状が悪化します。Dタイプの薬をAタイプの人が飲むと逆効果なんですね。

風邪と言えば葛根湯を思い浮かべる人が多いと思いますが、Aタイプの私は葛根湯を飲んでも効果を感じられたことは一切ありません。「風邪の引き初めに」とよくうたわれていますが、私の風邪にひきはじめなどありません。ある日突然MAXで症状が出て治る日まで同じ度合いで続きます。鼻風邪で始まり鼻かぜで終わります。

今まで試してみてAタイプの私に効果がなかった薬はこちらです。

・痰の少ない渇いた咳が出る/喉が乾燥している➡麦門冬湯
・ゼロゼロとした咳が出る➡麻杏甘石湯
・長引く風邪の倦怠感➡真武湯
・手足が冷えて悪寒があり鼻水が出る➡麻黄附子細辛湯
・引きはじめの喉の痛み➡銀翹散
・のどの痛み、咳➡甘草湯

おそらくCDタイプの人はこれらに関しては相性が良いのではないかと思います。

今回うちの子供もシッターさんと同じタイミングで風邪症状が出ました。話を聞くと症状は全く同じです。症状が同じでも体質が違うので同じ薬を使うわけにはいきません。それぞれに合う薬を探さなければ。

先週からずっと手が冷たくて冷えているなと思っていたら食事を取らなくなり、痰が絡んで咳が出て呼吸が止まって人工呼吸をして心臓マッサージをしてなんとか事なきを得ました。うちのシッターさんは元々自衛隊で蘇生などの技術を活かして仕事をしていた人で、死にかけている人を起こして呼び戻す才能が有ります。この人がいなければうちの子供は10回以上死んでいたと思います。これは習ってもできるものではないです。そのためだけに私は住み込みで雇っています。ですがシッターさんは自分が苦しい時でもうちの子供のために無理そして夜中に起きてケアをしてくれていて、そのせいで体を壊してしまったようなところがあるので私はとても申し訳なく思っています。

うちの子供もシッターさんも、みんな元気にしたい。

ただ中医学をそのままストレートに勉強しても答えにはたどり着かないということだけは明らかなので、中医学と生化学のつながりを理解して、漢方薬をうまく使えるようになりたいと思っています。

今私がやらなければならないことは、Aタイプの人がDタイプの症状が出た時(咳の風邪症状が出た時)に使える薬を発見すること。

これが見つかれば同時にCタイプの人の発がん期を抜けるための薬がわかると思うんです。

そこでテストしてみました。

私が今回自分の身体でテストしてみた薬がこちらです。

「荊芥連翹湯」です。

これは蓄膿の薬です。鼻づまりに効果があります。私も喉が痛くなっていたので試しにこれを飲んでみました。最初は1/4量飲んで少しずつ量を増やしていきました。1/2包や1包を飲むと「効いてるか効いていないかわからない感じ」がしたので、私の適正量は1/4程度だと思います。この薬を飲んで明らかに変化したのは「鼻が通って匂いをかぐことができた」ということ。私はたぶん子供のころからずっと鼻が詰まったままだったのでしょう。世界はものすごくいろんな匂いであふれているんだなと思いました。特に食べ物はいろんな匂いがしていて料理が上手い人は皆鼻がいいんだろうなと思いました。

問題は続けて飲んでいるとTVの音がよく聞こえなくていつの間にかボリュームが大きくなりすぎていました。普段は9~16くらいの音量で見ていたのに、なぜか26くらいにしてやっと音が聞き取れるレベルです。耳の下がむくんでいる感じがあったので、この薬は長期連用すべきではないという気がしました。5日目には鼻の通りも悪くなってしまって、効果を明らかに感じられたのは最初の3日目まででした。ちょっと残念な感じ。使い方さえ気をつければいいのかもしれないですが、うちの子も試してみたところ「頭が痛いの」と言っていたのでそれからは飲ませていません。鼻詰まりもあまり改善していなかったですし。

ただほかの薬のように急激に具合が悪くなるということはありませんでした。

この薬には黄連解毒湯と同じ成分が入っています。面白いなと思うのは、漢方の生薬は組み合わせで効果が変わるところです。

たとえば六味丸という薬を飲むと私の子供は苦しみますが八味地黄丸は平気です。六味丸は6つの生薬でできていて八味地黄丸は六味丸に生薬を2つ足しただけのものです。足した2つが六味丸の合わない部分を補ってくれているのでしょう。凄いですよね。

