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今日覚えたい表現

このワインおいしいね。
Je を主語に立てて「このワインおいしいね」と表現をしてください。

もうひとつ応用問題です。
義理の息子が誕生日プレゼントにくれたこのワイン、おいしいね。

「思う」と表現するときにはどの動詞をどのような形で使いますか。

「思う」表す動詞はいくつもあるのですが、出現頻度の高い penser、croire、trouver を考えてみましょう。
(他には suppoer や avoir l'impression que などもありますが、基本的には penser や croire と同じ考え方だと思ってください。)

そうなのです。trouver だけが仲間外れなのです。

一言で言えば、penserチーム(と勝手に名付けます)は「思考」、trouver は「五感」なのです。

penserチームは、思考をする中での論理の確かさや深さによって使い分けるのですが、trouver だけは論理ではなく五感を使って「見つける」のです。

Je pense qu'il a raison.
Je crois qu'il a raison.
彼が言っていることは筋が通っていると思う。

Hier, j'ai trouvé une petite rue bien pittoresque.
昨日趣のある小道を見つけた。
「視力」を使ったのです。

Hier, j'ai trouvé une superbe chanson.
昨日かっこいい歌を見つけた。
「聴力」を使ったのです。

Hier, j'ai trouvé un délicieux éclair.
昨日最高に美味しいエクレアを見つけた。
「味覚」を使ったのです。

多くの場合「思考」の動詞グループは、"動詞 que S' + V'" という形が使われます。
思考だから「これが〜である」というふうに考えるからでしょうね。

一方、五感を使って見つけるときは、「これだ!」と名詞を提示するだけですみますし、形容詞ともに「〇〇な名詞」を見つけると表現することも可能です。

Hier, j'ai trouvé un café derrière la mairie.
Hier, j'ai trouvé un charmant café derrière la mairie.

「見つけた」ものにご自分の評価を後付けで加えたい場合は、直後に形容詞を置くことも可能です。

Hier, j'ai trouvé un café derrière la mairie.
J'ai trouvé sa serveuse bien sympa.
カフェのお姉さんが非常に感じ良かった。

同じことを一旦脳内で整理をして伝えようとすると、思考のpenserグループのように "trouver que S' + V'" という形が使われます。

J'ai trouvé que sa serveuse était bien sympa.

さて
このワインおいしいね。
です。

もうおわかりですね。
Ce vin est bon. と言い切ることもできるのですが、自分の五感を使って「おいしい」と評価を伝えるので、クッションに trouverを使うと少し柔らかくなるのです。
(ちなみに、思考のpenserグループを頻繁につかって ----, je pense / je crois ばかり言っていると、発言に自信がない人のように感じられることがあります。意見を言い切れない人というふうに、周りからは思われてしまうことがあります。)

Je trouve que ce vin est bon.
もしくは
Je trouve ce vin (trèsやbien) bon. ←個人的には trèsやbien がある方が「対象」と「評価の形容詞」と分かれるので言いやすくなります。

ちなみに、
Je pense que ce vin est bon. と言ってしまうと、「この人はまだ飲んでないだ」と伝わってしまいますよ。

応用問題
義理の息子が誕生日プレゼントにくれたこのワイン、おいしいね。

長くなったので、この解説は明日にしましょう。

ご参考まで

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