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身体の左右の歪みの取り方~肩こり、寝違え、側弯、便秘まで~

今日は整体的なアプローチをまとめてみましょう。

最近うちの子は新しく始めたマッサージによって次のような変化がありました。

・X脚の改善
・文字を書きたがっている
・食事量の増加
・下痢をしなくなった

まだ少し気になることもあります

・低緊張でよだれが出る
・地図状舌
・足の痛みを訴える、よく足が腫れている
・口の中に麻痺が残っていて歯磨きをすると嫌がる
・足の指先に麻痺が残っていて立ったときに指先が床につくのを嫌がる
・横になった時に足と背中を痛がる

そこで私が考えなければならないことは次の通りです。

・体に残る麻痺を完全に取る
・体の歪みを正して、筋肉の発達を正常に促す
・奇穴、あぜ穴のケアを続ける
・ジンジバリス菌の除去によって地図状舌と低緊張を防ぐ


それともう一つ。

側弯のケア。これが重要です。
最近成長期なので、体重が急に増えてしまいました。
これによって夜間寝ているときに背中にかかる負荷がとても大きく、側弯気味になっています。そのため寝るときに腰を痛がります。

これの修正は次のような方法で行えるということは理解しているのですが、まだ子供には試せていません。私がもう少しこの点について上達してからのことになると思います。


まず、姿勢の状態の検査と診断をします。

①床に十字に線を引き、中央につま先を合わせてまっすぐに立ちます。
②目を瞑ったまま体を左右に動かして振ります。
③揺れが収まったときに自分の身体を観察し、右肩左肩、右腰左腰の4つのうちどの部分が前に出ているかをチェックします。

私の場合は右腰前、左肩前でした。
立っている場合と座っている場合で左右の歪みの出方は変わりますが基本的に立っている状態をチェックします。


ということは、私の場合はこの形。いつも左側を下にして寝ていて背中側から見たときにアルファベットのCの形に背骨が曲がったように見えます。実際は曲がっているのではなく左右に歪みが出ているだけで厳密に言うとねじれている状態。Cの出っ張りを押し込んだりしてもまっすぐになるわけではありません。

特に私の場合はかなり下の方、骨盤のすぐ上のあたりにCの歪みが発生していました。背骨のどの位置にそれがおきるかは縦の歪みに関係していて上、中央、下に分かれます。下の場合は反身の猫背と単に曲がっている場合と2つありますが私の場合は反身の猫背です。

この時私の背中を触ると左側は硬く右側はやわらかいです。左側が張っているので左側を揉んだりしがちですがそれをすると余計に悪くなります。

「硬さ」と「ハリ」は厳密に言うと異なります。

「硬い所をケアしてやるとハリのあるほうが取れるが、ハリがあるからといってそこを弄ろうとしても硬さもハリも両方取れない」のです。

たとえばあぐらをかいて座ったときに私の場合はこのような足の形になります。左側の膝は床に近くなりますが、右側の膝は硬くて角度が付いたままです。この時「右側が硬いのだから右の股関節をストレッチしてやればいいのではないか」と思うのは合っているようで実は違います。左側の股関節が硬いから右側にハリがある状態なので、右をほぐしたければ右ではなく左をほぐすべき。

このほぐし方はこちらです。

①まず台の上に座ります。硬い左側の方の足を反対側の足の上に交差させます。左足を上にして足を組んだ状態です。

②次に腰を右側に回転させます。単純に腰をねじるだけでいいです。


③次にそのまま後ろに背中を反らせて倒れます。怖い人は後方にお手伝いの人に立っていてもらいましょう。悪い方の腰を重点的に指で押さえながら腰を支えてもらっても良いです。

④そして元に戻ります。腰を左右にまわしてみたら少しおなかの様子が変わっていることが敏感な人であれば気づくはず。そして床に座って胡座をかいてみたら、右側の膝が床に近づくようになっているはず。

私の場合はこれを3~4回繰り返すと、膝の位置が床に近づいたことを実感できます。


この腰の矯正方法は簡単なのですが自分がどちらの腰が出ているのかを「立って目をつぶって腰を揺らす方法」と「あぐらをかいてひざの位置が高い方法」のどちらかで判断しないといけないです。反対側をやるともう反対側が硬くなるので両方をやるのではなく適切に見極めてやるべき。

そして首の矯正自体もこれと構造は同じです。

上を向いて首を反らせ左右に振ります。この時私は右の方は向きやすいのですが左にはあまり回りませんでした。45度反らせて左右にねじる。90度反らせて左右にねじるというのを繰り返します。すると少しずつ首が回りやすくなりますがこれでは完璧ではありません。首の矯正は肩甲骨の矯正ができていないといけないんです。


説明する順番が逆になってしまったのですが、本来であれば腰よりも先に肩をやらないといけないです。

まずは肩の補正から入ります。私は首を左右にまわしたときに右はすごく後ろの方まで回って景色を見ることができますが、左側の方が回らず見ることができません。理由は左肩が前に出ているからです。首が回っていないのではなく、肩が前に出ているからです。左肩が少し前に出ていたら首を回そうとしても引っかかって回らないですよね。人体の構造上の問題です。

この肩を矯正してきましょう。


①まず腕をまっすぐ下におろします。肘を90度になる角度にして手を横に開きます。画像と同じ手の形を作ります。

②ひじと手首の位置をお手伝いの人に持ってもらいます。そして矢印の方向に一度に押してもらいます。ひじの方を前に、手首の方を後ろにクイックイックイックイっとリズミカルに押します。

これは本来曲がってはならない方向に曲げる動作なので軽い力で様子を見ながら行ってください。急に強い力でやると体を痛めます。優しく優しく様子を見ながら「1,2,3,4…」と数を数えながら行います。私は15~20カウントくらいがちょうどいいですが、慣れていない人は5回とかから始めてみて。