おそらく荊芥連翹湯にも同じことが起きているのだと思います。

「飲んでも苦しまなかった」ということを漢方の先生に伝えたところ、またいつものあの不思議そうな声で「ええええぇぇぇ???」と唸っていました。「生薬の数が多いのに!!」と先生は驚いていたんです。

私たちはここ数年間の間にガレクチンの不耐症のある人間がどの生薬を飲むことができるのか確かめるために1つずつテストしてきました。明らかに飲めない生薬もいくつか判明しています。

・蒼朮/白朮
・芍薬
・川芎
・人参/高麗人参/おたね人参
・柴胡
・桂皮
・半夏
・厚朴
・当帰
・桔梗
・黄柏
・板藍根
・五行草(スベリヒユ)

これらの飲めないはずの生薬も処方の組み合わせによっては飲めるようになるものもあると思います。

たとえば温胆湯も飲めない生薬だらけですが効果はあります。これを飲むと血糖値が上がります。

竹筎温胆湯:柴胡(サイコ)、竹筎(チクジョ)、茯苓(ブクリョウ)、麦門冬(バクモンドウ)、陳皮(チンピ)、枳実(キジツ)、黄連(オウレン)、甘草(カンゾウ)、半夏(ハンゲ)、香附子(コウブシ)、生姜(ショウキョウ)、桔梗(キキョウ)人参(ニンジン)

麻黄湯にも桂皮が入っていますが、シナモンクッキーを食べて呼吸が停止したことがあるので桂皮だけだと良くないです。

「葛根湯加川芎辛夷」も本来飲めない葛根湯にさらに飲めないはずの薬が足されています。やっぱり駄目だったということになりそうですが、試してみなければわかりませんよね。



最近中国のサイトでちょっと気になった記述がありました。
それはコリネバクテリウム属に関して調べていた時のことです。
「白喉(ジフテリア)に効果のある漢方薬」というのが意外と沢山あることに驚きました。

私の子供は発作を起こす前に必ず鼻が詰まっています。独特の香りのする鼻くそなのです。この匂いは何だろうかと考えるといつも思い浮かぶのが、「雨に濡れた野良犬の毛の匂い」です。昔は田舎にいけば病気になった野良犬がいて皮膚病になって毛が抜けていて目やにや鼻水を出しながらくしゃみをしていました。あの匂いなんです。

これはコリネバクテリウム属の菌で、脳性麻痺の子供は多く持っているという研究結果もあるくらいです。この菌の除菌が発作を抑えたりすることにつながるのではないかという研究者もいるようです。完全なジフテリアと同じ菌ではないかもしれませんがジフテリア菌ほどガスを出さないコリネバクテリウム菌が悪さをしているなら除菌の必要性があります。

ですがそれは現実的にはとても難しいです。

なぜなら脳性麻痺の発作に対する適用がないので病院では薬を出してもらえないのです。そもそも脳性麻痺の発作も「てんかんに似ているがてんかんではない原因不明の発作」として扱われているから、治し方を誰も知らなくて新しいことを試そうと思ってくれるお医者さんすらいないんです。一般的な治療として確立していないので、病院に行っても薬を出してもらえません。

でも相手はコリネ菌なのでエタノールで死ぬようなヤワな菌です。
ペニシリンで治る菌です。

でもうちの子供はケイ素に不耐症があるので錠剤やカプセルの形になっていたら飲めず、注射となると医者が怖がって打ってくれません。

そこで中国のサイトを調べてみると、ジフテリア(白喉)に使う生薬が多数見つかりました。そして日本では聞いたことがないようないろいろな漢方薬が存在します。挑戦してもよさそうなものを何とか探し出したいのです。


火炭母(スファグネティコーラ・カレンデュラセア)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%90

これは血液循環を活性化させ、肝臓を落ち着かせて視力を改善します。黄疸や下痢に効果があり、脱力、めまい、風邪による喉の痛み、けいれんの治療に使用されます。解熱、解毒作用があり瘀血を解消します。ちょっと手に入りそうにないですし、これはCタイプ向けという感じがしますね。



