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今日覚えたい文法

(昨日の続き)
「気乗りはしないけど、行かなきゃ!」
フランス語に変えてみましょう。

Je n'en ai pas envie mai je 行かなきゃ!

「〜しなければいけない」は動詞 devoir がぴったりです。
「行く」が aller だから…

できました。
Je n'en ai pas envie mais je dois aller.

残念でした。日本語に引きずられて最後の詰めが足りません。

フランス語の動詞 aller は(一部の例外の表現を除けば)

必ず、目的地または動詞の原形が必要なのです。

「行かなきゃ」という日本語をもう一歩踏み込んで考えてみましょう。
「なんとなくどこかへ行く」と発言をしている可能性もあるし、(脳内で想定している)「厳密に決定されたあの場所へ行く」という可能性もあります。
ただ単純に「この場を離れなきゃ」と考えている可能性も否定できません。

どこかへ(漠然と決まっている場合でも厳密に決まっている場合でも)
行く場合は、その行き先を y という中性代名詞で置き換えることが可能です。"y aller" の表現では、なぜだか相手がわかっていなくても突然の y の仕様が可能なのです。理由は… わかりません。

Je n'en ai pas envie mais je dois y aller.

もしくは「この場を立ち去る」ということを伝えるにピッタリの表現 "s'en aller" を良いですね。

Je n'en ai pas envie mais je dois m'en aller.

この場を離れるのですから思い切って partir を使うのも妙案です。

Je n'en ai pas envie mais je dois partir.

Je n'en ai pas envie mais je dois y aller.
Je n'en ai pas envie mais je dois m'en aller.
これらの表現の不思議は、一般的に説明されるのとは違い、代名詞が直前に登場している場所を表していないということです。

Je n'en ai pas envie の en は、直後に使われる予定の devoir 以降の動詞の原形を使った表現を先取りしているし、y や en は何を指しているのかも明確ではありません。

いいんです!
こういう表現なのですから、覚えて使ってしまいましょう。

理屈がわからないから使えない、というのであれば、僕は飛行機に乗ることもできなければ、スマホを使うこともままならないことになってしまいます。

使えれば、いいんです!

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