③腕を肩からぐるぐると回してみてください。張り付いていた肩甲骨がはがされて今まで動かなかったところまで筋肉が動くようになります。

④手を下にだらりとさげたまま、ブンブンブンと大きく振ると良いです。溜まっていたものが抜ける感じがするはず。これでもっと肩が動くようになります。できれば腕を少し体よりも後ろ側にもってきて振ると良いです。


これをやるといきなり血流が良くなるので胸が苦しいと感じたり眠くなったと感じる人がいます。回るようになった手をぐるぐると動かしたくなるのですがそれをやると余計に眠気を感じたりします。せっかく動くようになったのだから肩甲骨をしっかり動かしてまた固まらないようにしましょう。

肩甲骨剥がしのテクとしては凶悪なほどの効果がありますが、これは一人でできないのでお手伝いがどうしても必要です。信頼関係を結べている人にお願いすべき。やりすぎると腕が動きすぎて驚くと思います。一気にすべてをはがそうとせず少しずつやったほうがいいです。単にびっくりするから。

今回の手技は

こちらのものと組み合わせるとより上手くいきます。

私がもうすこしこの手技に慣れてきて自分で自分を治すことが上手くできるようになってきたら子供にもやってみようと思っています。


この手技は「反身の猫背で右腰前左肩前にねじれている人の治し方」です。左右が異なればまた足の組み方なども変わってきます。


姿勢と便秘の構造上の問題

実はこの「右腰前左肩前にねじれている」という状態は「便秘の体形」です。「右の体側がちじんでいる状態」になるので、左肩の肩甲骨の右上が硬いはず。ここが硬いと便秘になります。治し方は簡単で、意図的に体側を左側に倒して左側のウエストを縮めるようにしながら右の体側を伸ばします。

簡単に言うと、この状態に曲げる。右の脇腹を伸ばすということです。

右腰前左肩前の歪みがあって、右の脇腹がいつも知事んだ状態の人は背中から見たときにアルファベットのCの形に背骨がゆがんでいるように見える。この時に左の肩甲骨の右上のあたりの筋肉が硬いとなおさら右側に体が肩より安くなるので、

①右足を組まない
②左足をあえて組む
③テレビやパソコンのモニターなどは身体から右側に設置せず体に対して真ん中に置く(つまり身体を左右にねじらせない)

ということをすると、便秘が治ります。


下痢の場合は左側の体側が縮んでいるときに起こるので真逆をすればいいです。

どちらに歪んでいるのかわかりにくい時は、服を脱いで座ってもらって瀬名側から見て左右のウエストの上のあたりの肉や皮が「多く余っている方」がいつも縮んでいる方です。常日頃から傾いている方の肉はより余っているので、腰に生じた歪みが取れればこの肉もシュっと消えてなくなります。

「痩せたい」と思うなら肩甲骨の間の筋肉がしっかり動いている必要があります。「肩甲骨剥がし」と称してダイエット関連の商品やサービスが存在しますが、肩甲骨と股関節はセットでケアすべきだし、家族の人のお手伝いがあれば自己治療が可能なので、まずはこれをやってみると良いと思います。

寝たきりの人の介護をしていて「便秘のケアをしてあげたいけどできていなくて薬も効かない」という話をよく聞きます。

これは寝ている状態や座っている状態で右の体側が縮んでいるからそうなるのだというと「たったそれだけで?」と信じてくれない人の方が多いのですが、人間の身体は本当にたったそれだけのことで変わります。

たったこれだけのことがなぜ生じるかというと人間の身体が「胴体に手が2本脚が2本に頭が1つ」の構造だからです。人間の身体はとてもシンプルな構造で動いているから、その一部が上手く稼働しなくなった時思いもよらない病気が生まれます。

病気は「体の使い方」からも生じます。生化学を勉強している私が整体の話をすると「なぜ?!」とよく聞かれるのですが、行きつくところは同じなのです。ホルモンがどのように分泌されるかは、材料となる食べ物や体質的なものだけではなく、筋肉が動くことによって指示が出されている限り無関係ではないのです。

人の身体は胴体に手が2本脚が2本に頭が1つついた構造になっていて、胴体は右肩左肩右腰左腰の4つのポイントが動くことによって4種類の歪みができます。これに生活習慣によるクセが生じることで、内臓に負荷がかかり特定の筋肉が動きづらくなることで、ホルモン分泌を促すためのメッセージ物質の分泌が阻害されあらゆる病気が生まれます。

だからこそ寝たきりになったとしても、体を動かす手伝いをしてあげてストレッチなどで硬くなりがちな筋肉をほぐしたりすることはとても大事です。

脳性麻痺の赤ちゃんの場合はそれを行うこと自体はとても難しいのですが、病気の重さにもよるので一概にそうとはいえませんが、できる限り沢山抱っこをしてあげると良いと言われています。抱くと子供の身体を動かすことにつながるので。

子供と一緒に寝るときも「日替わりで子供の右側で親が寝る日、左側に寝る日」というように交互に寝る場所を変えてやると子供が側弯になりにくいと言われています。子供は何気なくただ寝ているように見えても親の顔が見える方向を多く向いて寝ているので。

同じ方向ばかり向いて寝ると歪みができやすいですから、寝る場所は日替わりで変えるべき。

これもちょっとしたことですが、続けていくと大きな違いを生みます。

病気のケアはいつも「ちょっとした、たいしたことのないようなこと」で改善するのです。




今までにまとめた整体関連の記事はこちらです。参考になれば。

https://note.com/lectin/n/n7fff030283d2


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