蟛蜞菊

解熱薬、解毒薬。風邪、発熱、咽頭炎、おたふくかぜ、ジフテリア、気管支炎、痔、感染性の肝炎などに使用されます。これは乳がんの増殖を抑える効果があるそうです。和名ではクマノギクといい、セイタカアワダチソウともいうそうですが、見た目が私の知ってるセイタカアワダチソウと違います。炎症を抑える薬です。意外なのですがインフルエンザやエイズウイルスの予防に利用されることもあるそう。効果は多種多様なポリフェノールのおかげということなので、使用には相当注意が必要です。

普通のセイタカアワダチソウなら売っています。クマノギクは手に入りそうにないですね。

これはちょっと私がチャレンジしてみてもいいかも。


绞股蓝入药(アマチャヅル)

消炎、解毒、咳と痰を抑える働きがあり、体力低下や疲労に効果があり。白血球減少、高脂血症、ウイルス性肝炎、慢性胃炎、慢性気管支炎などの治療に用いられます。これは長期間飲んでも副作用はないと言われています。Cタイプ向けな感じですね。シッターさんは去年胃の静脈瘤が胃潰瘍で破裂して死にかけて以来、白血球減少しているので。



金钱草(連銭草)

熱を取り、利尿作用があります。痛みを和らげる作用があって慢性の肝炎や黄疸、胆嚢炎、腎炎、尿路感染症、口内炎の治療に使われています。糖尿病の治療に使われるそうです。思いっきりCタイプの薬ですね。お茶に煎じて飲むそうです。血糖値が下がる効果があるようです。



淡竹叶(オフィオポゴンジャポニカス)

これは竹の葉っぱです。熱を取り除いて利尿作用があります。トリテルペンの一種が含まれているようです。単体で使うよりもほかの生薬と一緒に使うことが多いようです。歯茎の腫れや口と舌のただれに効果があります。どこで販売されているのかわかりません。

そしてなぜかベルベリンに関する記述が一緒になっていることが多いんです。ベルベリンと言えば黄連ですよね。黄連といえばジンジバリス菌をやっつけてくれる成分です。病原性微生物と戦うので赤痢、結核、肺炎球菌、腸チフス、ジフテリアなどに利用されています。不整脈、コレステロール低下、インスリン抵抗性の改善、抗炎症などに効果があります。そして「肺の炎症、けいれん」もセットで説明されていることが多いです。

不思議なほどジフテリアに効果があると言われている生薬は黄連と組み合わせて使われています。

そのバリエーションがとても多いのが次の生薬です。


土牛膝(Achyranthesaspera L/アキランサス・ビデンタタ)
こちらはヒユ科の植物です。いかにも怖いですね。ナデシコ目には苦しめられましたから。これも咳の治療薬でジフテリア菌に対して大きな効果があると言われています。インドではガネーシュ チャトゥルティの日で使用されるそうです。オーストラリアの民間療法では狂犬に咬まれた人が内服する薬でした。サソリの刺し傷にも使用されたそうです。これもトリテルペノイド サポニンを含有しています。使用するのは根です。解毒と利尿を促します。ちょっと面白いのが、肝硬変の人もこれを水で煎じたものを食前に1日2回服用すると良いとされているんです。確かに脳性麻痺の発作は脳で起きているものなのでCタイプの症状と言えるんですよね。低血糖の人はこれを服用しないほうがいいらしいので無理そうです。ほかの生薬と組み合わせると歯痛に効果があるらしいです。使い方が難しそうですね。

ジフテリア菌に対しては煎じ薬を内服するか噴霧するそうです。生の根を使って濃縮させた煎じ薬を500ml作り、10歳未満の子供に3~4回に分けて服用させるそうです。噴霧する場合も同じく新鮮なものをすりつぶしてから30~40度の温水で24時間浸しておき、それをろ過して抽出し喉の噴霧器に入れて使うそうです。

生の根など手に入りそうにないのでこれは自分で育てなければならないやつ。

中国の漢方のサイトの面白いなと思う点は、「どの地域の人に試したか」ということが明記されていることです。おそらく地方によっては体質が大きく異なることがあって同じ薬が同じ中国人でも均一に効果があるとは限らないからでしょう。それと効果がなくて死んだ人の人数なども隠さず書いてあったりするので見ているとドキドキしてしまいます。使い方も粉にして喉に吹き替えたりエキスにして耳にたれ流したり、豆腐と混ぜて塗るとか本気なのかと驚くような記述もあります。

ジフテリアの症状は日本のサイトではあまり詳しく記述されていません。中国語のサイトでは恐ろしいほど克明ですが、それは脳性麻痺の原因不明の発作の症状にとても似ています。

・喉の乾燥と痛み
・粘着性のある便
・赤い舌
・早い脈
・食欲不振
・よだれ
・嘔吐、下痢
・浮腫み
・筋力低下
・青白い顔色
・空咳
・窒息、チアノーゼ
・末梢神経麻痺

そしてこれらに効果があると言われている薬は次の文言が必ず入っています。

・利尿促進、浮腫みの改善
・筋力増強
・咳と痰の改善
・肝臓と腎臓の熱を取る
・歯痛、痔の改善
・蓄膿

これはまさに低緊張型脳性麻痺の子供の問題点です。

そしてこれらの生薬はスイカズラや連翹と一緒に組み合わせて使われることが多く、それは荊芥連翹湯ととても似ています。


特に「白喉草」と呼ばれる植物があります。名前がもうまさにそのものですね。面白いことに「筋骨草」とも呼ばれていて、筋力が付くそうです。日本以外では成分が抽出されてトレーニー向けのサプリメントとしても販売されているよう。

これは和名ではキランソウと言います。別名医者殺し。なんて良い名前。
シソ科です。止咳去痰作用、抑菌作用がとても強いですが、血圧下がりすぎに注意かもしれないです。アルカロイドやステロイドを含んでいたりするので使い方を正しく学習してから出ないとだめですね。

これにはcyasteronとecdysteroneが入っているようです。エクジステロンは筋肉合成を促進するらしくてサプリメントも発売されていますが金額が高いですし、評判のふり幅が大きすぎて恐ろしいです。

11β-ヒドロキシステロイド デヒドロゲナーゼ 1 型 (11β-HSD1) に結合する可能性があるらしいとか、血糖値を下げるとかNO産生に関わってるとか、アルツハイマーの記憶力改善の効果があったとか乳がんに効果があったとか、女性ホルモンが増えるとか、ニューロンのアポトーシスを防止して脳虚血による再灌流損傷から脳を保護するとか、支離滅裂な感じの論文がドカンドカンと見つかっていて、どれが本当なのかちょっとよくわからないです。

こちらサイトにはエクジステロイドの活性に関わる植物などのリストが掲載されています。

見るとリュウゼツラン(葛根湯に入っている)やアジュガ(キランソウ)などが載っていて、なるほどと納得できます。黄色ブドウ球菌もそうなんですね。オウバク、インゲンマメ、ゴーヤやアスパラガスやニンニクなど食べられないものリストともことごとく合致します。ガレクチン含有とエクジステロイド活性には関係があるのかもしれないですね。そしてエクジステロイド活性を上げてしまうものほど「抗炎症作用があって咳と痰の薬」になるものです。そして「エストロゲンを増やす働き」があるものも多いです。

これもCDタイプ向けなのでしょう。

そしてAmazonに売ってます。


これ以外には笹草やスイカズラ茶やドクダミ茶を飲ませるといった方法があるようです。ただスイカズラはつぼみと根っこで作用が違うのでどちらが効果があるのかよくわからなかったり、胃が弱い人は飲めません。ドクダミ茶は以前私が飲んで気持ち悪くなったことがあるので違うかもしれないと思っています。ただドクダミは蓄膿に使うときには生葉の汁を挿入するらしいです。鼻にあんな臭い葉っぱを入れることを子供が許してくれるわけがないですよ。

キランソウにはクェルセチンやルチンが入っているそうです。これらは以前CBDに入っていて苦しんだ成分。やっぱりドクダミは私の身体には合わないようです。クェルセチンはCYP3A4の誘導および阻害剤。CYP2C9とともに異物代謝に関与する酵素です。Aタイプの私にとって減ると命取りの物質。Cタイプの人はこれが元々多いので多少減らしても大丈夫かもしれないけれど、どうかな。


「コリネバクテリウムを除菌できる生薬」を調べるとそれはどれも「歯痛の薬」で「咳と痰の薬」でした。中国ではそのように使われていなくてもオーストラリアやネパールなどでは「歯痛に使う」というものもありました。そして「黄疸の薬」や「筋肉をつける薬」であることも多いのです。女性ホルモンを増やしたり血糖値を下げたりする働きがあります。摂取するときは量を多くしすぎないか、糖質と一緒に取るべきだと思いました。清熱の働きがあるものなので味は酷く苦いです。

エクジステロイドとガレクチンの関係についても新しい発見でした。レクチンは灰汁で毒なので苦いですからね。今まではAとC、BとDはエネルギーを生産する仕組みの中で電気的に+であるか-であるかというくらいにしか考えていませんでしたが、もしかしたらこのエクジステロイドがAタイプ+Cタイプ、そしてBタイプ+Dタイプを分ける要素になっているのかもしれないです。そしてそれは糖鎖のリングでいうところの「逆裏に入っている」=「発がん期であり、転移増殖する時期」という状態を抜け出すための要素の1つになりうるものかもしれません。

ということは、いくらガレクチンに不耐症のあるAタイプであってもCタイプの症状が出ているときにガレクチンを除去しているだけではCタイプから抜け出すことは不可能で、それをするには必ず「エクジステロイドを含む生薬などを問題のない形に変わるように複数の生薬を組み合わせることによって行える」ということだと思います。

そしてそれが結果的に筋肥大につながってくるのでしょう。「筋肉が増えた」という実験結果と「増えなかった」という実験結果で業界内がザワつく原因は、それこそが漢方の生薬の組み合わせと同じように「普段食べているものとの組み合わせ」だろうし、元々の体質によって適正量が大きく異なるせいだと思います。

ACがエクジステロイドだとしたら、BDが植物性のステロイドであるブラシノステロイドによって左右されたりなんかして。

これはじっくり考えてみたいです。

そしてこれすらも売っているAmazon凄い。



うちのシッターさんは「蘇生術は大体6種類くらいに分けられて、状況に応じて使い分けている」と言います。そしてそれがさらに細分化されて30種類くらいのやり方があるけれど大まかに分けるとそのくらいだそうです。私は「そんなにあるの?」と驚きましたし、覚えても自分ができるようになる気がしません。発作が起きると私まで震えて倒れそうです。だんだん視界が真っ暗になって周りの音が聞こえなくなります。毎回思考が停止して気を失いかけます。それなのにシッターさんは危機的状況になればなるほど頭がスッと冷静になるそうです。これはきっと場数を踏んできたことと訓練のたまものだと思います。

チアノーゼが出て呼吸が完全に停止してしまっていても心音が聞こえなくなっても、救急車が到着する前に何とかしてくれました。消防士さんたちが大勢で蘇生してくれているときもシッターさんが的確に指示を出してくれて、消防士さんたちは毎回「凄い。こんなの習ったことがない。」と言って驚かれます。脳性麻痺の子供の発作は毎回症状が違うので、難しいんです。発作の度に1つ習っても次の時には全く違う対処方法を使わなければなりません。

シッターさんは「現役の時は常にダントツでTOPだったからね、そういうのを研究してる人たちもいて呼ばれて披露しに行くこと多かったし。蘇生ってね、習っても出来ない人は出来ないの。決められたことをやるだけじゃ死にかけてる人は帰ってこないの。どこをどう触ってどう声をかけてやればいいかは、理屈じゃなくて見たわらかるの。自分は最初からできたの。でも本当にこの才能があってよかったと思う。他のことじゃなくてこの才能が自分にあって良かった。何度も何度もこの子を助けられて、本当に良かった。」と言ってくれました。


先週のうちの子は週3回呼吸が止まって、もうへとへと。シッターさんは具合が悪いのに発作の度に夜中に起きてきて対処してくれます。その負担がてきめんに肝臓に出ているのがわかります。寝れないのが一番つらいですよね。

この人がいなければ私の子供は2歳になる前に死んでいたと思うし、これからも元気でいてくれなければ次に発作が起きた時にうちの子もお亡くなり確定です。シッターさんがいなければ私一人では絶対に助けられません。


うちの子を生かそうと思えば、ほかの人も生かさねばならぬということの意味が重く私に何かを訴えかけてきます。

さあ、もっと考えよう。
勉強しよう。

いろんな人の声を聴こう。
答えは絶対に目の前にある。
私が気づいてないだけで。

辛い時ほど、ヒントは目の前に現れているのだから。

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